■パティスリ「ghost」(ゴースト) 祝オープン! |
■京都でバーといえば木屋町二条の「K6」、これほどあまねく愛されているお店があるでしょうか。そして祇園にはシャンパーニュの品揃え抜群のシックな「Kugel」があります。本当に粋なお店です。これら京都を代表するお店の店主である西田稔さんがこのたび開いたのはバーではなく、パティスリです。閑静な寺町通の竹屋町角に、「ghost」(ゴースト)という真っ白で目立つ看板もない、わかる人が来てくれればいいといった風情のお店が、本日6月2日オープンしました。おめでとうございます! 細長いエントランスを進んでゆけば、まず目に入るのがボトルが並ぶ様子で、あら? ケーキ屋さんじゃなかった? ・・・と思いますが、お菓子のサンプルを出していただいて納得、すべてお酒がたっぷり使われた、いかにも「K6」の西田さんらしいケーキなのです。黒いスーツをびしっと着こなしていらっしゃるのが西田稔さん、右が「K6」の店長の田中睦さんです。
■いずれ店内にしつらえられた小さなカウンタースペースでもイートンができるようになるそうですが、しばらくはテイクアウト販売のみです。スライドさせる箱を開けると、懇切丁寧なことにひとつひとつのケーキに解説が入れられています。バジルの香りがきいたシャルトリューズのクリーム・・・ショコラのスポンジ・・・同じようにショコラのスポンジとあってもお菓子によってショコラの種類の配合が違い・・・このカルトがついているだけでも、一緒に食べる人と話がはずんで楽しくなります。ちなみに「ゴースト」という店名は、お酒がケーキに化けたからだそうな。 お酒のお化けが実においしいのだからたまりません。わたしはバジルの効いたシャルトリューズのクリームのケーキ、たまらなくおいしくて一気食べしてしまいました。
■ケーキに添えられる解説をご覧ください。見事にお酒が使われていて・・・アルコール度数の高さはグラスの数でわかるようになっています。「ゴースト」という名のケーキ(NO1、NO2・・・)はアルコール気ゼロですから、お酒がダメな人や子供でも大丈夫です。オープン前、全部お酒入りケーキと伺った時「子供はどうするの?」と伺ったら「うちのケーキで鍛えてもらいます!」なんて西田さんおっしゃったから笑ったのだけど、ちゃーんと配慮はなされていたのです。
■こんな真っ白なモダンな外観ですが、築70年の民家を改修したもので、中の柱などはそのまま生かされています。天井が高く、自然光が入る空間です。外観とエントランスはすべてサークル形のモチーフを採用していらっしゃるようで、丸、丸、丸・・・の中を進んで行くのです。球体がモチーフの「Kugel」を思い出させます。
■いまのところはお菓子はショコラ風味のものを中心に数種類の品揃えですが、いずれ15種類ほど置かれるとのことです。そしてカウンターでケーキと共にショットでリキュールなどを飲むこともできるようになりそうで、ケーキとお酒のマリアージュを朝の9時から堂々と楽しめることになるって・・・なんだか「うししし♪」って笑いそうになるくらい、楽しみなことです。ケーキは1個450円くらい~です。売り切れたら終わりということなので、夕方はどうぞ早い目に。
「ghost」 京都市中京区寺町通竹屋町下ル西側久遠院前町667-1 電話075-222-8266 9:00~21:00(ケーキがなくなり次第閉店) 火曜休み
2007年6月 2日, dans 京都 スイーツ | lien permanent