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2006年9月 4日 (月)

■せせらぎすへら


1_1122_1113_104祇園の縄手通と川端通をぶち抜く形でアルミの外観のスフェラ・ビルはあります。縄手側、川端側どちらにも入り口があり、上の外観は川端側からのものです。「せせらぎすへら」という風が吹き抜けるこのひろーいスペースで、きちんとした和食がいただけるなんて考えられるでしょうか。長らく赤チャリで前を突っ走りながら、不思議なスペースだなあと思っていました。それが昨年夏に初めてお茶を飲みにお邪魔してみて、これは雰囲気ばかりのお店ではなくて本気でやっていらっしゃるんだとわかり、(認識するのが遅かったです、)改めて食事にも伺いました。そして充実ぶりに驚いて即、まずカフェとして「dancyu」で、そして和食店として「あまから手帖」で取材をさせていただいたお店です。

11_4312_4113_2814_2415_2016_1817_1418_1119_1120_9お昼は「正午の茶事」、11:30~14:00にこんなお料理がいただけます。少し前までコース仕立てのお昼がありましたが、今は「せせらぎ点心」1800円と、それにお造りなどがつく「せせらぎ膳」2600円の2本立て。これは9月のあるお昼の「せせらぎ膳」です。●赤チャリで到着後、まずペリエ。●真俯瞰だとこんなです。●お造りはよこわにつぶ貝、生湯葉、ルッコラ添えです。●丸いお重に、一段目には取肴がいろいろ詰められています。ずいきの胡麻和え、田楽、だし巻き、万願寺唐辛子、れんこんととうもろこし揚げたのなどなど、どれも見事にお味が決まっていました。●二段目にみょうが御飯。これがまたみょうがの香りとしゃりしゃりした口当たりがよくて、これだけ何杯でもいただきたいような御飯でした。●赤だしはお揚げとじゅんさい入り、山椒の香りがばっちり効いてました。●きゅうりと大根のお漬物に、●じゃことしば漬を合わせたもの、これもシンプルながらおいしかったです。●デザートに、葛きり。黒蜜が絡み、きな粉がいい香りです。カフェならではのメニューということであれこれ制約もおありでしょうが、それでも料理長の西村清伸さんは本当にきちんとしたお料理をしていらっしゃいます。さらにサーヴィスのスタッフの方も非常に親切です。ほんと、お店って外見だけで判断してはいけません。こんなハコでこんな内容という意外性、カフェの風情でこれだけのお料理を出していらっしゃるのがすごいです。

21_822_523_224_2和食のおいしさと並んで、こちらの大きな売りのひとつに「嘯月」のお菓子がいただけるということがあります。予約をした上で洛北のお店に行くしかない(いきなり伺っても店頭にお菓子はありません、)茶事用の生菓子がこのスペースで味わえるのです。●木箱ごとプレゼンされて、●中には3種類の生菓子が収められています。「想いぐさ」「涼風」といった銘の麗しいお菓子です。●お薄と共に、こぼれ花というのをいただきました。初秋の萩の花を表現したものです。餡がきめ細やかでいい香りです。「嘯月セット」は1100円、1日10~20個の限定で、これを目指して出かけるなら予約が確実です。

31_332_21階にはスフェラ・ショップがあります。デザインの美しい家具やオリジナル洋食器やキッチンツールのお店です。スフェラモチーフのオリジナルの手ぬぐいはちょっとしたおみやげに素敵です。4色あって各525円。わたしはもちろん赤をいただきました♪
「せせらぎすへら」 京都市東山区縄手通り新橋上ル西側弁財天町17 電話075-532-1070 11:30~13:30LO、17:30~20:30LO止(懐石コース)、22:30LO(一品料理)、喫茶は11:00~22:30LO 水曜休み

2006年9月 4日, dans 京都 カフェ京都 和食06後半 |