◎テクストや写真の無断での転用・転載・まる写しは
ご遠慮いただきますようお願い申し上げます。
◎写真はクリックしていただければ拡大サイズで表示されます。
◎タイトルの前の記号: ■=京都 ●=東京 ★=その他の話題
2009年6月29日 (月)
■ 先週半ばのあるお昼、半年ぶりくらいの
「京料理 藤本」さんです。あ~行きたかった。予約も取りにくくて、やっと伺えたのです。魚介満載、心づくしという感じでとても充実したコースでした。これで5250円て、申し訳ないんじゃないかと思う・・・先附という感じでまずは3点盛りで供されて、

●五島列島の甘鯛、丹後の赤うに焼き、茄子の揚げ煮。

●白ずいき、たいら貝、とり貝酢味噌、にんじんの葉。

●南瓜、おくら、万願寺とうがらしソース、鱧の唐揚げ。

●鮎の骨を抜いて寿司飯をはさんで焼いたもの。骨もバリバリと。

●お椀はくず打ちした鱧、じゅんさい、つる菜、胡麻豆腐。

●これひとり分のお造りです。

●すずきの油焼き。賀茂茄子にくるみ味噌。

●新れんこんご飯とお漬物。

●れんこんのひらひらに薄切りされたの入りの炊き込みご飯で、上にのどぐろの炙ったの。

●デセールは好きなだけ。ピオーネ、キウイなどのフルーツに赤ワインソルベ。わたしはこれだけ。

●若き店主・藤本貴士さん。にこにこ笑顔で全部お料理ひとりでなさって、予約の電話も同時に受けて感じよくて、もう普通じゃないです。お値段5250円て、これだけの魚を揃えて、おいしく食べさせるぞー、楽しませるぞーという気持ちがあふれていて、カリテプリよ過ぎます。わんわん電話がかかってくるのがよくわかります。ほんとおいしかったし感じよかったです
☆☆☆ わたしもまた伺います。

●一緒に食べた人はおいしさと感動のあまり顔がつぶれてて、

●つぶれ終わって元に戻ったら、誰だかわかりましたね~。いつもにこにこ明るい人です。ものすごく楽しかったお昼ですが、そろそろおいとまいたしましょう。

●をを! うるわしい日伊友好の図です!
ホテルグランヴィア京都のリストランテ
「ラ・リサータ」のスーシェフ、野呂和美さんが友好の握手を求めました! この野呂ちゃんは
パスタを100種類作るだけでなく、普段からほんと勉強熱心な人なのです。昨年来、月に一度とかお休みがとれたらわたしの食事に一緒に来てくれて、胃袋補助ともなってくれるのです。毎回必ず笑わせる話を用意しておいてくれるのも楽しみで、そのネタがなんとクラシックに「天声人語」とかなのよ~(笑笑)。ホテルの新聞はタダで見られるから合間に仕込んでおくとかで、この人も普通じゃない。後々しばらく思い出しては笑えて、ネタにしてみんなに話しまくれます。わたしの職業、すてきな人たちに会えて、もうほんとすばらし~です
☆☆☆
「京料理 藤本」さんのデータはわたしの
「京都 美味案内」p12をご覧くださいませ。変更なしです。(サイト内検索でも出てきます。)
★「京都 美味案内」に載ってくださった店主の皆さま、データに変更があれば、どうぞお知らせくださいませ。すぐにこちらで告知させていただきます。
(2009-06-29)
2009年6月 29日, dans 京都 和食09前半 | lien permanent
2009年6月27日 (土)

■ 週半ばのお昼に
「山玄茶」訪問です。アラカルト大好きと昨日騒ぎましたがやっぱりコース大好き、とりわけ「山玄茶」さん行くぞーと思ったらかなり前からうれしいのです。

●ビールではなくてペリエがあったらわたしは大喜びです。割烹でも標準装備お願いします。

●豆乳のプリン、うに、おくら、花穂紫蘇、わさび、すだちのジュレ。さわやかな先附で始まります。

●お椀も涼しげ。鱧しんじょう、賀茂茄子の油煮=揚げて炊いたもの。つる菜、黄にら、白髪ねぎ、じゅんさい、丸仕立て(=生姜とお酒入り、すっぽん鍋みたいだから)。

●お造りはサラダ仕立て。鱧の焼霜に、かつおたたきと鯛。サラダはレタス、玉ねぎ、アンディーヴ、ベビーリーフ、胡麻、干しにんにくも。

●葉っぱ寄せてみるとこんな。

●こうしてちり酢を回しかけていただきます。

●焼き物は時鮭の酒塩焼き。ブロッコリーに黄身酢。時鮭、すごく脂ですごく味濃いです。

●盛りだくさん、いつも楽しみな八寸です。○ガラスにうに、ずいき、ほうれん草、もみのり、すだちのきいただしまで美味/○新ごぼうのささがき。大徳寺麩と胡麻和え、松の実/○玉子しんじょう、チーズ入りスフレ風/○鯖寿司、愛媛の生鯖を塩と酢で締めたもの。プリプリした鯖の小袖寿司/○鯵の南蛮漬/○北海道のとうもろこしの醤油焼き/○丸十、シナモンパウダー/○胡麻豆腐の天ぷら、万願寺唐辛子の天ぷら。

●炊き合せ。赤い近江こんにゃく、丸いのが鴨肉のたたき寄せ(中に粉山椒、白味噌、卵黄)、冬瓜、小松菜、お揚げ。薄あん。品よいです。けれど山椒の香り鮮やか。

●待望のご飯です。夢に見るご飯ね。ご主人の増田伸彦さんです。うまく炊けたかな?

●うまく炊けましたー♪ とにこにこでプレゼン。

●おいしそうによそってくださいます。

●湯気湯気でどうぞと供されます。即いただきましょう。

●これがほんとーーーーーにおいしい白ご飯です。

●おこげもいただきます。おかわり何膳もいただいてしまいます。際限なく食べていたいです。

●最後に柔らかいおじゃこを入れて、海苔も入れていただいてお茶漬け。もうほんとーにおいしい、幸せ。


●お漬物と、●うすたれの味噌汁。

●デセール① グレープフルーツのジュレ。巨峰、マンゴー、さくらんぼ。

●デセール② 水羊羹も涼しそうな器で。

●これがふるふるで、よく固まったなあというくらいの、ぎりぎりの柔らかさです。カップに流さずに棹形にふるふるに作るのがいいのだと。 ・・・というわけで、お昼の5500円、完璧なコースでした。<(_ _)>
「山玄茶」 さんの場所はこちら↑です。わたしの本にはp18 にあります。
(2009-06-27)
2009年6月 27日, dans 京都 和食09前半 | lien permanent
2009年6月26日 (金)
■ すでに1週間ほどたちましたが
「祇園おかだ」さんのアラカルトです。ひとりで伺って、今の季節のほんとーに欲しいものだけを1時間くらいでどどどといただいた、勝手気ままな割烹の夜です。●先附に、これはお店から出てくるもので、帆立にいちぢくワイン煮になすやパプリカやペコロスを重ねたもの。


●今の季節のお品書きはこんな感じです。これと別に、あゆとか鱧とかのどぐろとか、魚介が黒板書きされています。

●とり貝お造り。

●きすの昆布締め。紫のくるくるはビーツ。割り醤油と。

●鮎の塩焼きの食べ較べ。

●こちらは天然で上桂のもの。

●こちらは養殖で滋賀県のもの。確かに味は違うけれど、養殖も十分おいしいです。遜色ないといえます。較べなきゃわからないと思う。

●ずいきです。白ずいきあんかけ。雅な味です。

●持ち上げしちゃうわ、うれしいから。

●賀茂茄子田楽。お味噌2色です。

●にゅうめんで締め。おだしっけが最後にあるとうれしいです。好きに食べてシンプルで楽ちんで、こういう食事がしばしばできたら本当に幸せです。勝手なもんで、流れに身を任せてコースを食べることが最高の幸せ~と思う日もあれば、好き勝手がうれし~という日もあり、フレンチを毎日食べたい時もあれば、季節の食材が出揃った頃は和食を毎日食べたいとなります。で、その全部が高レヴェルでかなうのが京都とか東京などの都市だから、ほんと街暮らしはいいです。わたしは1日も都会を離れられません。そしてわたしは東京へ行きたくてメラメラしていて、来週の東京行きを決めちゃったわ
☆☆☆仕事の打ち合わせやらご挨拶やらたくさん、そしてフレンチを食べるのだわ。うはは。
(2009-06-26)
2009年6月 26日, dans 京都 和食09前半 | lien permanent
2009年6月24日 (水)

