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2006年9月 9日 (土)

■トラットリア・ビリキーノ ディナー


1_1182_1173_1104_1015_8461先週のある夜、「トラットリア・ビリキーノ」にいます。以前にもご登場いただいていますが、今回は「週刊文春」に載っていただいたお礼がてらの夕食です。せっかくですから、イタリアン大好きで、たっぷり食べてくれる友人を誘って出かけました。●ビリキーノ前菜盛り合わせ2人前、2500円。自家製ソーセージやら田舎風パテらや、どさーっと盛られてきます。サラダもたっぷり。●なすとアンチョビの娼婦風トマトソーススパゲティ 1500円。赤いものを、とまずわたしがこれ選びました。塩気明確、トマトソースはわかりやすくおいしい! ●生うにとカラスミのイカ墨スパゲティ バターソース 1500円。では黒いものを、ともうひとりが選んでこうなった。イカ墨練りこみスパゲティ、これもパンチあります。●白金豚バラ肉コンフィ 粒マスタード味とトマトソース風味 2000円。ひと皿で2種類の味が楽しめます。豚の旨みを満喫、もうお腹はいっぱいになりました。●友達は車で来ていたので、今日はイタリアビールを一杯だけ。●友達とは、大好き仲よし玉置淳ちゃん、「半兵衛麩」の3女にして店長もつとめています。ストレートでパンチあるイタリアンです。住まいの近くにあればどんなにいいでしょう。豚尽くしの愉快な店内、入っただけで明るい気持ちになります。シェフの立石竜治さんとサーヴィスの田井宏和さんは幼なじみでぴたりと息が合っているのです。そして驚いたことがあって、一緒に行った玉置淳ちゃんはこのふたりと高校で同級生だったそう。3人で顔見合わせて「え~!」「うそ~!」「久しぶり~!」としばし驚き懐かしがり、「京都は狭いね~」という話になりました。
11_45121「トラットリア・ビリキーノ」 京都市左京区浄土寺西田町3 電話075-751-8001 11:00~14:30LO、17:00~21:00LO 水曜休み 前菜は盛り合わせを除いて1500円で数種類、ピッツァは1500円で5種類、パスタは一部追加料金がありますが基本1500円で10種類ほど、メイン料理も時々追加料金ありますが2000円で数種類。ついでに、以前は不定休の傾向にありましたが、最近は水曜定休で統一されているようです(笑)。
21_1022_723_4ばーんと大きなメルセデスで来ちゃった淳ちゃんです。いつもなら寺町二条か木屋町二条で軽く一杯飲んでおしゃべりとなるところ、この日は車が置きやすくて遅い時間までお茶が飲めて、ということで、ちょっと北上して「prinz」に移動しました。夏の宵に庭でおしゃべりもできましたが、わたしたちは図書室のようなティールームに入りました。スパイシーなチャイを飲んでしばしゆったり。淳ちゃんはいいところのお嬢さんなのにまるで気取りや屈託がなくて、本当に気立てがいいのです。陽気でおしゃれ、一緒にいるだけでうきうきと楽しい気分になって、どこそこで食べたとか買いもんしたとか、他愛ないけどやっぱり大切なことを際限なくしゃべります。大事な大事な友達のひとりです。
31_5本日9月9日は重陽の節句。いまあまり言われなくなったけれど、陽の数が重なる9がまた重なるとても縁起のいい日なのです。古来中国では奇数がよい数字とされて、3月3日、5月5日、7月7日・・・全部「節句」として意味のある日です。 なぜか今、9月9日は大事にされませんが、「9月9日、菊においた露を飲むと不老長寿が約束される。平安時代の貴族はこの日に観菊の宴を催した」と高校の古典の授業で習って以来、この日は菊の花を飾ってみたりします。菊って、仏さまの花というイメージがあまりに強いですが。ついでにフランスで暮らした時にびっくりしたこと。11月1日、トゥーサンといって、Toussaint、すべての聖人の日としてお墓参りに行くのですね。ちょうど日本のお盆みたいです。学校もこのあたり、1週間ほど休みになります。その時に手に持って行く花がなんと菊なのです。菊はフランスでも死者のための花でした。フランス語で菊はクリザンテーム chrysantheme 。舌にのせてみて、いかにもフランス語らしい響き、発音してみて気持ちのいい音です。今日の東京の家の花活けはそんなわけで小さな菊です。赤い菊がなかったから黄色の菊、それも洋菊。

2006年9月 9日, dans 京都 イタリアン06-07 |