■「一保堂茶舗」 リニューアルオープン! |
■三条より上の寺町通は、本当に歩いてすてきな雰囲気です。とりわけ二条通あたりはおっとり落ち着いて格別の風情。ブーケが見事な花屋さん、バー、スペイン料理店にビストロ、その先、夷川通を赤チャリでちょっと西に行って上がれば割烹風洋食やさんと、わたしが普段に伺うお店が集中しているところです。そしてどこよりも寺町二条あたりの雰囲気を作っているのが「一保堂茶舗」です。半年以上にわたる改築工事の後、先月25日にリニューアルオープンなさいました。


■以前もすばらしい雰囲気だったのに、どうしてリニューアルを? あのずらりと並んだ茶壷はどうなるの? など、全く要らぬ心配でした。茶壷も茶櫃も茶缶も以前と同じように並び、風情は前のままに広く、買い物がしやすくなっていました。訪れるだけで気分のよくなる空間です。




■喫茶室「嘉木」も広くなっていました。以前は本当に店舗の一角でお店の商品のお味見をするといった感じのしつらいでしたが、席数も増え、そしてうれしいことにひとり客でも気兼ねなく入れるようにカウンター席が設けられています。抹茶、玉露、煎茶・・・と品書きは同じですが、以前はお菓子付きで薄茶300円、煎茶350円など、ほぼお菓子代だけだったお値段がほんの少しだけアップしています。以前はあまりにもお安いお値段でしたから、いただく身とはいえ値上げしてくださってほっとしました。以前は「これでは申し訳ない。早く席を立って、次の方に譲らなくちゃ。」という気持ちになりましたから。


■オープンの10月25日、パリ時代の友人・シャンタルが、ベストタイミングで「キョートに来たよ~」と連絡をくれました。ゆっくり会う時間はなかったけれど、せめてお茶でも! ということでオープンしたての「嘉木」さんへ。彼女は日本語がかなりできるので、わたしの通訳もほとんど必要なし。店員さんの説明を聞いて、玉露を淹れることにトライしました。お湯を茶碗にとって60℃くらいまで冷ましてから急須に移して2分待ちます。席に時計が置いてあることを初め驚いていたけれど、おいしいお茶のためとわかって納得したみたい。


■その5日ほど後、いつも一緒に仕事をする巨匠Hと打ち合せのため再訪です。朝いちばんで伺った取材先のカフェですごくおいしいコーヒーをいただいたものですから、半端なコーヒーはもう飲みたくない。では半端ではないお茶を「嘉木」さんでということになったのです。珍しくまじめに説明を聞いた後に玉露や煎茶を自分で淹れて飲む巨匠とアシスタント君。素直に喜ぶアシスタント君に対して巨匠は「撮影禁止」だそうで、これを掲載するとわたしは懲役500年だそうです。皆さん、このサイトの更新、次回は500年後となります(-_-;)
■淹れるのにちょっと手間や時間がかかる玉露や煎茶に対して、お湯をざざざと注いでぱっと注いで飲んでいいほうじ茶や玄米茶もあります。打ち合せお仕事態勢だったわたしはこういうものをいただいて、ほんと、常にお仕事熱心なのでした。ちなみにわたしは京都の住まいを移したのですが、「一保堂茶舗」さんからすごーく近くで、お茶事情はものすごくよくなりそうです♪ ・・・いや違う、わたし懲役500年なのだった。2006年11月 2日, dans 京都 お茶 | lien permanent

そうだ 京都、行こう。


