水野克比古 花の京都 |
日本を代表する写真家30余名の「名作写真館」全30巻シリーズの10巻め、京都の写真家・水野克比古先生の「花の京都」が発刊されました。京都の美を撮り続けて37年になられる水野先生は出版された写真集もすでに130冊。古都の写真の代表作43点と、現在に至る軌跡が掲載されています。
「名作写真館No10 水野克比古 花の京都」 小学館 A4変形判・オールカラー36ページ 580円。4月1日発売。
水野先生に初めてお目にかかったのはまだ20代の頃でした。美しい写真を拝見しては京都への憧れを募らせ、写真集を参考に、花や紅葉の季節を考えてスケジュールを組んで東京から京都へ通ったものです。今ではひたすら食い意地の京都通いで少し恥ずかしいのですが、当時は水野先生のご本があればこそ、全部自分の目でも確かめたい一心で、拝観可能な京都中の寺社を片っ端から訪ねました。大抵は目の前の風景よりも、水野先生のお写真の方がきれいでした。ただならぬ忍耐とご苦労の結果、最高の瞬間の風景や場面をカメラに収めていらっしゃるのだなと、寺社を巡るほどにわかったものです。

「京の路地風景」 水野歌夕写真集 東方出版 2005年10月刊 2500円。
2006年4月 13日, dans 京都 その他 | lien permanent