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2007年3月 5日 (月)

■リストランテ カノビアーノ京都 吉岡正和さんの料理


1月30日に掲載した「リストランテ ティ・ボリオ・ベーネ」のオープニングレセプションでお目にかかった「リストランテ カノビアーノ京都」の吉岡正和さんと久戸瀬浩二さん。前シェフであり、「リストランテ ティ・ボリオ・ベーネ」シェフとなられた山口正さんが抜けられた後を担うプレッシャーで、本当にぶるぶる震えんばかりの様子だったのです。「大丈夫でしょうか? やっていけるでしょうか?」と。でもその真摯な姿勢から、本気で頑張っていらっしゃることが感じられて、「絶対大丈夫! おねえさんたちが近いうちに伺って、ちゃんとお料理をいただきますから待っていて!」と景気づけたのです。そして、わたしたちは約束を守って、先日の週末に出かけたのでした。

1_2432_2423_2094_1675_1446_124●2色のアスパラガスのジェラート ●パンは今出川智恵光院、非常にパリらしくて、なおかつパリにもないブランジュリ、西山逸成の「ル・プチメック」で、これ絶対おいしい!! ●朝採り野菜(かぶ、赤かぶ、ブロッコリ、塩トマト)のサラダ、美山鹿の自家製生ハム添え ●スプマンテの後に白ワインを1杯 ●富山県産ホタルイカと生うにの炙り、竹の子の温かいスープ ●黒鮑と色々な豆の冷製カッペリーニ 

7_1128_969_8610_8011_14112_138●伊勢海老のスパゲティーニ ●五色米のリゾット、山菜のソテー添え ●アブラメのポワレ、花菜と蓮根添え ●ブルターニュ産ホロホロ鳥胸肉のローストと白菜のソテー ソース・リヨネーズ、青梗菜添え ●アヴァンデセールに樋口さんのいちご ●ピスタチオのクレームブリュレ、かぼちゃのジェラート添え
13_9514_65●同席の人のためのドルチェが、ココナツのセミフレードといよかんのソルベ ●エスプレッソ。
以上でおまかせの1万円。非常にイケてる料理だったのです! シェフの吉岡さんは、そんなに不安がる必要はなかったのです。料理を出し終わって、「大丈夫でしたか?」と不安げに出ていらした様子、本当にかわいらしかったです。全然問題なし、まったくおっけ、大丈夫のかたまり!! アスパラガスのジェラートは香りよかったし、サラダの野菜も味が深くて感激。ホタルイカの炙ったのの香ばしかったこと、それに筍の香りが絶妙に絡まって美味、定番カッペリーニも豆が主張し過ぎず、しかしトマトソースと調和しておりました。スパゲティーニ、リゾットともほんと~に美味でおいしく、ほっとしたところでアブラメ、ホロホロ鳥と、わたしの好み知ってたんかい?? というほど当りの当りでメイン2品がきました。付け合せがまたばっちり決まっていました。ホロホロ鳥に添えた白菜の甘かったこと。一生食べ続けていたいと思いました。ピスタチオはよくよく炒ってあってジャンドゥーヤ状態に、それでショコラのような風味になっていて、わたしが格別好きな味になっています・・・というのは一緒に食べたパティシエールによる解説です。セミフレードもひと口お味をみたら・・・ほどよい硬さ、いい香りで大成功。エスプレッソに添えたビスコッティがまたよかった。つまり、ほとんど完璧ということです。イタリアにはないイタリアン、またしてもメール絵文字の万歳マーク状態で食事を終えたのでした。ちなみに、わたしが評価が甘いって言う人いるけれど、違うんですよ、わたしダメと思ったら一切取り上げないもの。お店ででも、ダメと思ったら即食べるのやめます。途中でも丁重にお詫びして出てきます。・・・なんてことは1年に一度もあるかないかですが。胃の空きスペースは命の次に大事だもの。いいと思ったら料理でも人でも盛大に褒めますが、これはいつも本心からの言葉です。言葉の方があふれてしまうのです。わたし述べたくてしょうがないの。
21_68手前がシェフの吉岡正和さん、隣にサーヴィスの久戸瀬浩二さん。奥にわが畏友にしてパティシエールの津田陽子さん。陽子さんも料理をとても褒めて、そしてまだ20代であるシェフを激励していました。
「リストランテ カノビアーノ京都」 京都市東山区大和大路通三条下ル東側大黒町137 電話 075-531-9831 11:30~14:00LO、18:00~21:30LO 無休

「のぞみ」に乗って京都へ行きましょう!

2007年3月 5日, dans 京都 イタリアン06-07 |