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2007年3月14日 (水)

■「日本料理 山玄茶」


A1A2今日も元気に歯をいっぱい見せて笑うのは、八坂通、建仁寺近くへ昨秋移転して飛ぶ鳥バサバサ落とす勢い、泣く子もゲラゲラ笑う割烹「祇園さヽ木」の佐々木浩さんです。なんだか見覚えのある場所、いったいどこなのでしょう?? 「エリツィンよ、(と佐々木さんはわたしを呼ぶ)紹介したい店があるんやけど」とある日お連れいただいたところは、なんと以前「祇園さヽ木」があった場所でした。ここに2月8日オープンしたのが「日本料理 山玄茶」。八日市の名料亭「招福楼」で20年以上勤められた増田伸彦さんのお店です。佐々木さんのご自宅のある滋賀の水口でお店をやっていらしたのですが、佐々木さんの紹介で祇園に進出なさったというとてもめでたいお話です。
1_2562_2523_2144_1725_1466_1273月に入ってから、ある週末のお昼(5500円)をいただきました。 ●春野菜の先附。トマト、大根間引き菜、スナップえんどう、紅芯大根、帆立と白魚、ジュレがけ。底に黄身酢が仕込んであり、全体をからめつつ。●お椀。あいなめ、筍、ぜんまい。おだしの味わい深いです。●造り。いか、よこわ、鯛。見えにくいですが、鯛にはクリームチーズを合わせてあります。●弥生らしく、菱形の木箱に納められた八寸。桜があしらわれています。●一段目は海老の天ぷら湯葉巻き、たらの芽天ぷら、べんがらこんにゃく、菜の花、煮たこ、つぼつぼの中に、いかととり貝とわけぎのぬた、桜の葉で巻いた鯛の寿司。●二段目に、鮭の木の芽焼き、花わさび浸し。
7_1148_989_8810_8211_149●若竹煮、ふきと自家製厚揚げ入り ●梅ご飯、上澄みだけの軽やかな赤だしに車麩、漬物。●マンゴーといちごのジュレ寄せにアイスクリーム ●自家製のきんとんに、●お薄で締め。非常に季節感が豊かで、いいお昼をゆったりいただいたなという充実感で満たされるコースでした。
21_7622_6623_41●お庭は、庭師を入れられて今回新たに作られたものです。●見慣れたカウンター前のスペースの一部は赤く塗られていました。写真では見えませんが、左右の戸棚も赤くなっていました。●2階のお座敷は椅子席になっていました。主が変わると、同じ造りなのに、どこか雰囲気が違っています。これから増田さんらしさがどんどん発揮されることでしょう。 わたしは毎月毎月大事な友人知人を誘っては出かけた「祇園さヽ木」の日々のことを思い出さないではいられません。このお店に間に合うように新幹線を駆け降りた日のことなども。いったい何度このカウンターの前で「おいし~~!」「一生食べていたい」「おいしすぎて倒れるかも~」と感嘆したことか。京都を代表する割烹として絶大な人気を誇り、おいしい!!の気が充満し、人々の高揚感と幸福感が染み込んだこの物件じたいがあり得ないほど貴重なものだとわたしは思うのです。
31_59「日本料理 山玄茶」 京都市東山区祇園町北側347-96 電話075-533-0218 12:00~13:30入店・14:30閉店 18:00~20:00入店・21:30閉店 昼5500円~、夜11000、16000円。なるべく予約を。



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2007年3月 14日, dans 京都 和食07前半 |