■ 先週の終わり、東京の
京都館にお勤めになる
岩城千恵子さんと、
京都リビング新聞社の
藤田晶子さんという、まばゆいキラキラ
☆☆☆ゴージャスなメンバーで夕食となり、選んだのは
「日本料理とくを」さんでした。月に一度の京都お里帰りの千恵子さんには特に、自由に選べるアラカルトがいいのではないかしらん~? そして、わたしもアラカルトが楽~♪ というのが本当のところで。まずはいつもの3点盛りの先附です。●鱧の翡翠寄せ、丹波の黒豆の生湯葉とうに、蛸のやわらか煮。生湯葉とりわけ美味でした。わたしは蛸は要らんので、すごくごめんなさいの気持ちで箸をつけず置いておいたのですが、「あ、江里さん蛸ダメでしたか? 僕も蛸アレルギーです」って徳尾さん言ったから拍子抜けしたというか、気が楽になりました。わたしは蛸のヴィジュアルと食感が好きじゃないけれど、でも食べようと思えば食べられるのです。でも徳尾さんは蛸で本当に身体的にアレルギー症状が出るのだと。甲殻類(=海老や蟹など)アレルギーってよく聞くけれど、蛸アレルギーは聞いたの初めてで、いろいろあるなあと。

●鮎の塩焼き。ひとり2尾とお願いして焼いていただき、

●香ばしくて塩気ほどよくていい感じ。たで酢まろやかでした。くいくい飲めました。

●白ずいき吉野煮。ずいきしゃりしゃりと、たっぷりたっぷりで大満足。今の時季食べずにいつ食べるう?

●賀茂茄子揚げ出し。油ものも摂取して、体力をつけましょう! (・・・って、つき過ぎているのだけど。)

●山葵で食べる和風ステーキ。これもマストです。脂みの少ない、けれど旨みたっぷりの牛肉です。山葵と塩味ですっきりしたおいしさです。他のお皿との調和をひとりくずすことなく、和食店でいただくにふさわしい肉です。

●すっぽん雑炊。3人いるのですもの~、ゴージャスなメンバーなんですもの~、すっぽんのお雑炊いただいてもいいと思うわ。ぐつぐつの煮え煮え状態で来ました。思わず動画撮ったくらい、ずーっとぐつぐつしていました。


●すっぽんスープにとろりんと玉子の雑炊、これはほんとーに滋味に満ちて、身体に染み入るという感じで美味でした。締めにこの贅沢感、よかったわ♪ ●添えられたお漬物。

●デセールには「とくを」さんのオリジナル、白味噌シャーベットです。よくこの味出せたなーと思います。「とくを」さんにいらしたら、これはぜひ味わってみてください。優しく甘くて、でも少し塩味で、すーっと冷たくて、余韻さわやか。夏の間これだけ店頭売りされてもはやるだろうな~。思い出してもまたいただきたいです。


●女将の小百合さんの手書きのお品書きです。好きにいただけるアラカルト、シンプルなようで技のあるお皿が量もほどよくいただけて、ばしーっとおいしくて、すっかり満足いたしました。女王さまなど華麗なおねえさま方のお買い物話がまた夢を見ているようにすてきで、けれどかなり笑えて・・・楽しませていただいた夜でした<(_ _)>
(2009-06-24)
2009年6月 24日, dans 京都 和食09前半 | lien permanent
2009年6月23日 (火)

■ 全国100万人の読者の皆さま、いつもご愛読ありがとうございます。100万人の皆さまのうち、半分としても、50万人くらいの方は、「
京都 美味案内」をご購入いただいたでしょうか~(笑)? まことにありがとうございます~<(_ _)> いずれにしても、本をお手元にお持ちの方にお知らせしたいのですが、祇園・新門前通の
「陶然亭」は、店内美麗だし、すてきなコースがいただけておすすめだということです。わたしの本で、このお店は実は後半のモノクロページに文字情報のみで掲載されているのですが(p76)、これは決してカラーページよりも一段魅力が乏しいということではありません。諸般の都合で(純粋にページ数や時間の問題で)カラーで掲載できず、残念に思っているお店のひとつです。他にも同様の例がいくつもありまして、コンパクトに100ページに情報を詰めに詰めましたが、次の本ではもう少しゆったり見せられればいいなと思っています。さて「陶然亭」です。先週の後半、つくばよりYuko さん来たる。2か月に一度くらいの頻度でもって京都に通って来られる方で、「京都に来た~♪」という喜びにあふれているから、わたしも一緒にうれしくなるのです。1万円のコースで、●稲庭そうめん、温泉たまご。たたきおくら、新れんこん、みょうが、海ぶどう、花穂紫蘇。

●お造りが、生のとり貝、鯛の昆布締め、鱧の細造り、鯵の海苔巻き。

●塩も添えられます。

●賀茂茄子、里芋、鶏そぼろあんかけ。

●ずいきとじゅんさい、蛸のやわらか煮。

●わたしは蛸なしヴァージョン。

●ガラス皿は
グラススタジオのものか !? と思ったのだけど違って、沖縄のガラスでした。

●鱧の白焼き。梅肉たっぷり、わさびも添えられます。

●新玉ねぎの田楽。牛肉も添えられてゴージャス感があります。


●定番のご飯。ちりめん山椒を、ご飯が見えないくらいどさっとかけてあります。しっとりして、少し甘めのおじゃこです。●お漬物。

●デセールは定番のクレームブリュレです。お料理はコースのみですが、時間を委ねておまかせするっていう感じで、割烹とはいえ自由闊達な感じにあふれた食事が楽しめます。
************************************************************
「陶然亭」 とうぜんてい
電話 075-561-8024
京都市東山区新門前通大和大路通東入ル南側 西之町227-3
11:30~13:00LO・14:00閉店、17:30~21:00LO・22:30閉店
日曜終日と、月曜の昼休み
カウンター8席、テーブル4~6席
全席禁煙◎ 要予約
昼3150円~、夜5250円~。
2005年10月開店
(2009-06-23)
2009年6月 23日, dans 京都 和食09前半 | lien permanent
2009年6月21日 (日)
■ 「京都吉兆 グランヴィア店」の、熱々湯気湯気の松花堂! |
■ 全国100万人の読者の皆さま、「松花堂弁当が熱々でワクワクする」って言われて、ピンと来るでしょうか? 「
熱々の松花堂弁当始めました~!」と、
すぎ~ちゃん改め、「
京都吉兆 グランヴィア店」
杉井啓吾店長さまに言われてもわたしは全然ピンと来ませんでした。メールには湯気湯気を意味する温泉マークまでついていたのだけど・・・訳わからん。松花堂弁当って、わりと静的なものというイメージですが・・・でもまあご無沙汰お詫び&ご挨拶がてら「京都吉兆 グランヴィア店」に伺って、その松花堂弁当をいただいてみようではありませんか。まずはこのように、じゅんさいをあしらった胡麻豆腐が供されます。なめらかでつるりとした胡麻豆腐です。

●お椀です。蓋を取るなりいい香り。まずは1枚撮ったけれど、天井の照明が写り込んでしまいましたので、

●このように撮り直し。さきほどの角度の方が絶対おいしそうに見えると思うのだけど、食べながらの制約の中で撮るので、その瞬間いちばんきれいに見えるアングルを選びつつ撮るのです。けれど、もしこれをプロのカメラマンせんせがライティングをして撮ったら、また極端に美しい別の物になります。ライトがどれだけ大事かということです。お椀の中は、にゅうめん、魚はすずきです。

