■骨折暮らし:3週間経過 |
■全国100万人の読者の皆さま、骨折事故から3週間が経過いたしました。府庁前の日赤病院に通院していますが、丸太町通りから眺めた景観は何だかパリ7区のエコール・ミリテールみたいで、わたしは病院前の眺めをなかなかに気に入っています。あまりに皆様にご心配いただくので、先日に続いて現在のレントゲン写真を公開いたします。これだけ見たら、初めから何も変わっていない・・・(涙)。けれど、前よりもずれたりしていなければ、痛みがなくなってきていたら、それでよいそうな。「すぐにはくっつきませんよ~」と担当の先生には先週もその前も、同じことを言われています。ああ。とにかく早く早く右手を元の通り自由に! のどから指5本が出てくるほど、早く早く元通りに両手10本指でキーボードを打ちたい!! もともとわたしはものすごい速度で打ち込むのです、文字が出てくるのが追いついて来ないくらいに。ゆっくりのんびりすることで人間ができてくるかと思ったけれど逆でした。もう自分のトロさ、不自由さに、ない胸かきむしるような思いです。いつも(過剰なくらいに)仕事がしたいとか何か前に向かって進みたいと燃え立つ気持ちでいるのに、この不自由さとまるでつりあわず、どうしたらいいのだああ? もし自由な右手をすぐにもらえるなら、持ってるもの全部を引き換えに差し出してもいいという気持ちです。あと少なくとも3週間は固定したままでいないといけないとのこと。いい子であとしばらくの辛抱です。
■日赤病院まで行ったら、せっかくだから京都ブライトンホテルの「フェリエ」でランチです。病院の後に何か予定をしておけば、通院もうきうきと楽しみになります。これはアラカルトメニューより大好き鴨コン♪ 正式タイトルは「フランス・ヴァンデ産 鴨腿肉のコンフィーポアレ」。赤ワイン飲みたいところだけどいい子に我慢、それにこれはこんなに野菜たっぷりの、彩り美しくヘルシーなお皿です。今まで、パリと東京で、のべにして何百皿(←大げさか?)の鴨コンを食べてきたけれど、こんな風に野菜が多彩に添えられたのは多分これが初めてです。鴨肉を食べやすくカットしていただき感謝。切り方も端正に美しくてさすが~~! これならいつまでも包帯巻いててもいいかなあああ? などと、何行か前に打ち込んでいたことと正反対のことを思って上機嫌のわたしでした。
■仕事もしているのです。小学館「プレシャス」で京都のカウンター割烹をテーマに門上武司さん、風間純子さんと「祇園さヽ木」で座談会です。門上さんと同じ場でお話しさせていただくなんて恐れ多いこと・・・と思いつつ、わたしが25年住んだ東京を惜しげもなく離れて京都に移住してしまう羽目になったのも、もとはと言えば京都の和食にとりつかれたからで、語り出せば3日3晩くらいは京都の和食の魅力を話し続けることができます。そして・・・わたしが京都に来てしまった原因の半分はこの人、佐々木浩さんにあるかもしれません。長年の東京からの京都通い、わたしはまず「祇園さヽ木」の予約を確保して、(それから同じくらい予約の取れないカメラマン、愛想は悪いが天才写真家のハリーのキープもしたなあ、)それからホテルを取って、それから仕事のアポ入れて、ってやってきました。わたしは可処分所得のほぼすべてを京都に使ってきたのです。
■不自由だ不便だと叫びつつ、めげず和食やさんに出かけています。 ●「せせらぎすへら」でお昼、●「祇園おかだ」で一品料理をたっぷりいただき、●「割烹はらだ」、4月10日オープンの河原町竹屋町の新店に伺い、●「室町和久傳」では12000円で統一された夜コースにしみじみ感動しました。頑張って明日以降詳細をアップしていきます。わたしの骨折暮らしを支えて、楽しく豊かにしてくださるものすごく多くの方々に感謝しています。
「のぞみ」に乗って京都へ行きましょう!
2007年4月 13日, dans ■ごあいさつ京都 和食07前半 | lien permanent