■百万遍の奇蹟・「華祥」のサラダご飯、サラダ冷麺 |
■「百万遍の奇蹟」と呼ばざるを得ないカジュアル中華・・・というかラーメン屋さん風情のお店、「華祥」さんを知って1年と少しになります。「カフェ・ヴェルディ」の店主・続木義也さんが、そのHPの日記の中で週に2回も3回もあまりにおいしそうに描写されるものだから、そしてそれに添えられた写真がまたびっくりするほどお上手できれいなものだから、「このお店絶対教えて!」とひつこーく迫って、あきれさせた挙句にある夜お連れいただいたのが始まりでした。雑居ビルの2階、失礼ながらお世辞にも瀟洒なんて言えないお店で出てきたのは・・・とても値段や雰囲気からは予測できないお料理でした。これは大変です。まずは110番・・・ではなく、門上武司さんに連絡し、その後わたしはどれほどの人をここへお連れしたでしょう。絶対に味をわかってくれる、京都でトップの和食、洋食、フレンチの料理人、愛想いいのも悪いのも含めてカメラマン、くるくるパティシエール、フランスかぶれブーランジェ、さらに東京から来た編集者、ついでに宇宙から来たコンシエルジュなどなどなど。この味は、正しく評価されなければならない! と使命感に燃えてしまったからなのです。
■続木さんのお店のお客さまも当然「華祥」リピート組が増える一方、そしてわたしも含めて当然プレスは雑誌記事にするわけで、このところしばしば満席で入れない状態になってしまいました。一番先に「華祥」さん広報につとめた続木さんご自身が、入れず嘆いていらっしゃるという事態です。だからもうこれ以上、誰も宣伝・広報につとめてはならんぞよ、雑誌に載せるなよとみんな思っているわけですが、それでも言わずにはいられない! これからの季節に本当におすすめ、名作サラダシリーズをご紹介します。まずは上の写真、 海老・ミンチ入りサラダご飯 700円(スープ、漬物付)。これはわたしも最近までいただいたことがありませんでした。白いご飯の上に、海老とひき肉、そしてレタス、トマト、きゅうりがたっぷり載っています。ひき肉は甘味噌で、海老は豆板醤やXO醤で濃い目に風味付けされています。パリパリの湯葉がトッピングされて、食感のアクセントになります。全体をざくっとくずして口に運べば、「からい、甘い、バリバリ、酸味、ピリッ」という具合に全部の食感とおいしさが混ざり合い響き合い、とても幸せな味になります。ひと皿完結の夏のご飯です。
■そしてこちらはサラダ冷麺です。サラダご飯をいただいて、どうしてもサラダ冷麺も! と、いてもたってもいられず3日と空けずに「華祥」詣でとなりました。サラダ入辛冷麺 700円。トッピングはご飯の場合とほぼ同じですが、海老→くらげになり、麺に添うようにレタスが細切りにされます。縮れた、噛み応えのはっきりある麺(温かい鶏ねぎ中華そばと同じ麺)は長めに茹でて氷水で冷たく冷やされています。山盛りのサラダ具材をくずし合わせながらつるつるザクザクって感じでいただきます。甘辛いタレが絶妙にからみ、これもまた後を引きます。わたし「華祥」さんではこれからしばらく、間違いなくこれを食べ続けると思います。
「華祥」 京都市左京区田中門前町32-2 百八ビル2F (百万遍交差点北西角を少し上ル)電話075-723-5185 11:30~14:30、17:00~00:00 水曜休み
「のぞみ」に乗って京都へ行きましょう!
2007年5月 14日, dans 京都 中華 | lien permanent