●そして松花堂が登場しました。蓋が取られるなり、ふわ~~~と湯気が立ちのぼります。をを~! 何ごとぞ~\(゜o゜)/

●4区画のうち、こちらが湯気湯気発生源でした。温々(ぬくぬく)鱧落とし、とうもろこし、椎茸、時鮭。お弁当箱の中に、熱々の取肴があるのです。なんて楽しいことでしょう。

●とはいえ、きちんと冷えたお造りもあるのでまた驚きます。あおりいかとすずきです。

●焚き合わせに、

●彩りも美しくびっしり詰められた八寸です。ひとつずついただいていくの、本当に楽しいです。

●ご飯とお漬物。

●デセールに、抹茶のジュレと玉露のアイスクリームです。

●抹茶のジュレとほうじ茶アイスクリームという組み合わせも可能です。粋なデセールです。


●写真撮りましょう、すぎ~ちゃん、改め杉井店長さま! ダメですね~、動きますね~! 正確には、すごいタイトルでいらっしゃるのです。先日徳岡邦夫さんが株式会社京都吉兆 代表取締役となられたのと同時に、この杉井店長も、専務取締役となられたのです。 おめでとうございます<(_ _)>

●やっと静止状態になってくれましたね。にっこり笑っていいお顔です。

●びしっと、専務然としました! これからは、
杉井専務と呼びましょう! 杉井専務さまが今回ご案内くださった熱々湯気湯気松花堂弁当は、名古屋店の2周年を記念して、3月に始められたものだそうです。名古屋でこれが大うけしたとのことで、つい先ごろ17日から京都でも出されるようになったとのこと。お値段は6000円+税サで6930円。ワクワクの松花堂弁当、京都に着いた時でも、京都を発つ前でも、ひと時おいしくて盛り上がれてすてきです。
「京都吉兆 グランヴィア店」
電話 075-342-0808
京都市下京区烏丸通塩小路下ル
東塩小路町901
ホテルグランヴィア京都 M 3階
11:00~14:00LO、17:00~20:30LO(お弁当受取は11:00~15:00、17:00~20:30) 無休
テーブル席、座敷など計50席
個室以外全席禁煙◎
予約が望ましい
松花堂弁当は6930円(税サ込み)。会席料理11550円~。
持ち帰り弁当(前日までの要予約、6~8月と年末年始は取り扱いなし)
5250円。
2009年6月 21日, dans 京都 和食09前半 | lien permanent


■ 割烹や和食屋さんの写真が溜まり過ぎていて、どどどと出していきます。「
岩さき」さんもしばしば伺いたいお店で、現実にはしばしば伺えてないのですが、せめて季節ごとには~、と思っています。10日ほど前のお昼に、8400円のコースです。

●先附に鱧の落とし、白きくらげ、水たまきゅうり、みょうが。一気に夏の気分になります。

●とり貝、アスパラガスに黄身酢。こちらもさっぱりと。とり貝おいしい時季になってきたのですね。

●お椀が寄せ玉子。鱧の吉野打ち(=葛打ち)。お椀おいしー♪ 京都ばんざい。

●お造りが出てきて、

●しまあじ、とろ。

●焼き物が、すずきの油焼き。

●油を流すように冷たい稲庭うどん。もずくと。

●お鍋がプレゼンされます。鯛、茄子、引き上げ湯葉、じゅんさい。

●分けていただいたらこんな。さっぱり系の炊きものの後に、

●牛ロースのしゃぶしゃぶ。胡麻だれと。

●おだしのおいしさの後に、肉もおいしい。あれこれ食べて幸せ。

●土鍋ご飯が女将の早江子さんによってプレゼンされて、


●ご飯に、お味噌汁。すっぽんだしで炊かれたちりめん山椒が添えられます。

●デセールに自家製わらび餅とすいかでした。夏の気分たっぷりのコースでした。こぢんまりしたお店で温かくもてなしていただいて、おいしくて、いつも幸せな気分になれます。ご一緒いただいたのは最近シャンパーニュの騎士となられた方で、
こんなイヴェント(「
ギャラリーグレース」の店主・
しのちゃん紀信がきれいに写真を撮っています。)をされる少し前のことでした。バリバリ洋ものだけお好きな方と思っていたのだけど、実は和食と日本酒が大好きって、少し意外ではないですか?(わたしも驚いた。\(゜o゜)/) この日の朝7時の時点でベロベロ状態に酔っていらしたということなのだけど、びしっとひとつお仕事を済まされたてからいらしたとのことで、それも驚いた。「僕は礼儀正しいアル中です。」だって。
●「岩さき」さんでは、発送用の魚の味噌漬(今の時季は鱧)を始められました。西京味噌に漬けられて、冷凍状態になっています。ほどよい漬かり具合で届きます。室温にならしてフライパンで焼くだけで雅な味が楽しめます。予約をすればおみやげに持ち帰ることも可能なはずです。どうぞお問い合わせを。
「岩さき」
電話 075-212-7800
京都市中京区釜座通御池上ル東側 723
11:30~14:00、17:00~21:00 日曜休み
カウンター7席、個室(掘りごたつ式カウンター)5席 全席禁煙◎
要予約 昼3675円~、夜8400円~
2007年2月開店
(2009-06-21)
2009年6月 21日, dans 京都 和食09前半 | lien permanent


■
先日ご紹介した「
紫野和久傳 大徳寺店」の新しい典座コースの全容です。
平日11時~14時の典座(てんぞ)コース 2625円。大徳寺の近く、端正な店内でいただけて、このコースが2千円台って、ほんとあり得ないようなことです。ありがたいというか、もったいないというか。席に着いたら、まずは赤紫蘇の少し甘いジュースでもてなされます。ほっとして、食事に向けて期待いっぱいになります。

●白味噌汁です。とろりと甘く、はんなりした味わいです。ころんころんと見えているのは、

●胡麻豆腐をお団子状に丸めたものです。ふんわり雅です。

●八寸がこんな器で供されます。

●上から、①はすいもとぜんまいの胡桃和え、②賀茂茄子の田楽、木の芽味噌、③酢取りのみょうがとれんこん。

●いたどりとスナップえんどうの酢の物。

●揚げ物は、干したかんぴょう、干し椎茸、高野豆腐、乾燥麩、ごぼうなど。

●炊き合わせ。こんな風に出てきますが、写真としては、

●この方がおいしそうに見えるかなーと思って横から撮ってみたり。食感がわかるような気がして。

●朴葉にくるまれてご飯登場。

●葉っぱを開くと、新生姜のご飯です。

●お漬物。ひょうたんもしば漬も、すべて自家製です。手前の葉っぱは「うこぎ」というもの。

●こちらが新しい季節のお菓子、「
笹ほたる」です。抹茶羊羹に、ほたる部分はほうじ茶のジュレです。これは即席偽ライティングをします♪ この「笹ほたる」か、もう一種類かが供されます。もうひとつのお菓子とは・・・

●こちらも新しいお菓子です。看板のれんこん菓子「西湖」と似ているようだけれど、よく見ると結ぶひもが少し違ったていたりします。

●笹の葉を開くと、透明な、清らかな水がそのまま形になったようなお菓子です。銘を「
希水(きすい)」といいます。おおばこを原料に、りんごの香味も漂います。ひんやりとして、つるっといただけて、なんとも爽やかなものです。


