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2006年10月15日 (日)

■祇園花霞 2006年10月


1_15712_692_1563_1394_1225_1076_937_848_739_6310_5411_7312_7013_5014_3415_2816_2317_1918_1519_1420_13●かりん酒 ●旧暦の重陽の節句にちなんで菊酒 ●食事にはこの日本酒を合わせました。●先附は、実りの秋の意味を込めて、○邪気を払うとされる、小豆豆腐 ○焼き栗 ○白餅(上新粉でゆるゆるふわふわ) ○銀杏 ●お椀は焼き鱧に鱧の子を散らした親子鱧とまいたけ。ほうれん草の軸 ●造りは鯛と白いか 大根に見えるのは「おこのり」という海藻。あしらいに、大根、にんじん、かぼちゃ ●お凌ぎに、紅葉でんぶの飯蒸し。うっすらピンクに染まっています。鯛を極限まで細かくしたもので、繊細優美なお味でした。●「まるご」という魚について、客に尋ねられて実物を示す料理長の末友久史さん。これで3キロだそうな。朗らかで、声に張りがあります。●その「まるご」の焼き物。まるごとは、将来ぶりになる魚で、はまちよりも大きくなったものです。●野菜の焚き合わせ。●酒肴3種類。○貝柱とズッキーニと紫ずきんの黄身酢和え ○毛がにとみょうがの土佐酢和え ○すぐきの間引き菜のごま和え ●土鍋で炊きたてぴかぴかのご飯がプレゼンされます。●味噌汁はわかめとさつまいも ●お漬物もおいしいです。●デザートは栗のアイスクリーム、ヴァニラアイスクリーム、甘茶のゼリー、いちじくの盛り合わせ。●お茶をいただいてごちそうさま。以上、「祇園花霞」の夜の8000円のお料理でした。(初出は6月22日。)東京から編集者の方がいらして打ち合わせがてらの食事をしたのです。わたしは厚かましくもご馳走になる身だったので、予算のご都合も考え、実はいちばんお値段の安いものにしたのですが・・・いいお店において、値段のランクは関係ないとわかりました。いちばん高いコースをいただいた時の感動と少しも変わらなかったからです。すべての皿が季節を感じさせて美しく、目の覚めるようなおいしさでした。いいものを食べさせようという気持ちにあふれた力のあるお料理は、伺うたびにぐいぐいと進歩していると思います。一度伺えば感動するし、頑張る若い主人を応援しないではいられないし、普段の暮らしでは忘れてしまっている季節感に心がときめきます。こちらもやはり定期的にお邪魔しなければいけません。祇園の路地の中にあるお店で、舞台を楽しむ気持ちですべてをゆだね、ただお料理をいただけばいいのです。何という幸せでしょう!
31_1732_1133_7「祇園花霞」 京都市東山区祇園町北側279-13(14番路地、「千ひろ」さんの斜め前) 電話075-525-2726 11:30~14:00入店、17:30~22:00入店 お休みは不定 要予約


T_logo_32そうだ 京都、行こう。「のぞみ」で京都に行って、和食をいただきましょう。ひと口に和食といっても実にさまざまなスタイルがあります。京都にいれば、割烹料理が3日続いても全く飽きることがありません。

2006年10月 15日, dans 京都 和食06後半 |