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2007年10月29日 (月)

■「ケザコ」 2007年10月


2全国100万人の読者の皆さま、わたしは入稿の嵐、ほとんど非常事態の日々に突入しました。今週は予約をして出かける盛大な食事は1軒だけで、ひたすらジミ家ご飯(かうどん)の毎日です。けれどその唯一の盛大な食事は銀閣寺方面だったりするし♪ジミ家ご飯ならそれはそれで近くの錦やらデパートやらに出かけて豆腐を買い集めて自主的に食べ比べをしたり、愛するお揚げを買い込んだりするし・・・どんな状況においてもやることなすことイヴェント化しちゃうのでした。東京にいる頃は、「京都では、豆腐やお揚げはどこで買おうがおいしいんだろうなあ」と思っていたけれど、そうでないこともわかってきました。スーパーでやっすーいのを買ってみたら、やっぱり値段相応のものだった・・・なんて経験を積んでいるのです。 ものには適正価格というものがあり、高ければいいってもんじゃあないけれど、でもええもんは高いのです。せっかくなのだから、ええもの食べましょう! さて、しばらく1日おきくらい、そしてごく短いものになってしまうかもしれませんが、10月にいただいたものを出していきます。まずは今や予約も取り難くなってしまった「ケザコ」、ステファ~ン! の10月のコースです。伺ったのは10月上旬だから、だいぶ日がたってしまいました。お待たせしました<(_ _)>
1_23_2小さな前菜。おくらのヨーグルト和えに赤紫蘇のヴィネガー風味のムース、その下には鯵と巨峰のタルタル。いちょうの形のお皿に、スモークしたうなぎのテリーヌ。燻製香をまとったうなぎは、いわゆるうなぎの味とはまったく違うものになっていて美味。ねぎ、りんごの煮たの、赤ワインとオレンジピールで煮たうなぎと層になっています。赤根ねぎのソースにもりんごの風味がつけられて、とてもオリジナルな味わいです。
111213定番スペシャリテ、フォアグラコンフィと大根の奈良漬。酸味鮮やかなフルーツのソースが調和して心地よく、何度食べても飽きません。たまご形の器に、甘い香りのスパイス、泡泡なのは牛乳、中にポルチーニ、底は玉ねぎの柔らかいのが入った茶碗蒸し状です。大徳寺納豆で塩気と香味も。とろんと優しいやみつきの一品。
2122魚料理はほうぼうのロースト。つけ合わせの焼いた長茄子はケイパーとオリーヴオイルでマリネ。貝のだしのソース、フヌイユのソース(緑)。細長いのはひよこ豆のペーストと黒オリーヴで作ったしっとりしたビスキュイ状のもので、ちょっとピリッとして癖になるような味。
3132肉料理はシャラン鴨のむね肉のロースト、そして付け合せのさつま芋のローストもとんでもない味の濃さで目を瞠りました。赤玉ねぎのコンフィチュール、水菜、ノワゼット。バニュルスのソース。「撮るよ」って言ったらこんなポーズ。お茶目なステファ~ン!  
414243デセールはこんな。白いかたまりがマスカルポーネと豆腐のムース、レモンの皮の香り。サイコロ状のコーヒー風味のジュレと梨が合わされ、底には落花生の香りのアイスクリーム。添えられた背の高い焼き菓子はバリバリではなくて、口に入れるなりふんわりパフっとくずれる食感! 「このパフパフがすてき♪」といったら、「あなたはとろりとしたものとバリバリの組み合わせは好きじゃないと書いてあった!」とステファンに言われてしまいました。確かに以前書いたけれど、よく読んでよくおぼえていることに驚いた・・・(-_-;)・・・アンフュージョンといつもの階段ガラスの小菓子で締め。

2007年10月 29日, dans 京都 フレンチ |