●料理長の中村茂雄さんです。週に2~3回は山に行って素材を求めていらっしゃいます。洗練の菜食に徹する、他の「和久傳」のお店と違うこのお店に、中村さんは本当にはまっていると思います。ご本人にとってもお仕事にとっても幸せな例だと思います。
「紫野和久傳 大徳寺店」 電話 075-495-6161
京都市北区紫野雲林院町28 (北大路通 大徳寺前交差点 北東角)
★新しい典座料理のコース(2625円)は
平日(火曜~金曜)の11:00~14:00 LO
予約が望ましい。
★典座料理(5250円)は9:00~19:00LO
★朝の9:00~11:30LOは茶粥(2100円)もいただけます。
月曜休(祝日の場合は営業、翌日休み)
物販は10:00~18:00
カウンター10席 全席禁煙◎
予約が望ましい
2009年6月 21日, dans 京都 和食09前半 | lien permanent
2009年6月18日 (木)
■ 「紫野和久傳 大徳寺店」の新しいコース:予告編 |
■ いろいろであふれていて、わらわらあたふた。(-_-;) 今、きっちり写真を組めない状態なので、とりあえず写真2枚だけアップします。
「紫野和久傳 大徳寺店」のコースがあまりにもよかったのです。良心のかたまりみたいなお料理をいただいたのです。医食同源の菜食料理である典座(てんぞ)コース、以前もお見せしたことがありますが、(わたしの本
「京都 美味案内」p 30にもあります、)先週から新しいコースを始められたということで、行かねばなりません。平日(月曜定休なので、週に火曜~金曜の4日間)の11時~14時LOに限って、2625円で典座コースをいただくことができるのです。従来の5250円とはもちろんお皿数が違いますが、それでも食材は同じはずだし・・・。
●いただいてみたら、なんだかもったいないような、カリテプリよ過ぎるコースでした。「このお値段でこんなにいただいていいのだろうか?」って感じで。この美しい炊き合わせ。若葉を思わせる緑色の鮮やかな揚げ豆腐や、やわらかな冬瓜に、とろりんとしたあんです。品よく優しい味わいで、だしの香味はしみじみ、染み入るようでした。

●そしてこちらは今年の「紫野和久傳」の新作のお菓子、「笹ほたる」です。当初のものからまた少し進化して、抹茶羊羹の中で光るほたる部分(ほうじ茶ジュレ)が少し小さくなって、蛍が飛んでいるような意匠により近づいていました。これはおいしいしきれいだし、すごい名作だと思います。他に「希水(きすい)」という、「西湖」に似た新作もあり、改めて全アップの時にお見せいたします。
●この2625円のコースは、お椀、八寸(盛りだくさん)、炊き合わせ、飯蒸し、自家製お漬物、お菓子という構成で、1時間ほどでいただけます。これは、「いい食事をしたいけれど、せっかく京都に来たのだから、甘味処も行きたいしカフェも行きたいし夜も詰まっているし、どうすればあああ?(ムンクの叫び顔)!!」みたいな方にも、本当に重宝されると思います。そして、これを味わったら、5250円の従来のコースも必ずいただきたくなると思います。身体にいいし、けれどしっかりメリハリがあるから菜食とはいえ食後はちゃんと充実感があるし、けれどもたれることもないし。またいただきに伺いたいと思いました<(_ _)>
「紫野和久傳 大徳寺店」
電話 075-495-6161
京都市北区紫野雲林院町28 (北大路通 大徳寺前交差点 北東角)
★新しい典座料理のコース(2625円)は平日(火曜~金曜)の11:00~14:00 LO
予約が望ましい。
★典座料理(5250円)は1日6回で、だいたいこの時間を目安に要予約。
●10:00 ●11:45 ●13:30 ●15:15 ●17:00 ●19:00
★朝の9:00~11:30LOは茶粥(2100円)もいただけます。
月曜休(祝日の場合は営業、翌日休み)
物販は10:00~18:00
カウンター10席 全席禁煙◎
予約が望ましい
2009年6月 18日, dans 京都 和食09前半 | lien permanent
2009年6月13日 (土)

■ ニコニコの
中村一臣さん@「
なかじん」です。「うさぎ亭」を経て料理屋さんに戻されて、コースのみからアラカルトへ。その時々の事情やらご都合やらで、スタイルを変えていらっしゃいましたが、どう転ぼうと、「絶対においしいんだから!」とわたしは安心しているのです。5月末にアラカルトOKに変えられてからも、なかなか伺えていませんでしたが、先日やっと。最も長い付き合いの友達Rちゃん(すでに36年友達!!)と共に、気楽~な夜でした。

●先附に、おこげです。これおいしー♪のよ!

●ブルゴーニュの白ワインいただきつつ、

●前菜3種盛り合わせです。じゅんさいに、和え物などバランスよく。

●うはは。トマト、モッツァレッラ、そら豆のサラダです。オリーヴオイルの香りもよく、酸味もほどよく利いて、うははははと笑うほどおいしい♪

●チキンカツです。これは名作!! お昼で出されることもあるそうで、鶏肉じたいも繊細でしっとり美味だし、この衣の具合が、ちょっと稀有なほどおいしいと思いました。油がいい香りなのです。油の風味がすごいご馳走。ごく薄くついた衣の食感の、ほとんど高貴なことよ。塩気もほどよくて、これ食べにまた走って行きたいです。

●野菜もフライにしていただきます。ミニコーンかわいらしい。

●この絶妙な衣のつき方を見て~~! ふわサクっと、歯に当たるか当たらんかの衣です。野菜の香味を最大限に生かしていて、すごいー。洋食屋さんをやっても大丈夫だよ~!

●そして締めに麦切りです。

●うどんのようだけど、むちっとして、香りがいいです。セモリナ粉が入っているとのことで、どこにもない食感です。
★データはわたしの本「
京都 美味案内」のp7をご覧くださいませ! ただし少し変更があり、お昼のLOが14:30まで、夜のLOが20:30まで延長されました。
★わたしの本・・・6月8日には重版上がりまして、扶桑社の担当者さんいわく、9日には取次さんに渡っているとのことなのです。なのになのに、なぜか書店(ジュンク堂書店さまなど)に未入荷で、四条のお店には1冊もない状態、アマゾンにもない様子、どうなってるのでしょう~(T_T) 取次さま~、早く書店にお届けお願いいたします!
★ちなみに、「なかじん」さんで、わたしの本を置いていただいています。サイン本がありますので、こちらもどうぞ<(_ _)> (他にも何軒か、サイン本を置いていただいているお店があります。)
2009年6月 13日, dans 京都 和食09前半 | lien permanent
2009年6月12日 (金)
■出町桝形 「西角」で、気軽+おいしい和食のアラカルト |


■ 出町桝形商店街近くの
「西角」さんです。新店というわけではなく、40年以上前から続くお店ですが、昨年5月に瀟洒にリニューアル。
全席禁煙◎。あけ~み=稀代のコンシエルジュ小山明美@
京都ブライトンホテルがしばしば出かけている模様で、「いいよ、いいよ」とすすめるのだから、行かねばなりません。先日のある晩、そのあけ~みと共に、いくつかアラカルトでいただきました。●まずは先附、これは自動的に供されるもの=「お通し」です。(500円。)サーヴィス料なしなので、これがすなわち席料ですね。

●お品書きはこんなです。コースもありますが、食べたいものだけ決め込んでお願いできるアラカルトは本当にうれしいです。値段が明記されたメニューもあればよりうれしいかと思いますが、(自分が払う払わないに関わらず、そしてこのお店に限らず、今の季節何がいくらなのか、わたしはできればきちんと知りたい、)常連さんで賑わっているから、飛び入りのわたしが言うことでもないです。ごめん。<(_ _)>

●一品がいろいろあります。インテリアの趣味もよく、カウンターもテーブル席もゆったりと居心地がいいのです。さらに、「値段が明記されていたら」なんてエラソーに言ったけれど、最後のお支払いの段になって、「全然高くない!」って思えて・・・家の近所にあればどんなにいいでしょう!

