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2006年11月25日 (土)

■京都ホテルオークラ 「ピトレスク」


1_1902_1893_1674_1415_1216_1077_978_859_7310_6411_9712_9513_68京都ホテルオークラは河原町御池、北東角にある美しいホテルです。その17階に東山を一望できる典雅なフレンチレストラン「ピトレスク」があります。長年勤められた上島康二シェフ(10月いっぱいでご退職)の後を継いで、11月1日から玉垣雄一郎さんがシェフになられました。さらに、ランチは5500円からでしたが、11月11日より3800円の軽いコースも加わったというニュースで、こちらをいただきに伺いました。3800円+税サで4389円のコース、「レジェ(leger)」です。 ●アミューズにグジェール。チーズを練りこんだ香ばしい皮、中には酸味のコンフィチュール入り。●オリーヴ入りのパン。●ズワイガニのコンソメロワイヤルと京蕪のエスプーマ。やさしいコンソメロワイヤル(=茶碗蒸し状)の上に、かぶらの甘みと滋味がふわふわの泡になっています。おいしくて、いたわられるような味わいです。●「レジェ」のメイン料理は、肉か魚からひと皿をチョイスします。・・・けれどあまりに魅力的だったのでわたしはいずれとも選びきれず、オプションということで魚と肉、両方いただきました。おいしいから欲張りになっているのです。魚はスズキ。パリッとローストされて、中はしっとり。塩加減もほどよく、とにかくおいしかった! そして下の聖護院大根の薄い1枚の中にはにんじん、ブロッコリ、青み大根、赤かぶらがたっぷり仕込まれており、バジルやケイパーやオリーヴの風味も効いて非常にセンスのいい味わいでした。このあたりから、すっかり絶賛モードに突入してしまいました。●この日はたまたま鴨肉の選択もありましたが、蝦夷鹿と聞けば絶対そちらです。ローストして、ソースポワヴラードと。下に赤キャベツ。ポワヴラード=poivrade、胡椒、赤ワインとフォンから作るフレンチらしいソースです。さきほどはたっぷりの野菜で軽やかさや京都らしさを感じさせましたが、ここできちんと必要な重さも感じさせてくれました。鹿肉は切り口がロゼ色に美しく、肉質軟らか、刻んだ胡桃のトッピングが香ばしく、塩加減もばっちり決まり、これ以上はないというジャストジャストの焼き具合と風味。完璧! この時点でわたしは「後は野となれ」気分、ただひたすらおいしくて幸せ状態でした。●そして別皿でこんな野菜が添えられるのです。感激。●アヴァンデセールは、「レジェ」のコースには本来入らないものですが、オプションでお願いしました。江戸柿のピュレに、パルフェグラッセ、フロマージュブランのアイスクリーム。●シャリオでデザートがサーヴィスされます。ワゴンサーヴィスは非常に人気があり、全種類を所望するお客さんもいらっしゃるとか。●わたしはショコラのムースにウフ・アラネージュ、ポワールのコンポートを少しずついただいて、●せっかくなのでスパイシーなアイスクリーム(パンデピス)も添えていただきました。●小菓子と共に、●食後の飲み物。カフェではなくアンフュージョン、しゃきっとレモングラスをいただきました。あまりの美味続きでとろんとしてしまって、このままでは午後から仕事にならなーい、と思ったからです。ゆったりお茶までいただいてちょうど2時間。非常にバランスよく充実したコースでした。
Tamagakisan新シェフの玉垣雄一郎さんです。元シェフ・上島さんのもとで8年、右腕として仕事をしていらした俊英です。1972年11月1日生まれ。お誕生日にシェフ就任となったのです。言葉数も多くなく、職人気質? 「すごいプレッシャーです」などと言いつつ、おっとりとした様子が好感度高し! お顔立ちも端正で、これから人気者となられることでしょう。
「ピトレスク」 京都市中京区河原町御池 京都ホテルオークラ17階 電話 075-254-2535 11:30~14:30LO、17:30~21:00LO 無休 38席 地下鉄・京都市役所前駅に直結 要予約。サイトはこちらです。

T_logo_68そうだ 京都、行こう。 「のぞみ」で京都に行きましょう! 美しいホテルのレストランで東山を一望しながら、フレンチらしさと軽やかさを併せもった、バランス最高のフレンチを楽しみましょう。

2006年11月 25日, dans 京都 フレンチ |