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2006年9月 8日 (金)

■洛中あちこち(22) お茶の時間


1_1162_115東京に戻って、ちょっとゆっくりできるかなと思ってたら甘かった。先週籠城して書いてた原稿の校正がどさーっと出てきて、それ見んならん、次の手配もせんならん、打ち合わせもせんならん。でも仕事あっての人生です。いぞがじいいぞがじいと言いながら、ものすごく幸せ♪  京都でひと時ゆったりした、お茶の時間の話をします。いつもお世話になる「カフェ・ヴェルディ」で、生ショコラと共に「ブルンジ」をいただきました。いつもすんなりと「ヴェルディブレンド」をお願いしますが、8月末に「残り僅かな豆」と伺った途端に飲んでおかねば!! と思ったのです。相変わらず調子もん、ミーハーな客です。ものすごくいい香り、明確な味わいながら、気品のある余韻を楽しめました。 ・・・と言っても説明足りませんね。以下、懇切丁寧なヴェルディさんのHPの「珈琲豆のご案内」から引いた説明です。「ブルンジ共和国はアフリカの中央高地、コンゴとタンザニアに挟まれた小国で、近年秀逸な珈琲の生産国として欧米では高い評価を得ています。日本での知名度は低いものの、品質は最上級の珈琲と言えます。上質でしっかりとした味と香りを持ち、個性的な野性味あふれる香りが印象的な珈琲です。他の珈琲では決して味わえない風味をお楽しみ下さい。」うふふ、本当においしかったです。豆を購入して帰り、京都を偲んでいます。これに代わって次に登場するのは「マラウイ」という豆だそうです。次回のお楽しみです。
1_1172_1163_1094_1005_83「小豆家 うさぎ亭」です。初めは甘味屋さんと思っていたのですが、店主の中村薫さんはもっと幅広い店をめざしていらっしゃるようです。細い身体で頑張りやさん、すごい品数のランチを作ったり、新商品の開発に熱中したり。多品目を何もかも完璧になさるのはご主人の「虚無蕎望なかじん」の中村一臣さんと同じです。写真のあんみつは先週、8月最終週のものです。あしらいのフルーツが7月初めのオープン時はさくらんぼでしたが、その後すいか、パイナップルときて、これは秋仕様の巨峰になっています。アイスクリームも自家製で、おいし~♪ クリームあんみつにする手もあったけれど、白桃の赤ワイン煮と共にいただくことにしました。
5_891_1202_119「うさぎ亭」さんからもすぐ近く、堺町六角にある「栖園(せいえん)」(075-221-3311 10:00~18:00、水曜休み)。高倉四条上ルの和菓子「大極殿」の甘味処です。こぢんまりしたスペースで、お庭を眺めつつお茶を飲んでひと息。こういう「いかにも京都気分を味わえる」場所、昔東京から通っていた頃は、この手のところでしかお茶をしなかったものです。「イノダコーヒ」など、いかにもの京都。あ、「リドル」だけは除いて。この3年間、ほぼ半々か、京都の方が多いくらいの暮らしをしていますが、以前は「月に最低一度、3泊4日で訪れてひたすらお店を巡って食べる」というのを10年間やってました。ただただ京都が好きという燃え立つ気持ちで毎月有り金全部使って、まさか今みたいな仕事をするなんて思いもせず。その頃はとにかく京都らしいお店、和のもの一辺倒でした。今なんて本当に余裕でスタバで人と待ち合わせしたり、ふつ~に郵便局で用事したり、クリーニング屋さんに行ったり、そこの割引券集めたりしてて、特別の場所だった京都でそういう日常のことをしている自分がとんでもなくうれしかったりします。(相変わらずアホです。)パリで暮らした時もそうだったのです。「わたしいつになれば、ふつ~の気持ちでこの美しい街を、しろーっと、感動もなく、あったり前~と思って眺められるのだろう?」と思い続けました。毎日毎日感動しっぱなしでいちいちうれしくて、1年たっても2年め終わりになろうとも、パリに暮らす幸せは変らず、感動が薄まるということがありませんでした。きっときっと京都もそうです。まだまだ知らない魅力があって、感激し続けると思うのです。
Alamaisonうちで仕事の合間に・・・安い花材なのだけど、「プーゼ」風を目ざしてラウンドブーケを作ってお遊び。リボンかけなきゃ♪ 赤いリボンをと探してすぐにあったのはショコラのリボン・・・ちょっとヘンか?

2006年9月 8日, dans 京都 カフェ京都 洛中あちこち |