●ずいきのくずひき。夏ですずいきです! 無条件降伏に好きなずいきです。このくずひきでとろんとした地が上品で優美な味と香りです。ずいきはシャリシャリと、幸せな味です。

●焼鯛うしお汁。これは焼いた鯛の香ばしさがおだしに移って、熱中したおいしさでした。ここで必須とあけ~みに言われて注文しましたが、ほんと確かにそうでした。

●賀茂茄子田楽。とろっとした賀茂茄子に濃いお味噌がとろりんと絡んで、これも夏の美味ですよね。

●野菜の天ぷら。きすの天ぷらも。天ぷらがスペシャリテでいらっしゃるみたいでお願いしました。魚介をひとつでもということで、きすを。

●とろろどうふ。これも必須、先代からのスペシャリテと言われていただきました。確かに他にない豆腐の一品です。熱々状態で出てきたものを持ち上げてみると・・・

●焼いた豆腐に、上からとろろあんが厚くかかっているのだけど、このとろろ(山芋すりおろしたもの)がバターたっぷりで、まるでラクレット(=フロマージュ)のような濃厚な風味になっているのです。塩気も効いてちょっとやみつきになります。山椒の香りも的確なアクセントとなっていて、止まらなーい! 写真を見ているだけで、おいしかったことを思い出して、今すぐ飛んで行きたくなっていけません。

●小さい天茶。天茶で締めです。天丼やおそばもあります。

●黒糖プリン。デセールは2種類用意されていて、黒糖の豊かな香りがふるふるのプリンになったものと、

●わらびアイス。もなかの中に、アイスクリームとわらび餅が詰められています。

●開くとこんな。どの要素も間違いなくおいしいのだけれど、もなかの外側のパリパリサクサクの食感、アイスクリームのクリーミーな味わいと共にあれば、せっかくのわらび餅が弱くなっちゃう気がしました。(でもこれはわたしの感想で、これを好きな方も必ずいらっしゃると思います。)

●なのでわらび餅だけくださいと所望しました。これがすごくおいしかったのです。通年で作っていらっしゃるとのこと。どうか、シンプルにこれだけでも出してくださいませ~! ★2代目の今西信之さんが、センスのいい店内で気取らぬお料理を出していらっしゃいます。あけ~みがわたしに「いいよいいよ」と言い続けただけあって、ほんとどのお皿もおいしかったです。今西さんは坊主頭にしていらして、一見こわいかしらん? と思うのだけど、実に優しく丁寧で、これは一度伺えばまた必ず行きたくなるお店だろうと思いました。わたしもとろろどうふをまた必ずいただきに上がります。
「西角」
電話 075-241-1571
〒602-0823
京都市上京区出町桝形
(今出川 河原町通りから1筋西を上がる西側)
12:00~13:30LO、17:00~21:00LO
月曜、第3火曜休み
カウンター6席、テーブル8席、個室(4~6名)
全席禁煙◎
予約が望ましい
昼の天丼 1200円~、昼コース3800円、夜のおまかせ5500円、7000円。アラカルトもいろいろ。
1968年10月開店。2008年5月今の店舗にリニューアル。
http://www.kyoto-saikaku.com/(2009-06-12)
2009年6月 12日, dans 京都 和食09前半 | lien permanent
2009年6月 9日 (火)
■ 毎日食べに行く予定が入っていますから、写真をわんさか溜め込まずにとにかく出していきます。この前の記事=コースの3軒連続アップがわりとかなりの作業量になってしまって、ちょっと反省したのよわたし。(*_*) コースものはデタイユを覚えているうちに写真を整理して料理の内容を打ち込めたらベストです。それでこれは食事から比較的早い(数時間以内!)のアップです。さきほど伺ったのは、少し久しぶりだった
「上賀茂 秋山」さんです。夜の1万円くらいのコースです。待合でしばし紫蘇の香りのお湯をいただいてひと息ついたらカウンターに案内されます。●鱧の落とし。美山のこごみ、地のトマト、スナップえんどう、うど、じゅんさい。とり貝を刻み込んだきゅうり酢と。爽やかで、ひと皿で感動モードになりました。

●お椀は新ごぼうのしんじょう、はちく、美山のほうれん草の赤軸、ほうれん草のつぼみ、三度豆。吸い地がおいしー。ほうれん草のつぼみのプチプチの食感も楽しかったです。

●朴葉に、①野生の三つ葉とうに、②明石の鯖の刺身、③明石の鯛、④鱧の尾の方を菜の花ぬか漬と和えたもの。藻塩、すだち、醤油。鯖の刺身は島らっきょうの塩漬と。鯖も鯛もぬか漬け和え鱧も、美味。塩らっきょうってのがまた鯖とよく調和して、お酒飲め飲め的です。

●黒米のお粥。美山の新じゃが、よもぎ麩、長芋、梅肉入り。口上では「すり鉢で3時間擂って作る」そうだけど、実際はミキサーで3秒と(笑笑!)。ポタージュ状のお粥。中のいろいろの具材の食感も楽しめます。

●野生のあじさいがあしらわれた籠に、小皿が4種類です。ふたり分の盛り込みです。内容は、

●①さざえ形の器に、スイスチャード、カリフラワー。グリーンピースをつぶして和え衣に。②にし貝を、いかなご醤油(魚醤)で炊いたもの。ブロッコリー、貝の肝と味噌を合わせたもの。③ガラスの器に、明石の蛸、生のり、美山いらくさ。土佐酢ジュレと。④さわらのからすみ。

●にし貝を炊いたのはこの魚醤とプレゼンされました。「魚笑」だって。「はははのハ」だって。たのし~♪ 何でも笑えるのはすてきです。

●トマト田楽。モロッコのタジンみたいな形の蓋付の器で。トマトと味噌がよく合います。

●焼き賀茂茄子。上にソテしたアグー豚の細切り、わらび。実山椒のソース。焼きものの味の重ね合わせが見事。お酒飲め的な味付けが続いて、わりとすうすうと冷酒を飲みました。「三千盛」やら「大山」やら。

●朝採りの小松菜とお揚げのさっと煮。コールラビすり下し仕立て。すずきのたで焼き、黒七味と。これも非常にオリジナル、楽しませながら、しみじみ美味。


●新玉ねぎと穴子(でんすけ穴子)の鍋。穴子をしゃぶしゃぶして、かぼすと塩とで。おだしが美味。

●フルーツが、アテミヤ(チェリモヤに似た、沖縄のフルーツ)。99いちご、ゆすら梅、もみじいちご。


●待合に移動します。秋姫(いちご)のピュレを練りこんだ求肥のお菓子。中にレモンの寒天とあん。


●お抹茶で締めです。多彩な食材の組み合わせの妙で、ものすごく楽しませていただきました。けれどおだしはほっとする味だし、基本のご飯がメロメロにおいしいしで、すべてのバランスがほんといいのです。洗練と野趣、それぞれの程のよさも抜群だし。オープンして3年と少しになられますが、わんわんと満席で、ますますの人気ということがよーくわかったのでした。
データは、わたしの本「京都 美味案内」(重版できました~!)のp10をご覧くださいませ。<(_ _)>
(2009-06-09)
2009年6月 9日, dans 京都 和食09前半 | lien permanent
2009年6月 8日 (月)

■ こちらも5月のお料理で、早く出すべき、
「草喰なかひがし」さんの5月の最終週の夜のコースです。最初に出される八寸は、端午の節句の名残ヴァージョンでした。よもぎは優しくなるようにという意味、菖蒲の葉は剣のイメージで、強くなるようにという意味だと伺いました。以下、デタイユです。

●いたどりの葉が敷かれています。
●ピンクの透明のはいたどりの穂先を炊いて出るジュを寒天寄せしたもの。
●いたどりの穂先に、とろろを煎ったのをまぶしたもの。
●初かつおを、ひば山椒で炊いたもの。
●根曲がり竹に、花山椒を詰めたもの。
●さんまは島根揚がりのもの。ぺたんと貼り付けて干すのでこんな形。
●ガラスの器に、炊いた青梅、葛あん。
●そら豆。
●ツタンカーメン(黒い豆)の塩焼き。


●豆入りのきぬさや豆の白和え、上にえごまです。●ちまきは鯖寿司。


●煮えばなのご飯をひと口。●微発泡の日本のミネラル水「心水」、お料理にぴったり合いました。

●白味噌汁。玉ねぎの焼いたの、ねぎの葉のソテ入り。溶き辛子と。

●岩魚の頭と尾を取って焼いたもの。パリパリに焼いた骨。ねぎ、ねぎ坊主と。朝風きゅうりは3年熟成の味噌と赤紫蘇と。

●蛸を炙ったもの。わらびの海苔巻きと。ナスタチウムの葉、山うど、クレソンの花。

●ぐじのたたき、大徳寺納豆、赤玉ねぎのねぎ坊主、清見オレンジのジュレと。

●椀盛りが、「恋の季節」だそうで、鯉、じゅんさい、緑のがぎぼし、柚子の花。

●柚子の花はこんなに可憐なもの。


●ミネラル水「心水」気に入って大ボトルで。アラビア語みたいに見えるロゴにイスラム模様みたいで不思議な感じ。●鯖のなれ寿司。じくみょうが、大根は花と実(大根おろし)。白ワイン「ナイアガラ」と。

