
■鴨川ではなくて賀茂川。河原町今出川上ル・葵橋以北の風景を定点観測、2005年10月から撮り続けていらっしゃる越智 章(おち あきら)さんという方の写真展が「
カフェ・ヴェルディ」で開催されています。ご本職は音響技師でいらっしゃる越智さんは、2005年の春、勤務先である京都コンサートホールへ向かわれる途中にふと河川敷の桜咲く眺めに心引かれて写真を撮られ、それをご自身のサイトで発表、定期的に載せられるようになりました。2006年1月からはついに1日も休まず葵橋の西から15本目の欄干より撮り続けられて365日。1年を通じた葵橋からの眺めを展観できることになったのです。なんという強い意志の力でしょうか。「カフェ・ヴェルディ」のサイトからまんま引かせていただくと、「雨の日も、風の日も、雪が降っても路面が凍結していても、旅行も遊びもガマンして、病気になっても這ってでも・・・・」撮り続けられたということです。
■淡々と、同じ場所からの撮影をなさった越智さん、本当にお偉いと思います。継続は力なりとはこういうこと。ずらりと飾られた賀茂川の写真は、1日として決して同じ表情はありません。雲の風情で季節を感じさせ、風のよそぎを写し込んでいます。虹の輝きや雪化粧の美しさに、雲を映した川面にわたしはとても幸せな気分になりました。越智さんは撮り続けていらっしゃるうちにきっとこの景観をいつしかとても愛されて、「雨だろうが寒かろうが、絶対にきれいに撮ってあげるよ」、そんな気持ちで写されたのではないかと思いました。京都という土地の豊かさ、優美さをも感じさせました。

■今回展示されているのは2006年の元旦から大晦日までの365枚。壁面の掲載スペースには限りがあるため、展示しきれなかったものはアルバムで見ることができるようになっています。DVDによるスライドショーもされています。
■また、会期中の楽しい企画として、葵橋で撮影をなさっている越智さんを見かけて声をかけたら、Verdi 珈琲割引券をいただけるのだとか。
■会期は3月18日までです。(5日と12日は定休日でお休みです。)

■わたしはモーニングをいただきがてら伺いました。サクサクトーストに苺のジャム、おいしいです。合わせているのはいつものヴェルディブレンドです。
■おや、
フレンチのシェフもいらっしゃいました。なんでも大原の朝市で仕入れをしていらした帰り道なのだとか。
■仕入れて来られたものを見せていただきました。トランクに野菜がびっしり・・・でもワインの木箱でお買い物、というのがこの方らしくて粋なことです。
「のぞみ」に乗って京都に行きましょう!