■割烹いいもり |
■どっかーんと新鮮な魚を食べさせてくれる、魚介尽くしのおまかせ料理の「割烹いいもり」です。ご主人の飯森裕一さんは富山の魚屋さん出身ゆえ、絶対においしい魚でお客さんをもてなしたいのです。場所も、最近ちょっと周辺ががさっとしてきたとはいえ、たまらなくいいところです。祇園町北側の奥まったお店、わたしにとっては非常に懐かしいところです。その話は後ほどするとして、お料理です。夜の8000円のコースより、●先附。秋鯖と白ばい貝に、土佐酢ジュレ。酸味でさっぱり始まりました。●お椀は香ばしい道明寺に小かぶらに松茸、くちこ。菊花がひらひらときれいです。●長皿に、どどーんとお造りです。2人前の盛り付けで、鯛、秋刀魚の焼霜、甘海老、帆立、剣先いか。とろと白海老は寿司仕立てです。ねっとり甘い白海老とか、香りのいい秋刀魚とか、たまらんおいしさです。冷酒とよく合います。ひたすらお魚を堪能します。●胡麻豆腐と汲み上げ湯葉の蒸し物、エリンギ。生ものの後にとろりと優しいひと品です。●のどぐろの塩焼きにからすみ添え、ガラス皿は、小松菜としめじと大徳寺麩の煮びたし。のどぐろはこの時期にして旨み強く、自家製からすみ、柔らかで塩気がおだやかでおいし~い! ●ぐじの中骨でとったおだしの鍋は、ばさっと水菜があしらわれて出てきます。あわびとぐじ、薄くて繊細美味な松山揚げ入り。●穴子ご飯は山かけで。●水茄子の漬物も自家製。●最後にきなこアイスクリーム、プリン、梨、柿の盛り合わせ。白ワインのジュレと。この充実の内容でこのお値段は控えめです。たった5席のカウンターで、本当に焼きたて、切りたて、できたてを数秒で目の前に供されるというのもすてきです。細い路地のアプローチも雰囲気も祇園そのものでいい感じ。とりわけわたしにとってひどく懐かしいのは、ここはかつて「祇園さヽ木」がスタートした場所だからです。初めて伺った時、5席のカウンターで、佐々木さんがすぐ目の前にいらして、めちゃくちゃに威勢がよくて、ダイナミックな料理を出されるなあとびっくりしたものです。今でこそ、食事だけはお金のことも考えずにどこにでも出かけますが、10年前は一度の食事にひとりで2万円って、やっぱりかなりなことでした。それでも、これ絶対食べ続けたいと思ったのが「さヽ木」さんのお料理だったのです。まさか後で食の編集者とかライターになるなんて思いもしなかった頃に、お金全部使ってもとにかく京都に通おうと思わせてくれた「さヽ木」さん。その後、すぐ近くに引っ越されて倍の10席となり、それでもさらに取り難くなった予約をなんとか確保しては毎月通いました。その「さヽ木」さんだった物件も今は空。10月1日、建仁寺そばに移転オープンされるからです。めざましい発展! 10月1日、解禁になればそちらの新店情報も速報いたします。で、「いいもり」さんに話を戻すと、佐々木さんの豪快さとはまた違い、とても誠実なお仕事をされています。ほっこりいいものをいただいたと感動させられるコースです。お昼がまたすごいです。夜とほとんど変らない内容で4000円です。何度かいただいていますが、このお料理でこのお値段でいいの? というほどのお得感でした。
「割烹いいもり」 京都市東山区祇園町北側347-100 電話075-533-3030 17:30~20:00LO 昼は3日前までの予約で営業 日曜休み 昼夜ともに要予約 予算 は昼4,000円~、夜6,500円~(税サ別)
■一緒に出かけた「リビング京都」の藤田晶子さんといつもの「カルバドール」に移動してきました。今日も晶子ねえさまはおしゃれです。思わず目を引かれるお洋服に小物いろいろ、ついつい「どこで買った? それの赤なかった? なんぼした?」と聞かずにはおれません。わたしは、がんばって秘密にしているのですがやっぱり大阪人なのでした。 赤いジャックローズのロング版をまずいただき、(晶子ねえさまはウオッカとグレープフルーツのカクテル、)それからシャルトリューズのカクテルをいただいてすっきりさわやかに♪ さわやかになったところで、「津田会」(というのがあるのです)の帰りと、津田陽子さんや柏木由紀ちゃんたち4人が入ってきて隣に座ってしまったからひと騒ぎ。そうこうしているうちに陽子さんが呼び出した「室町和久傳」緒方俊郎さんも加わりました♪ 「カルバドール」の店主・高山さんはいつもすらっと美しくスタイリッシュだけど、緒方さんが初めてこのお店を訪れた時、何て言って迎えたか発表しちゃいましょうか? 「いらっしゃいませ、京都へはご旅行で?」 あああ"~。 私服でいらしたから、「和久傳」の若き俊英とは認識できなかったのですね。でもその後、緒方さんもこのお店をとても気に入られたようでよかった☆
富山の海の幸が京都で堪能できます! お腹を空かせて「のぞみ」に乗って、京都に行きましょう!
2006年9月 23日, dans 京都 和食06後半 | lien permanent