●炊き合わせ。小鮎、はちく、いたどり、山ふき、わらび、木の芽。

●締めたかつおに、酒盗、上から乾燥醤油。岩たばこ、こしあぶら、みょうがだけ、ラディッシュ、わけぎ、田ぜり。うなぎの焼いたもの、という選択肢もありました。(わたしはうなぎあんまり要らない。)

●山うどのお浸し。

●白ご飯の前にお漬物、メインディッシュのめざし、葉山椒の炊いたのが供されて、

●白ご飯が出てきました。

●フランス製のおこげ=パリパリのおこげもマストでいただきます。

●デセールは胡麻豆腐のソルベ。露地もののいちご。白いちごも。これを差し出しつつ、「いちご白書をもう一度」と言いたかった中東さん(かわゆ~♪)。この後、いつも通り、水出しひと口カフェとこんぺいとうと蘇で締めとなりました。疎水(東大路より西側)に蛍がたくさん飛んでいて、暗闇の中であちこちでゆらゆらと光るのが夢みたいな感じで、しばらーく眺めて余韻を楽しみました。この夜のコースを思い出す時、ずっと蛍とセットで思い出すと思います。皿の上の料理だけじゃないわ(笑)!
(2009-06-08)
2009年6月 8日, dans 京都 和食09前半 | lien permanent
2009年6月 7日 (日)
■ あまりにも写真が溜まり過ぎなのです。伺いながら出せていないところが多過ぎ。いや写真があるだけ(=伺えただけ)いいのです。ご無沙汰していてお伺いすべきところも多過ぎです。<(_ _)> でも胃袋ひとつだし、腸も1本だし(多分)。ほんと少しずつでも、1軒ずつ伺います。さて5月下旬に伺った
「祇園 末友」さんです。5月の、端午の節句ヴァージョンというのに、写真点数が多くて、出すのが遅くなりました。<(_ _)> お値段の見直しをされたということで、夜は15000円(+サ10%+税)のコースになさったとのことです。いくら価値があっても、今の時勢は全般にとても厳しいですから、もっと皆さんにおいでいただけるように考えられたということでした。


●ウエルカムドリンクをひと口いただくうちに、素材プレゼンもされて、だんだん18:30一斉スタートの時間となります。

●まずは手前右側の黄金の杯に、お酒をひと口。●(左の小皿)新なすに、胡麻だれ、上からも胡麻たっぷり。

●八寸。冒頭の写真のように2人分の盛り込みで出てきます。手前に、小芋のきぬかつぎ、よもぎの葉に甘い衣をつけて揚げたもの。

●お椀は、

●あぶらめ。まずはこのまま吸い地の風味を楽しみ、それから梅干をくずしつつ梅の風味を混ぜながらいただきます。青海苔がほんのり香りを添えています。

●舟の形のお皿にお造り。鯛、車海老。もみじおろし入りのぽん酢、醤油と。

●お造りの車海老の頭を焼いたの。

●こならの葉に、いわなしを梅酒漬けしたものが松葉に刺されてあしらわれていて、

●葉の下には、秋田の新じゅんさい。

●琵琶湖の若鮎を、きゅうり酢と。串打ちしないで焼いた鮎。

●焼き物は外で焼かれて、うなぎの塩焼き。大根おろし、わさびと。

●塩焼きの後、甘辛い味で。(わたしはこれは見てただけ。)

●サラダ仕立てで、間人(たいざ)のあおりいか、子持ち昆布。静岡のフルーツトマト、新玉ねぎ、かいわれ、クレソン、黄にら、松の実、キウイソース。

●和牛ロース、新玉ねぎ、新ごぼう、花山椒の小鍋。

●水茄子などお漬物。全部自家製。

●土鍋で炊きたてご飯がプレゼンされます。

●筍ご飯。細くジュリエンヌに切ってあって、よくご飯になじんでいました。だし味が強過ぎることなく、筍の香りが生きていました。味噌汁も付きます。

●デセールに、なんとショコラのアイスクリーム。\(゜o゜)/ココナッツソース。パイナップル、さくらんぼ、ぶどう。


●竹筒で、ちゅるっと口で吸う水ようかん。●お抹茶で締め。★15000円(税サで17325円)でこれだけ楽しめれば十分に充実感のあるお料理だと思いました。以前のハデさやけれんみも十分残しながら、割烹料理としてこの値段でカリテプリOK、と思いました。とにかく胃のスペースをたっぷり確保して出かけるべきです。華やかなだけでなく、ものすごく量感のあるお料理ですから。
(2009-06-07)
2009年6月 7日, dans 京都 和食09前半 | lien permanent
2009年5月27日 (水)
■ 先週末に伺った
「祇園にしむら」さんです。ここでは予定調和な「にしむら」さん料理をいただけて安心です。すなわち、お造り、お椀、鯖寿司が絶対においしい。八寸は旬のものをあれこれ楽しめて、地味なようでこれもやっぱりおいしい。器が上等。けれど同時に、つねに必ず何か新しい試みや、そこはかとなく料理を貫くテーマがあるのです。お店はすでに定評があるのに、そこに安住することなく前に向かって進んでいらっしゃることがわかるのです。この日もあるテーマを持たせていて、後から「そういうことだったか」とわかったコースでした。

●まずは胡麻豆腐で始まります。もう夏仕様。ガラスの器で、涼しげです。

●多分初めての胡麻豆腐掬い上げ写真。これくらいの柔らかさです。胡麻だれはほどよい濃さでいい香り。とにかくわたしは持ち上げ写真を撮るのが好きで仕方ないの♪ もう中毒だわ☆

●お椀は湯葉しんじょう、わかめ、うに。食感の心地よさ、組み合わせ、吸い地の精緻であること、すべて芸術的なお椀だと思います。

●お造りはいか、まぐろ、鯛。いかの包丁の入れ方がすごい。ねっとりしているのに切れ目のシャープさでもって「ねっとりしているのにくっきり明確な食感」というのが成り立っています。わたしはあわびやたこの食感をあまり好まないのだけれど、いかって本当に真っ白できれいし、淡白なようでちゃんと風味があって、価値があると思う。

●まぐろは勝浦のものだそうですが、これ心底美味でした。どうかしている、というくらい。このおいしさは酢飯と本当によく合うといって、ひと口寿司飯を出していただきました。ほんとよく合いました。とろの握りってよくできていると思う。●持ち帰りにしたので写っていないけれど、ここで定番の鯖寿司が出ます。千枚漬なしの、夏ヴァージョンです。

●八寸です。ここでやっぱり冷酒をいただきます。飲まずにいられようか?(いいやいられはしない。)

●焼き物。グリーンと白のアスパラガスと鯛。スープ=鯛のおだしに浸っているけれど鯛の皮を焼いているので焼き物だそうです。酒蒸しに近い感じ。これは初めていただいたものです。鯛の旨みとアスパラの甘みと食感の組み合わせ。

●揚げ物。稚鮎3尾、そら豆、茄子。そら豆が甘くて驚きます。ほくほく熱々。

●オリジナル塩と共にいただく稚鮎の天ぷら。もー、これ絶妙です。

●これが添えられた塩です。以前「山椒塩」というのが出てきたけれど、これは・・・。内容を聞いて膝を打ちました。この謎を解きたい人は、「にしむら」さんへ急ぎましょう。

●冬瓜、長芋、ずいきの焚き合わせ。鶏のスープをベースに、葛引きでとろりんとしたもの。スープのおいしさと食感の違いを楽しむもの。ひたすら柔らかな冬瓜と長芋に、唯一ずいきのシャリシャリ感がアクセント。

●ご飯、赤だし、お漬物。ほどよくお腹がふくれていい感じです。この時点ですごく満腹感があると、後で苦しくなるから。幸せな余韻のためにはお腹ぽんぽんより、8割くらいの感じがいいのです。

