祇園さヽ木 |
3月末の「祇園さヽ木」です。桜が咲き始めているというのに雪がちらちら舞う寒い寒い夜でした。お椀は簡素な漆黒。・・・しかし蓋を返せばこんなに華麗な夜桜が描かれていました。(クリック拡大!)はまぐりの濃厚な吸地に、はまぐり、帆立、車えびのしんじょうです。味わいと香りと美しさにうっとり、身体も温まる至福のお椀でした。
順番が前後しますが、左は先附、桜の皿に盛られた桜鯛の昆布〆。(クリック拡大!)旨みの強い鯛に、梅肉の香りが効いていました。軽やかにさっぱり、酸味を感じさせるひと皿めです。
お椀の後にまな板皿で供されたお造りは、今月は羅臼のうに、太刀魚の焼霜、熊本の馬刺し、そしていつものカマトロ寿司と、相変わらずこれでもかと「のけぞり旨い」盛り合わせでした。春を随所に品よく感じさせつつも、後半に再び干し貝柱やぐじベースの、他では味わったこともない熱々のスープがきて強烈な旨みに圧倒され、最後は氷魚(=鮎の稚魚)ご飯。あっという間にもう鮎の季節・・・! まだ寒い冬~春~その向うの夏と、3季節を感じさせた見事なコースでした。
2006年4月 1日, dans 京都 和食06前半 | lien permanent