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2007年9月 5日 (水)

■「カノビアーノ京都」 2007年9月


12「カノビアーノ京都」の9月のコースをお見せします。素材を大切にした料理、なんて言ったらありきたりで何とも気の利かん説明だとは思うのですが、けれど、どの皿も素材が香り立つようで、味わいは鮮烈でした。こんなに大切に扱われて、食材のみんなもうれしいだろうなあと思えたのです。ていねいに作られていて、きれいで、気合が伝わってくる。訪れるごとにぐいぐいよくなっていて、食べると気持ちまで優しくなります。シェフの吉岡正和さん、いいぞー! 週末、お昼におまかせコースをお願いしました。(脚付グラスに)グリルした帆立と青梗菜。伊勢海老のコンソメのジュレ、下に幸水梨のグラニテ。香ばしい帆立に甲殻だしの効いたジュレ、優しい梨のグラニテが香りを添えて粋な前菜です。 ●新秋刀魚の炙りとフルーツトマトと緑野菜のサラダ 松茸、銀杏。小松菜や水菜などたっぷりのふわふわのサラダにはいつも通りお箸が添えられて食べやすいです。炙った秋刀魚おいしかった! そこに松茸と銀杏で秋の風情たっぷりです。
34●冷製カッペリーニ 百合根のソース ブルターニュ産鶏もも肉のコンフィを添えて。定番冷製カッペリーニに優しい百合根のソースがからんで涼しいひと皿。鶏もも肉コンフィ、きゅっと塩が効いていいお味。青柚子の香りもさわやかでした。●焼き茄子とぐじのバベッティーニに、うろこのバリバリフリット。穂紫蘇と。焼き茄子の濃厚な香味にぐじ・・・会話も忘れ果てて食べることに集中してしまいました。この時アルコールは入っていなかったのに、わたしはここらで完全に「後は野となれ」な幸せに包まれていました。
56●金目鯛のグリル 真っ赤に色づいた鷹ヶ峯唐辛子のソテー添え 青唐辛子ソース。 初め「赤く色づいた」鷹ヶ峯唐辛子だったのを、「真っ赤に色づいた」鷹ヶ峯唐辛子とわたしのためにメニューを書き直してくださったと伺って大笑い+大喜び。本当に真っ赤で甘み強くて、そして金目鯛の香ばしかったことったら。●ランド産鳩のロースト、ラングル(フロマージュ)と鹿ケ谷かぼちゃのソテー、 白トリュフの香り。トランペット茸のソースと。鳩の旨みにフロマージュやらきのこやら合わせて、もうたまらん風味濃厚なお皿。 赤ワインをがぶがぶ飲みたいような強いひと皿でした。繊細優美なだけのお料理専門でないことがこの2皿で立証されています。
789●みょうがのグラニテ。みょうがそのもののの風味・・・しゃりしゃりと口当たりのいいグラニテです。●アールグレイのセミフレッド、生姜風味のキャラメルソース。ドルチェも深い満足、セミフレッドは口当たりなめらかでアールグレイが香り立って、ずーっと食べ続けていたかったです。●カフェ。添えられたビスコッティがまた名作です。 ゆったり寛げて、サーヴィスの久戸瀬浩二さんも優しくて感じがいいの♪ シェフやスタッフの皆さんのまじめな頑張りがひしひし伝わってくるいいお店、ひたすら心地よくて、京都にいてよかったなあとまた思ったお昼でした。三条あたり、今イタリアンの充実がすごいです。明日もまた、イタリアンの話をします。

2007年9月 5日, dans 京都 イタリアン06-07 |