●デセールは、マンゴーに生クリームとマンゴーソース。
★以上、12000円(税とサ15%別)のお料理でした。この日はスープのおいしさをテーマにしていたと食後に伺いました。お椀の吸い地に、焼き物(鯛とアスパラ)の鯛スープに、焚き合わせ(冬瓜と長芋とずいき)の鶏スープという3種類を織り込んだのだと。鯛とアスパラの組み合わせが初めてだったし、天ぷらに添えられた塩も初めてでした。壁にかかっていた月替わりの絵も美しかったです。インフルエンザで祇園全体がしんかーんとしている頃だったのに、いつもと変わらず満席で賑わっていて、根強い人気を物語っていました。
(2009-05-27)
2009年5月 27日, dans 京都 和食09前半京都 祇園にしむら | lien permanent
2009年5月19日 (火)
■ 2か月少しぶりの
「じき 宮ざわ」さんです。前回の初春のコースはそのまま「京都 美味案内」のp19に載っています。入稿締め切り直前に撮影した何軒かのうちの1軒でした。ちょっと切迫していた3月の時とはだいぶ違う気分で楽しめた、5月半ばのお昼の7350円のコースです。お昼の13:45~の2回転目も満席で賑わっていました。カウンターに座ったら後はもうゆったりと、時間を任せるという感じでコースを堪能しました。

●ガラスで涼しげな先附。ほたての酒煮、さざえの磯煮、ブロッコリー、カリフラワー、とびこ。

●お椀が、ぐじと丸茄子。みょうが、木の芽。

●淡々と仕事をされるご主人の宮澤さん。包丁を持つ姿も美しいです。


●向附はあおりいかと平すずき、天草の無添加うに。●醤油に、いつものように藻塩が添えられます。

●焼き物にはいつもの胡麻責め(笑)、毎回必ず登場する人気の焼き胡麻豆腐。

●温物に、新小芋と焼き穴子の玉締め。

●箸休めにフルーツトマトと秋田の新じゅんさい。すっと飲めるほどまろやかな梅わさび酢。

●揚げ物に、海老すりみれんこん挟み揚げ、丸いのが、からすみ入りれんこん餅。


●お漬物がたっぷり供されます。もう水茄子の時季。●せりの赤だし。

●ご飯が登場。土鍋の蓋が開けられるのを、固唾をのんで見守ります。

●これも名物、おいしい土鍋のご飯。蒸らす前のものをひと口。ごくわずか芯が残ったようなアルデンテ状態。

●しばらく蒸らしたもの。しっとりやわらかで、甘みと香りが広がって、これ以上旨いものがこの世にあるか~? っていうくらいおいしいと思います。

●フルーツはタイのマンゴーと、山形のさくらんぼ・佐藤錦。

●いつものもなか。5月なので、鯉のぼりの意匠。

●抹茶で締めです。今回もまた、過不足なくて、きれいで、味よくて、静かで、でも強い印象を残す、いいコースでした。似たようなお料理はたくさんあるけれど、でもまぎれもなく宮澤さんのコースって思わせるのがすごいなと思います。修業先や師匠もよかったし、持って生まれたセンスもあっただろうし、もちろん努力もされたし、お店の物件にも恵まれた。すべてがいい状態で花開いた、幸せな例だと改めて思いました。2回転目が終わったら16時前。一緒に食べた方々も楽しい人たちで、その日ずっといい余韻に包まれて過ごすことができました。御礼です<(_ _)>
(2009-05-19)
2009年5月 19日, dans 京都 和食09前半 | lien permanent
2009年5月15日 (金)
■ 新店紹介です。新店といっても3月にオープンなさってすでに2か月と少し、落ち着いていらした頃です。早く伺いたかったのですが、やっと先日初訪問です。
「祇園 つじ」、辻 正人さん(1979年9月生まれ・29歳!)が以前の「吉膳」さんの跡で居抜きで始められたお店で、
全席禁煙◎ お料理は昼5250円、夜10500円のコース1本。以下夜のコースです。

華麗な金銀皿と笹巻き寿司の八寸で始まります。●(銀のお皿)長芋かん、大徳寺麩、酢取りのみょうが、蒸しうに、たたきおくら、胡麻ソース ●(金のお皿)とり貝、帆立の酒煮、うど、アスパラガス、ミニトマト、土佐酢ジュレ。


●笹寿司=鱧白焼きの小袖寿司 ●ちまき=鯛寿司、山椒の香り。おしのぎ的なお寿司が入って、最初にコースを食べるための「腹ごしらえ」ができる感じ(笑)。

●お造りには醤油に、煎り酒も添えられます。これがとてもおいしい。酒を煮立てて、梅干を入れて味を出して、追いかつおをして作られると。飲めるほどまろやか。

●お造りはひらめ、よこわ、車海老、さより。ばくだいかい、長芋、はすいも、水前寺海苔。大根も流水形に。

●引き続き寄り寄りです。とにかくすべてがたーっぷりです。(これでもポーション少な目です。)おいしいおいしいで能がないけれど、また言うぞ。お魚どれもおいしかった!

●お椀はよもぎ豆腐、鱧、板わらび、つる菜、じゅんさい、花柚子。吸い地がいい香りで深い味です! おだしがこれだけおいしかったら、このお店大丈夫です!

●おしのぎに、とろのお寿司(ひとつは炙ってある)、玉子焼き。わりとどこかで見たような感じだけど(笑)、これも強烈な印象を残します。

●玉子焼き。かつおだしではなく玉子と親子の鶏のがらスープを加えた玉子焼き。甘味はほのかにはちみつで。東京の玉子みたいに甘くなくて、スープっけも感じさせながらほんのり甘く、名作といえるかも!

●とろ寿司。勝浦のまぐろだそうです。ねっとり、旨いです。少し厚め・大きめで、量感があっていい感じ。

●焼きもの。すずきの塩焼き、新じゃが、スナップえんどう、たでみぞれ。伏見とうがらしとじゃこ。お造りの時の海老の頭をバリバリに香ばしく焼いたの。

●たでみぞれの下に、焼いた魚。この火入れの加減も塩加減もジャストで、魚を食べる喜びのかたまりになります。

●ぐつぐつの小鍋が登場。湯気湯気です。これもどこかで見たような(笑)。

●穴子と水菜と厚揚げと湯葉の小鍋です。おだしが、おいしーーーーーい! 厚揚げも、豆腐を揚げて、自家製のものであると。ほかほかで幸せです。

●冷製の、賀茂茄子と鴨ロース、黄身あん。

●赤ワインで蒸し煮にした鴨ロース、粋な味。小鍋の後に茄子のひんやり冷たくやわらかい食感が心地いいです。

●新生姜のご飯。土鍋でプレゼンが今は標準スタイルになりましたよね。少し昔は割烹でも平気で電気炊飯器見えてたりしたものだけど、今は炊きたて土鍋ご飯が普通。そしてこれは土鍋のエルメス? メルセデス? ・・・雲井窯ですね♪

●炊き込みご飯をよそっていただいたもの。細く細く切った生姜、お揚げ、三つ葉。昆布ベースのおだしで炊いたもの。すごくいい香りです。

●デセールのセットが出てきてびっくり。これがまたすごくたっぷりで手が込んでいて、「渾身の作」だそう。

●メロンワインゼリー流し、わらび餅、ミントのババロア、ココナッツのブランマンジェ、その上にマイクロトマト。飴飾りまで作っちゃう。

●プリンもまたとろりとなめらか。全部食べると、ものすごい満足感+満腹感があります。わたしは一応コースの全皿いただいてみたかったので、以上で全皿ですが、お腹いっぱいになり具合を見て、品数も加減なさるということです。もうほんと、お腹いーーっぱい。けれど一緒に食べたマユカちゃん@
Leaf なんて、わたしよりも多い、普通ポーションで食べて、デセールまでペロリと食べて、「お腹本当にいっぱい!!」と言いつつ、まだ「江里さん今から秀蛸行こうか?」とか言っていたよ~。\(゜o゜)/

