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2006年12月23日 (土)

■河玄


1_212岩倉の「河玄」さん、ジャーナリストはこういうお店を紹介していく義務があるとわたしは思うのです。どうしても新しいお店、話題のお店、予約が取れなくて押すな押すなの人気のお店にばかり気持ちがいってしまって、さらにジャーナリストはそんなお店を取材できることがまた特権的な気持ちがしてうれしいものだから、ついついごく僅かなお店に話が集中してしまいます。しょうがないことなのですが、でもそれだけじゃあいかん! ある晩たまには静かな大人らしいお店「河玄」さんへと、(いい歳しながらわたしは少しも大人らしくないが)出かけることにしたのでした。仕事ぎっしりの一日の後、さらに気管支炎で悲惨な状態、こんなんで食事を楽しめるのかしらん? でもあの住宅街にひっそり佇み、そこだけ光が灯ったように美味があふれているお店を思うと、どこか気持ちがほかほかと暖かく、うれしさがどんどんつのって、タクシーに飛び乗ったのです。
2_2133_1834_1495_1306_1157_1048_909_8010_74●まず小さなカップに粕汁、温まりました。●海老芋、丸大根、にんじん、鯛の子。上品な炊き合わせ。●ビーフシチューはこちらの定番のお料理です。●海鮮サラダです。あわびがたっぷり。●カニクリームコロッケ、サクっとして、中はトロリ、熱々、いい香り。コロッケの幸せが詰まっていました。●白いご飯を ●お漬物でいただき、わたしはお茶漬けにしました。●食後にグレープフルーツのゼリーです。体調やら胃の空きスペース具合から以上のようなお料理にしていただきましたが、おまかせでもっと皿数を出していただくこともできますし、アラカルトで1,2品だけというのも可能です。この日は「ビーフシチューとコロッケを食べさせてください。」というお願いをして、「河玄」さんのスタンダードなコース仕立てにしていただいたと思います。暖簾に掲げてある「和洋料理」の通り、和洋にこだわらぬ、しかし懐石スタイルのお店なのです。「うちはヘンな店です」と笑うご主人の吉成幸紘さんですが、こなれて味わいのある割烹らしい店構えで、どのお料理もしみじみおいしく、温かみがあります。少し古びた感じがゆかしく、店のたたずまいといい客層といい(わたしが紛れ込んでいるのは別として、)上品さが色濃く漂い、端正です。この日は人間国宝の着物の作家の方もいらっしゃいました。ご主人は手元は的確ながら人当たりは軟らか、高貴さをたたえた方だとわたしは思うのです。比叡山も目前に迫る、洛北でも本当に北まで来た~という場所なのに、これほどレヴェルの高いお店が存在して、そこに通う人にも恵まれているというのが、京都のすごいところだと思います。祇園で食事をするような華やかさとは対極ですが、やはり知っていたらうれしい、特別の光を放つ大切な一軒です。
Img_1149「河玄」 京都市左京区岩倉南三宅町11(市内から車で20分くらい) 電話075-721-6813 17:00~21:30閉店 木曜休み 要予約。おまかせコースは10000円くらい。アラカルトもいろいろ。開店したのは1983年です。




T_logo_96そうだ 京都、行こう。  「のぞみ」で京都に行きましょう! 寒い季節ですが、寒さの中で熱々のおいしいものをいただく幸せは格別です。どこまで行っても京都にはうまいものがたくさんあります!

2006年12月 23日, dans 京都 和食06後半 |