■虚無蕎望なかじん 新メニュー |
■おなじみ古川町商店街の奇蹟、「虚無蕎望なかじん」さんです。スタッフの方の入れ替えやら重なる取材やら、とんでもないお忙しさだと承知しながら、ある雑誌のために無理難題をお願いしたつい先日のある日のこと、何やら新しいメニューを作られたと伺い、とりあえずいただきに上がることにしました。お昼の最終回に1席空いていてラッキーでした。のんびり出かけたらこんな張り紙がされており、予約なしで訪れた方々が諦めてお帰りになるところに遭遇。予約必須のお店です。
■あり得ない忙しさの日々・・・とのことでほとんど「ミッション・インポッシブル」な毎日、ご本人いわく、顔もだんだんトム・クルーズになってきたそうな。(全然なってないと思いましたが。ごめん~!)そんなに大変な日々だったのに、こんなお寿司メニューが増えていました。夜には握りを出していらっしゃいますが、これはお昼もいただける笹寿司です。これはさんまで、脂ねっとり締め加減ばっちり、お酢の効いた寿司飯とよく合っていました。他にサーモンもあります。そしていつもの粗碾きそばをいただきました。わたしはこちらではおそばは塩とわさびとねぎのみでいただきます。でもおつゆもおいしいのです。なのでもっぱらそば湯で割って味わいます。ひと口ひと口ニュアンスを楽しみつつ、結局全部飲み干し。
■これが今日のメインでした。そば粉のロールケーキ。かわいい「の」の字型です。こうしてぺたんとお皿に寝かして盛られてきますから、手でつまんでぱくっといただく、いわゆるロールケーキというのとは初めからイメージが違いますが、これはこれ。そば粉100%でいい香りです。甘みはてんさい糖です。以前のロールケーキはしっとりしたタイプでしたが、こちらはひたすらふんわりして、食事後により軽やかに楽しめるデザートになったという感じがしました。ご主人みずから作っていらして数に限りあり。1日10食分ほどのみらしいです。500円。決してとどまることがない中村一臣さんです。いつも伺うたびに必ず何か新しい試みをしていらっしゃって工夫と創意と頑張りに頭が下がります。リニューアルを企画中ということで、この後またどうなるのでしょうか。奥さまの薫さんのお店の内装に至るまで、あまりに何もかもひとりでやってしまわれる方です。楽しみだけど、あんまり無茶しないでね、とお祈りしたくなるのでした。
2006年9月 5日, dans 京都 蕎麦 | lien permanent