◎テクストや写真の無断での転用・転載・まる写しは 
ご遠慮いただきますようお願い申し上げます。

◎写真はクリックしていただければ拡大サイズで表示されます。
◎タイトルの前の記号: ■=京都 ●=東京 ★=その他の話題

« ■「ケザコ」 2007年9月 | トップページ | ■「ル・サルモン・ドール」 2007年9月 »

2007年9月19日 (水)

■昼フレンチと夜遅ビストロ:「フェリエ」/「ビストロさか」


123_34_35_36_37_38_39_3昨日に続いて、予告を出したフレンチ2軒。京都ブライトンホテルの「フェリエ」で9月上旬のあるお昼にいただいたものです。暑くてぼーっとして何も考えず、「テキトーにおまかせ・・・」といい加減なお願いの仕方をしたのに、出てきたものは全然テキトーじゃなくて、目の醒める思いをしたのです。あるもので作ったということで・・・この写真の料理とまったく同じものを注文することはできませんが、いずれも「マダムデジュネ」や「福井フェア」(8月30日で告知)のちょっとした変化形で、ここではこんな感じのものをいただけるというご参考に。 ●鯛を酢加減も絶妙に締めたもの、中にごく細切りにしたきゅうり。瓜、トマト。赤胡椒。「麩一」の地辛子ソース。(これは「福井フェア」で使われているもの。)鯛はお寿司にできそう。酸味きゅっと心地よくて暑い日にぴったり。しゃりしゃりきゅうりとよくあって、才気ある前菜。●北海道の喜茂別のとうもろこしのスープ。シンプルな塩味、甘くて風味がよくてたまらなーいおいしさ。(「マダムデジュネ」でも何かスープがつきます。)●ぐじの、皮目パリパリ、中ふわふわに焼いたもの。とうがらしのいろいろの味(細とうがらし、伏見とうがらし、上賀茂のとうがらし赤と青)と。とうがらしのクーリ。とうがらしだけでこんなに楽しいなんて。ぐじ、うまいよ~と唸っていたら、●頭を丸ごと揚げたもの。いちばんおいしいところ、しばし黙って食べ尽くしました。わたしを黙らすのにはこれだ!?(「マダムデジュネ」でも選べるメイン料理6種類の中に、”旬の天然鮮魚 本日のひと皿”というその日のお楽しみの魚介のお皿があります。)●いちじくの塩タルト(「福井フェア」と同じもの)。小浜のいちじく、雨に当たらないようにハウスの中で大切に育てられたものだそうで、柔らかで味が濃いです。それを甘いだけのタルトにせず、塩できゅっと旨みを引き立てているのです。聡明な美味という感じ。●塩はこんなピラミッド型のものできれい。噛むとパリパリ。●わたしはこちらのハーブティが好きでしょうがないのです。鮮やかに立ち上る香りで目が覚めるようで、身体の中がきれいになる気がします。
2_23_24_45_46_47_48_59_5祇園で夜遅くまでフレンチをいただけるのが「ビストロさか」、祇園でアラカルトでビストロ、美味を追求して来年で10年になろうとするお店です。こちらも9月初めに伺ったものです。かなり久しぶりの訪問でした。その日の仕入れのものが黒板にずらり、大将の坂登志夫さんは量感のある体躯で豪快、いかにも「旨いもん作りますぞ」という風情で頼もしい。ひとりでは皿数いただけないから・・・祇園で割烹を経営されている方にお付き合いいただき助けてもらって、おしゃべりたくさん、(ひどく騒がしかった?)、愉快なひと時を過ごしました。●牡蠣と赤じゃがいものフリッコ、イタリア風チヂミ。●物集女の地茄子とナポリの水牛・モッツァレラチーズのブルスケッタ。●黒こちのパリパリ焼き エシャロットとケイパーのソース。●乳飲み小鳩の網焼き 赤ワイン風味ガーリックソース 砂ずり、心臓、レバー。●釧路・厚岸産・仙鳳趾の牡蠣。●カッペリーニ、ほうれん草と牡蠣。コンソメ風味。●グラッパを少しいただき、●エスプレッソがよく合いました。どの皿も気合が入って、ぐいぐいおいしさが迫ってきました。黒こちも小鳩も牡蠣も目覚しく美味、最後にいただいた冷製のカッペリーニがまた締めにぴったりで。こんなにいいお店があるのだから・・・京都にいる時は京都でフレンチをいただきましょう。こちらはカウンターがあって(7席)、ひとりでも大丈夫です。
「ビストロさか」 京都市東山区繩手通四条上ル一筋目東入ル南側 おかるビル2階 電話075-525-8454 18:00~24:00LO 日曜休み 

2007年9月 19日, dans 京都 フレンチ京都 ホテル |