■祇園さヽ木 5月 |
5月下旬、ある夜の「祇園さヽ木」さんです。●焼いたホワイトアスパラガスとみる貝を黄身酢で ●かつおのたたき 藁の香り 辛子と醤油で ●向附はとり貝、塩とすだちで/炊いた海苔をからめて食べるうに/いつものトロ寿司 ●ヅケにしたトロ寿司 ●穴子寿司 ●お椀は5月なので鯉のぼり&菖蒲。椀だねはあさりのしんじょう、上にばちこ。あさりのだしの効いた濃厚な吸い地 ●太刀魚を香ばしく焼いたもの、すだちをぎゅーっと絞って。つぼつぼの中はにんじんの葉の和えもの ●すだちの酸味が爽やかなジュレ仕立てで、車海老とじゅんさい、シャリシャリとしたキューブ状の粒は山芋 ●うすいえんどうのピュレの葛引きが煮え立った中に、柔らかく蒸したあわびと茄子 ●鱧とごぼうのご飯。カウンターの客全員注視の中、温泉卵を割ってよーく混ぜて、よそってくださいます ●漬物には今季初の水茄子も ●今季初のすいか! メロンと桃に、シャンパーニュのジュレ。またしても能無しにわたしは叫びます。あああ"~~おいしかったおいしかったおいしかった! すべてを忘れて、ただお料理に没頭&集中いたしました。
「さて今晩は何でしょう?」とご飯の蓋を取る瞬間の佐々木さんの顔がだーい好きです。食事が始まる前に「今日のご飯はなーに?」と聞いても「それは言えん!」と絶対教えてくれません。さらに時間厳守で入店しないといけません。遅刻しようものなら「あんたは今日は白いご飯やからな!」とコワイ顔されちゃうからです。時間通りに行っても、いい子にしていないといけません。皆さんにご飯をよそって、次はわたし!と思ったら、「関谷江里さんにローソンのおにぎりを~!」って中の人に叫ぶからです。くるくるとおもしろいことを思いついてはようしゃべって、佐々木さんは本当に楽しい人です。カウンターでお客さんを沸かせる術はきっと生来のものなのでしょう。5席のカウンターで始まり、移転して4年半になるこの店も、秋には移転します。建仁寺通り、「祇園丸山」さんの近くに引っ越されます。席数も少し増やされるとのこと。カウンター内をローラースケートで端から端までぴゃーと移動して満遍なく客を笑わせる佐々木さんをイメージしてしまうのですが、どんなお店になるでしょう??
「さヽ木」さんの後、同行者計3人で「カルバドール」へ。お腹パンパン状態だったので、「オレンジ系ですっと飲めるもの」です。しかしこの夜をもってわたしは200回以上は絶対に行ってる「カルバドール」に出入り禁止となってしまった?? 一緒に行った人がおもしろすぎたのです。真っ白で細面、すてきな料理を作る若い気鋭のシェフなのですが、しろーっとした顔をしながら、●「荒神橋下のホームレスならぬ定住者=耐震設計までされた高床式住居におけるゴージャスな暮らし」●「御幸町御池上ルの「コムデギャルソン」における独自の服選び:ピンクのシャツを買った訳は?」●「今後狙いたいちょい悪スタイル:このカクテルを選んだ理由」をテーマにしゃべりまくられてしまい、そのマダムと共にお腹よじれ状態で高らかに延々笑い続けてしまいました。そしてふと顔を上げると店主の高山さんが。「お静かに願えますか?」 あわわわ、失礼いたしました。雰囲気こわしました、恥ずかしいです・・・。
2006年5月 31日, dans 京都 和食06前半 | lien permanent