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2007年2月 9日 (金)

■Ristorante t.v.b リストランテ ティ・ボリオ・ベーネ


1_2362_2343_200先日30日に開店をお知らせした「リストランテ ティ・ボリオ・ベーネ」の、開店間もないある晩、ディナーに出かけました。●祇園情緒濃い場所にあります。●花で迎えていただき感激しました。
11_13212_12913_9214_6315_4916_40●ホワイトアスパラのビアンコマンジャーレ 生うにとコンソメのジュレ添え 非常に軽やかにすっきり食事が始まります。●パンとオリーヴオイル ●赤座海老と2色のかぶのサラダ 冷たいかぶら蒸し風 こちらもまた冷菜で、海老のプリプリとかぶらの優しい味がよく合っていました。●ここまではスプマンテ、ここから白ワインです。
21_6122_5823_3724_2325_1627_5●白子の炭焼き 温か菊菜のスープ 白子はとろりと濃厚で菊菜は色も香りも鮮やかです。●バルサミコがプレゼンされて、●いちごの冷製カッペリーニ 25年物のバルサミコで カノビアーノらしい細いカッペリーニの冷製、ただ爽やか軽やかなだけでなく、25年もののバルサミコで深いこくと香りを与え、いちごの酸味を引き立てて美味でした。粒粒はからすみとドライトマトを粉末状にしたもので、香りと塩気がアクセントになりました。●白い蓋付きの皿が供されて、卓上で蓋を取ってくださいます。●松葉ガニのカルボナーラ 蓋を取ってもらったら、こんなパスタが現われるのです。●甘鯛のフリット 根菜のガルビュール 皮のパリパリ加減も見事、中はふっくらした甘鯛に、野菜がたっぷり付け合わされて優しい上品なメイン料理です。
32_3633_1734_1135_636_537_338_2●牛ヒレ肉と竹の子ソテー 黒トリュフ添え 甘く香ばしい筍と柔らかいフィレ肉ソテー。これだけで幸せなのにまだトリュフが合わされて、もう犯罪的に美味。●アヴァンデセールに、牛乳のソルベ グラッパをアトマイザーでしゅっとひと吹き、夢のようにいい香りに包まれます。●ドルチェはリコッタチーズの栗クレープ包み、オレンジソース クレープ生地で巻いたチーズのクリーム、軽やかながら香りよく、余韻を楽しめるドルチェでした。●もうひとりはフランボワーズとティラミス ●エスプレッソ。 
41_14若手料理人を応援する「ミディ・アプレミディ」の津田陽子さん、その隣は山口正シェフ。朗らかでなつこくてかわゆーい♪ ・・・なんて言ったら失礼かしらん? でも絶対にみんなに愛されて応援してもらえるタイプです。軽やかで繊細なイタリアン、でもどの皿も明確な旨みを感じさせてくれて、料理によっては強い香味ではっきりと美味であるぞと主張してきました。調和を保ちつつ、メリハリのあるコースで、わたしは絶賛モード、メール絵文字の万歳マーク状態で食事を終えました。
42_15ところで、「ティ・ボリオ・ベーネ」とはどういう意味か? フランス語を当てはめたらわかりました。「Je te veux bien」 ですね。あなたが欲しい、って言ってるのです。「あなた」っていうより、もっと親しいtutoyer 。大きな声で言うような言葉ではないです。でもイタリア語もフランス語も、舌にのせてみてきれいな響きの言葉です。気持ちは言葉によって表現されますが、言葉によっても気持ちは作られます。「ティ・ボリオ・ベーネ」、おいしかった余韻の中で何度か口に出して言ってみていい気分。でもイタリア語がわかる人が近くにいたらわたしすごくヘンですね。フランス語では恥ずかしくて言えないし。多分今までの人生でJe te veux bienなんて言ったことない。せいぜい Je pense a toi !という言葉に気持ちを素直にのせたことがあるかないか。・・・なんて珍しいことを考えるくらい、美味で幸福感に包まれたのでした。
「リストランテ ティ・ボリオ・ベーネ」 京都市東山区祇園町南側570-155 電話075-525-7070 12:00~14:00LO、18:00~21:30LO 日曜休み(2月は日曜も営業) 昼は税サ込みで3500円、5000円、7000円。夜は税サ別で、6000円、8000円、10000円。

T_logo_121そうだ 京都、行こう。
「のぞみ」に乗って京都に行きましょう! 

2007年2月 9日, dans 京都 イタリアン06-07 |