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2006年4月13日 (木)

水野克比古 花の京都


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日本を代表する写真家30余名の「名作写真館」全30巻シリーズの10巻め、京都の写真家・水野克比古先生の「花の京都」が発刊されました。京都の美を撮り続けて37年になられる水野先生は出版された写真集もすでに130冊。古都の写真の代表作43点と、現在に至る軌跡が掲載されています。
「名作写真館No10 水野克比古 花の京都」 小学館 A4変形判・オールカラー36ページ 580円。4月1日発売。
水野先生に初めてお目にかかったのはまだ20代の頃でした。美しい写真を拝見しては京都への憧れを募らせ、写真集を参考に、花や紅葉の季節を考えてスケジュールを組んで東京から京都へ通ったものです。今ではひたすら食い意地の京都通いで少し恥ずかしいのですが、当時は水野先生のご本があればこそ、全部自分の目でも確かめたい一心で、拝観可能な京都中の寺社を片っ端から訪ねました。大抵は目の前の風景よりも、水野先生のお写真の方がきれいでした。ただならぬ忍耐とご苦労の結果、最高の瞬間の風景や場面をカメラに収めていらっしゃるのだなと、寺社を巡るほどにわかったものです。
Kayusan_2 「車でしか行けない所だけど、今すごく桜がきれいだから」などと、光栄にも奥様やお嬢さんの歌夕さんも一緒に観桜に連れて行っていただいたこともありました。当時まだあどけない感じを残してかわいらしかった歌夕さんも今では立派な写真家にして西陣の「水野克比古フォトスペース 町家写真館」の館長をつとめていらっしゃいます。昨年は「京の路地風景」という写真集もお出しになりました。西陣での暮らしの光景の一瞬一瞬を情感豊かに表現した作品集です。
「京の路地風景」 水野歌夕写真集 東方出版 2005年10月刊 2500円。

2006年4月 13日, dans 京都 その他 |