■草喰なかひがし |
「草喰なかひがし」さんに5月最後のお昼に伺いました。●八寸の籠にはオオガメの花が飾られています。●蓋を取ると、きぬさや、田中とうがらし、初鰹、一寸豆の醍醐まぶし、いたどりの炊いたの、その煮汁を固めたもの、にんじんの間引き菜の和えもの、ちまき寿司などが美しく詰められています。●白味噌汁。新玉ねぎとねぎの葉入り。●鯉の造り。煮こごりや皮も添えられます。●岩魚の塩焼き、たたいた木の芽入りの酢と。●やまぶき、いたどり、鮎を炊いたもの。●煮えばなのご飯。●鴨の塩焼き、大根おろし、レモンと。●こんにゃくとわらびの味噌和え。 ●漬物などご飯の共が並べられて、●「メインディッシュ」のめざし。●炊きたてのご飯。●おこげもいただきます。●おこげにはこの塩を。●よもぎ豆腐のソルベ。●八寸を飾っていた花は食事の間こうして飾られていました。今や何も説明も要らない人気のお店です。鄙びた風情を最高の洗練度とおいしさで楽しませてくださいます。いつも浮かれてあちこち食べ歩いていますが、やはりどこにもない、安らぎに満ちたお料理です。どこでどんなものを食べていても、「こんな本のこんな企画で掲載のお願いをできるかしらん?」などと頭で考えつつ食事をしていますが、たまに「あとは野となれ!」とすべてを忘れる瞬間があります。わたしにとって、こちらのお料理はそんな数少ない「あとは野となれ」料理です。非常に例外的にひと時仕事を忘れ、ただ穏やかに幸せな時間を過ごせるお店です。「草喰なかひがし」 京都市左京区浄土寺石橋町32-3(銀閣寺道の交番前) 電話075-752-3500 昼・夜営業 月曜日休み 1か月前の1日の朝8時から予約受付。昼5250円~、夜10500円~。
2006年6月 2日, dans 京都 和食06前半 | lien permanent