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2007年4月21日 (土)

■「千ひろ」/「室町和久傳」


1_2762_2733_2284_1815_1536_1357_1228_1039_9310_8811_16212_16113_10714_7015_5316_43季節ごと(本当は毎月でも)必ず訪れたい割烹のひとつが「千ひろ」さんです。わたしはひとりで伺っても十分楽しめるのだけど、ひとり分サーヴィスしていただくのは何だか申し訳ない。それで東京から友人・知人や編集者がいらして「和食が食べたい」なんて言われたら、ここぞとばかり即自分の行きたいところにお連れしちゃうのです。そろそろ「千ひろ」さん行きたーい! と思っていた時に「京都行きまーす! どこかで旨いもんを!」と言ってきてくれたのが同業者タケシこと山本毅さん。小学館の仕事をしている優秀なフリーエディター&ライターで、これほど屈託なく旨いもんの楽しみを分かち合い、時には深遠なるバカ話をして、そしてケロっと別れられる貴重な友人もおりません。一緒にゲタゲタ笑ってくれるけれど、実はすごい勉強家で物知りでもあるし、人を立てて安心して話させるからインタヴューも上手、ライターの鑑です。4月に入ってこの人は2週立て続けに京都にやってきました。1週目が「千ひろ」さん。美しいカウンターでいただいた春のお料理は・・・ ●白アスパラガスと空豆、黄身酢 ●酒肴5種 ○からすみ ○稚鮎 ○鯛の白子 ○ほたるいかのたたいたの ○いかなご ●造りは大とろと鯛。鯛にはお決まり塩昆布で ●お椀ははまぐりしんじょう、粟麩、菜の花 ●まぐろの幽庵焼き ●湯葉は温製で ●春のにがみが香りいいかき揚げは、たらの芽、ふきのとう、こごみ、海老。沖縄の塩で ●本当に香ばしかっためひかりに、梅酒漬のいちじく ●塚原の筍と畑菜の炊いたの ●豆ご飯 ●日の菜や蕪のお漬物 ●豆腐とわかめの味噌汁 ●定番食後のジュース。いずれかの皿が突出することなく全体で絶妙なるハーモニー、そして季節を感じさせてくださって本当にしみじみおいしかったです。ご主人の永田さんにも、一緒に食べてくれたタケシさんにも感謝。
1_2772_2743_2294_1825_1546_1367_1238_1049_9410_8911_16312_16213_10814_7115_5416_4417_3218_25「室町和久傳」、こちらも隙あれば伺おうとしているのだけど、なかなか隙がない~! 10日ほど前のある晩、「リビング京都」の編集長にして、某デパートのポイントもえらく貯め込んでいるというウワサの、京都が誇る買い物の女王・藤田晶子さんといただいたのがこちらのお料理です。 ●「雪咲花」という美しい名前の食前酒を、赤いガラスのお猪口で。このお猪口、おみやげにくれてもいいのになあと大変気に入ったのでした。●塚原産の筍。この季節、毎日バケツ一杯でも食べたい筍! 生を水とお酒で炊いて追いかつおをしたものとか。真っ白できれいで繊細美味でした。●すっすと刺身を引く緒方俊郎さん、若き俊英です。●美しいひらめ、厚みがジャストジャストです。鴨頭ねぎがよく合います。●鯛の白子の飯蒸し、桜塩漬けがアクセントに。●のびるの辛子味噌和え、たっぷりのごまと。●新ごぼうをうなぎで巻いた八幡巻き。●抹茶風味の細い麺、たたきわらびと。カップはオランダ焼き。●炊いた香味際立つ地鶏に、花山椒、山うど、木の芽。●とり貝と赤貝、焼海苔に、加減酢ジュレ。●鯛味噌茶漬け、ご飯にのせていただきます。大根のお漬物と。●宮崎のマンゴー ●焼きわらび餅、黒蜜ときなこと ●抹茶 ●冷たいお茶。全体に非常に清澄な感じ、さわやかなコースでした。毎日毎日和食を食べ続けてもまったく飽きることがないのが京都というところ。骨折以来、左手片手でもたもた食べているのだけど毎食おいしくて幸せでしょうがなくて、東京に住んでいたなんてこと、もう遠い遠い昔のことのようです。あきれず迎えてくださるお店の方、一緒に食べてくれる優しい友人にひたすら感謝!

「のぞみ」に乗って京都へ行きましょう!

2007年4月 21日, dans 京都 和食07前半 |