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2007年10月16日 (火)

■「陶然亭」 2007年秋


1_42_43_34_3祇園・新門前通りの「陶然亭」です。季節が巡って、また伺いました。「唐長」の唐紙をふんだんに使った華麗な内装は、どの季節に伺っても美しいと思うのです。 ●あんかけのアミューズ、冷えてきた秋の夜にぴったり。栗、むかご、銀杏、湯葉。上にとんぶりと菊花。●松茸がどさーと使われて中が見えないほどで、●松茸を動かすと、ぐじのお椀とわかりました。●造りは渡邉さんお得意の昆布締め・ぐじと、剣先いかはさっと焼霜に、伊勢海老はねっとり黄身和え。
5_26_27_28_2●鱧と車海老と松茸を混ぜ混んだお寿司、黒豆の枝豆、かます一夜干し。●海老芋に近江こんにゃく、モロッコいんげん。白ねぎたっぷりのあん、白胡麻ソース ●赤いのが近江こんにゃく、いい色です。●お漬物 が出てきて・・・
9_210_211●鱧をごく細造りにしたものをご飯に載せて、その上からおだしをかけてお茶漬け。海苔たっぷり、梅干。しみじみ美味で満足。●定番のデセール、クレーム・ブリュレ。●カフェで締め。 この日もまた落ち着いた静かなおいしさを堪能しました。「わーっ」とすごく驚くこともないけれど、じわじわおいしさが迫り来る、食べていて飽きさせない、またいただきに来たいと思わせる。騒がず説明し過ぎず淡々とお料理されるご主人の渡邉敏朗さんの姿に、(いつも通り、)「仕事はこうでなくてはいかんなあ」と思ったのでした。やりすぎて飽きさせてはいけないし、やりすぎるほどエネルギーがあるならその「やりすぎ」テンションを手を変え品を変え、ずーーーーっと保って強烈に印象の強いものを出し続けないといけないわけで、それは本当に誰にでもできることではありません。(「やりすぎテンション」で何年も人気を保っている割烹は、わたしが好んで行く範囲の知る限りで2軒だけ。)こちらは絶対おいしいという安心感、ハデではないけれど粋でセンスがあり、新しい試みが常に感じられて、お店きれい。ご主人は静かだけど温かくて。・・・というわけで、「陶然亭」はわたしの中で「レヴェル高」のお店です。

2007年10月 16日, dans 京都 和食07後半 |