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2006年12月25日 (月)

■祇園さヽ木 12月(2)


1_2142_2153_1844_1505_1316_116「祇園さヽ木」、先日誕生日まで祝ってもらったのに、それから間もない晩にまたお邪魔したのです。「さヽ木」さんに伺う日は朝からわくわく、取材の試食も控えめに、胃の空きスペースの調整をします。お腹激空きで行くのが理想です。●先附、こっぺ蟹の内子で作ったソースに外子のプチプチも心地いい和え物です。この日は蟹コース、最初の皿がこの後の盛り上がりの予告をしています。●ふぐの白子を細かいパン粉をつけて揚げたもの。これは何度かいただいていますがとんでもないおいしさです。倒れるかも~ ●お椀の蓋が美しい・・・東山に清水。佐々木さんご自身のデザインで、こちらは今回の新店の収容人数分を揃えられたとのこと。すごい。●お椀の中身もすごい。蟹しんじょうらしいですが、しんじょうというより蟹肉のかたまり。今回はかぶらのすり流し仕立てになっており、とろとろと口当たりも優しく、ほんとうに温まりました。
7_1058_919_8110_7511_11612_114●整然と並べた皿に盛り付けをしてゆく、佐々木さんの手元を見るのが楽しいです。本当に劇場みたい。●おや、これはフレンチのシェフ? こんな方まで「ぜひさヽ木さんで」と食事にいらしています。●軽く締めた鯖を炙ったもの。いり胡麻が香りを添えます。非常な美味。●向附。いつものトロ寿司は大間のトロです。氷見の寒ブリは辛味大根和えで醤油の風味付け、鰆の焼霜です。●ヅケの握りをいただいて、●茶碗蒸し、上にうにと百合根。
13_8014_5415_4416_3717_2918_24●津居山の蟹です! 蟹はこんな風に積んで客にプレゼンされて、●佐々木さんが見事にさばいてゆきます。●びしーっと切り揃えたところで、●塩をする佐々木さん。この姿を見るのがわたしは大好きです。●ご自慢のピッツァ釜で、ほんの少し焼いたもの、さらによく火を入れたものと、2度にわたって供されました。
20_2121_4822_4623_2724_1725_1226_7●最後のひと皿「ぐつぐつ」はぶり大根。柚子がいい香り、ほっとしました。●〆のご飯は、土鍋での登場ではなく大きな中華鍋で。蟹チャーハンです! ●お漬物も添えられて、何杯でもいただけます。●食後のフルーツ:メロン、ポワール、いちご、マンゴーを、りんごのソースと。 イケイケ状態で盛り上がり続けたコースでした。完璧な楽しさ。
31_3532_2533_13寺町二条へ移動して、ヴェルムート、そしてブルゴーニュワイン、さらに何杯か。おいしさの余韻で後は野となれ状態です。でもわたしはこのおいしさを伝えなければならないから、クリアな頭で帰らなくっちゃと考えています。24時間仕事なのです! 強い雨が止んだ後の御池通。いつも歩くのがじゃまくさくてすぐにタクシーに乗っちゃうわたしがその後、高倉の四条あたりまで歩いたのは、雨に濡れて光る道の風情があまりに美しく、とんでもなく幸せだったからです。

「のぞみ」に乗って京都に行きましょう! おいしい蟹は都・京都にあります。

2006年12月 25日, dans 京都 和食06後半 |