■「リストランテ キメラ」で初ディナー |
■6月10日にお知らせした「リストランテ キメラ」、下河原通りに6月14日にオープンしました。まだお祝いのお花であふれる中、さっそくディナーに伺いました。気持ちのいい初夏の夕暮れ時にまずはグラスでシャンパーニュを一杯、一緒に出かけた浦沢美奈さんはまったく飲まない方なのでジュースを。けれどこの「愛媛県明浜町産 無添加みかんジュース」、が本当にみかんの味で美味。食後おぼえていたらディジェスティフにいただこうなんて思ったくらい。テーブルごとそれぞれ違う小さな花活けがされていますが、わたしたちのテーブルには赤一色のバラ。もしかしてわたしの好みをわかってくださっている? これだけですでにかなり得点高かったのです。
■夜の1万円のコースです。 ●冷たい前菜:味来コーンのジェラートにパルマの生ハム、コンソメスープ。●ポルチーニの炭火焼きにグアンチャーレ(豚の背脂)、しらさ海老、フルーツトマト、クレソンなどのサラダと。●まながつおの炭火焼き、ジェノヴェーゼソース。アーティチョークやアンディーヴのソテーと。 ●タリオリーニ いわしとういきょうのソース。レモンピールが香りのアクセントに。●フランスのきのこのリゾット。●広島の幻霜豚のロースト、モリーユと。●ブラウニーのようなショコラのケーキにアメリカンチェリーが温製で、冷たいヴァニラのジェラート添え。●エスプレッソと共に小菓子。上品でバランスのよいコースです。どのお皿も香りのよさが印象的でした。どうだどうだと押してくるのではなくて、静かに確実に美味、落ち着いて楽しめるおいしさでした。とても大人らしくて、接待にもいい感じ。京都はイタリアンのオープンが相次いでいます。この後もまだ続きます。選択肢が多い中、用途やら気分によって選べるのはうれしいことです。
■この日一緒にコースを楽しんだのはご存じ「フローリストショップ プーゼ」とお花の教室を主宰する浦沢美奈さん、わたしはお花に関して一切合切美奈さんにお願いしています。すごい仕事ぶりなのにいつも優しい雰囲気なのです。食事しながら・・・パリに住んでいた頃わたしがひどく好きだった花のお店、「クリスチャン・トルチュ」やら「レ・ミルフイユ」やら「オ・ノン・ドゥ・ラ・ローズ」など、彼女も同様にとても好きだったこと、美奈さんはガラスごしにじーっとアレンジメントを作るのを眺めていた、変質者と思われるくらいいつまでも見つめていた、なんていうことを聞いたのでした。この人も大事な「京都フランス組」のひとりです。人生の初めの時期をしばらくでもフランスで暮らしたら、フランスは一生共についてくるのです。・・・ヘミングウェイの「移動祝祭日」を引くまでもなく。3月に発売された「お花屋さんの花ノート」(文化出版局 、1680円)は写真も彼女が自分で撮った本で、「フローリストショップ プーゼ」の世界がそのまま1冊になっています。
「RISTORANTE ITALIANO CHIMERA リストランテ キメラ」 〒605-0074 京都市東山区祇園町南側504 電話075-525-4466 12:00~14:00LO、18:00~21:00LO 水曜休み ランチ4000円~、ディナー10000円~。http://www.gion-chimera.com/
2007年6月 19日, dans 京都 イタリアン06-07 | lien permanent