●向かって左、赤いネクタイが若きご主人の
辻 正人さん。右側が2番手で「女将役もやってます」という
手束 稔さん。愉快で、ものすごくいいコンビです。辻さんは、「どこかで長く修業すればいいってもんじゃない」という考え方の人で、木屋町「藤や」2年、「てら川」1年、他に料亭や大阪の店など、あえてぱっぱと転職をすることで効率のよい修業を心がけたという人です。すごく気概があるのです。「1年いれば四季の献立がわかる」という思いでノートしまくって自分のものにして、食べ歩いたお店のいいところもさっさと取り入れることにしたのだと。コース中も、もうぜーんぜん悪びれる様子もなく「祇園SSK風です!」とか言いながら出してくるの(笑笑笑)。屈託なく明るくて、20代だし、これはこれでいいんだよなー、と思わせちゃうのですね。それに、とにかくおいしかったのです。とりわけおだしの美味だったことが印象に残りました。ひとつ無理やり難を挙げるなら、新店といっても居抜きでほとんど前のまんまなので、新店ならではの店内の華やかさはない、ということでしょうか。でもでも、目標が、「これで1万円でいいのか? という料理を作ること」だったそうで、そんなの軽くクリアしていましたから、大丈夫。今のご時勢でお客さまに1万円を使ってもらうことがどれほど大変かという認識があり、かといって半端に7000円あたりに抑える気にもならなかったということで、ここまで努力されているのです。わたしもまた伺います。けれど、次回はお皿数を減らしていただくかも(笑)。


●飲み物リストはこんなです。
「祇園 つじ」
電話 075-525-1176
京都市東山区花見小路富永町西入ル北側 113 富永町大西ビル1階
12:00~13:30LO・14:00閉店、17:30~21:00LO
不定休(今後日曜になりそう)
カウンター7席 全席禁煙◎ 要予約
昼5250円、夜10500円(いずれも税サ込み)
2009年3月6日開店http://www.gion-tsuji.com/
(2009-05-15)
2009年5月 15日, dans 京都 和食09前半 | lien permanent
2009年5月 9日 (土)
■ 連休中に、友人と共に伺った
「割烹はらだ」さんです。場所は河原町竹屋町。気取らぬ雰囲気ながらおいしいものが出てきて、すごく実質的でよいなあと思っているお店です。昨秋以来ちょっとご無沙汰しておりました。すべてゆだねておまかせです。●まずは先付というか前菜、でもしっかり食べさせる盛り込みのお皿でスタートです。あまごの南蛮漬にわらびの酢漬/鯛の白子/こごみ、グリーンと白のアスパラガス、あさつき風味のマヨネーズ/蛸の柔らか煮/やまぶきの紅梅煮/ちまきは鯛のお寿司。

●お椀です。有明のあさりを使ったあさりしんじょう。ごぼうと。あさりぎっしりのしんじょうに、ごぼうの香味を強く感じさせるくだごぼう(ごぼうの外側)。しみじみおいし。

●お造りが、かつお、鯛、はりいか、はりいかの耳、そして筍。これも盛りだくさんです。はりいかが、とりわけ旨みが強かったと思います。そして筍。春は際限なく筍を食べたいと思います。

●焚き合わせ。筍、鯛の子、ほたるいか、ほうれん草。これもすごく春らしい品。今度は味の染みた筍が美味。他もどれもお味よかったのです。

●本ますの若狭焼き(=お酒つけて焼く)、のびる酢と。ますは味がぎゅっと詰まって、焼き加減絶妙です。のびる酢は飲めるほどまろやか。酸味、香りともにたまらないです。

●冷製茶碗蒸し、梅の風味。梅を上手に使われるなと思います。魚の強い旨みの後にぴったりの冷たい茶碗蒸しです。

●うどをプレゼンする原田さん。いい食材を集めるのに心を砕いていらっしゃいます。鮎釣りもなさいますから、もうすぐ釣った来られた鮎をいただけます。すごく楽しみ。来月くらい?

●先ほどのうどが天ぷらになり、他にたらの芽、こしあぶら。手前の魚は稚鮎ではなく、「えつ」という魚。アンデスの塩と。「えつ」、パリパリと揚げ加減よく、香ばしいものです。

●能登のもずくと四国のとり貝。天ぷらの後に酢の物でさっぱりと。すてきな構成です。


●筍ご飯、味噌汁は厚揚げ入り。●お焦げはパリパリと香ばしいです。

●選択肢がいくつかありましたが、紅茶のソルベを選びました。しゃりしゃりのミルクティ。甘さも量もほどよくて食後にさわやか。以上、初めにビールを少し、その後お酒をふたりで1合半飲んで、ひとり1万円以下でした。開店時から変わることなく良心的で、カリテプリがいいお店です。
■ 「K6」でしばしおしゃべり。飲んだのはカクテル2杯です。いつも通りにフランスもので、まずサイドカーと・・・

●赤いカクテルです。いちご+シャンパーニュ。背が高いと照明が大変なんで、脚なし地べたグラスをお願いして偽ライティング・・・ヘンなお願いごめんなさいです。<(_ _)> でもおいしくてご機嫌になっちゃって、しばしうはは~♪ と楽しかった夜でした。みんなありがとう。<(_ _)>
(2009-05-09)
2009年5月 9日, dans 京都 和食09前半 | lien permanent
2009年5月 8日 (金)

■ これも後追いなのですが、「
千ひろ」さんです。4月の最終土曜日の夜、18000円(税別)のコースです。つくば市から時々京都にいらっしゃる京都ファンの方と久しぶりにお目にかかって、「京都ってほんとおいしいでしょ~?」と自慢できちゃった夜でした。わたしにとってはお正月以来だった「千ひろ」さんで、早く伺いたかったのです。

●塚原の筍の茹でただけ。ごくシンプルに、素材のおいしさだけすっと差し出してくださった感じです。

●ほたるいか、白アスパラガス、菜の花、黄身酢がけ。これもシンプルながら春そのもののお皿。どれもがフレッシュ感があってばっちりおいしい。

●鯛の身、鯛の白子和え。お酒飲まずにいられましょうか~。さらっとした日本酒を少しいただきました。

●都をどりの歴代のお皿を見せてくださいます。かつてはお団子模様でなかったものもあると判明。

●稚鮎の塩焼き、干し柿の梅酒煮、昭和初期の都をどりのお皿で。

●お皿はこんな。お団子模様でなかった頃のお皿です。

●お造りはいつものように塩昆布が添えられて、香住の白がさ海老、白がさ海老の子(緑色)、勝浦のまぐろの炙ったの、鯛。

●白がさ海老の子の緑色って、ほんとエメラルドグリーンなのよ。これは初めていただいたかもしれません。

●お椀があいなめ、葛寄せにした玉子豆腐。お椀の吸い地の品よく美しい味わい。芸術みたいです。ほんと幸せです。

●桜ますの塩焼き。これも焼き加減がジャストジャストです。じわーっと旨みが広がっておいしいです。皮はバリバリです。とにかく口に心地いいのです。

●冷製で、おぼろ豆腐に湯葉のペースト。湯葉は形を変えて必ず組み込まれています。魚の脂を流すような感じ。

●炊いて揚げた筍の天ぷらと、こしあぶら、たらの芽、ふきのとう、こごみのかき揚げ。筍が今度は天ぷらで登場して、食感も香りも見事です。

●山菜かき揚げ、寄り寄りです。これも口の中でサクっとして、それから山の香りがぱーっと広がって、ものすごく幸せでした。

●鯖、きゅうり、トマト、オレンジ、大根おろしの酢の物。初めにフルーツがないと思ったらここでフルーツ使いのお皿が登場しました。油物のあとでさっぱりしました。メリハリがすてき。

●豆ご飯。豆が一緒に炊き込まれていて、やわらかで、ほんとおいしい。子供の頃は豆ご飯て好きじゃなかったけれど、(嫌いというのではなくて、食べられるんだけど、素材とご飯の食感が違うのに、わざわざ合わせるのがヘンと思っていた)これは本当においしいと思います。この豆は、食感もちゃんとご飯になじんでいるし。本当はこういうおいしさだったんだって、大きくなってからわかったもののひとつです。「千ひろ」さんで豆ご飯弁当っていうのをお昼に売り出せばなあと思いました。これだけ買えるわけ。これだけをたくさん食べられるわけ。どんなに幸せでしょう。


●お漬物。●味噌汁は中に焼きよもぎ麩と三つ葉。

●ジュースで定番の締め。飾らぬお皿の連続でしたが、どれもほんとほんとおいしくて、感動深かったコースでした。多分円熟のお料理っていうんだと思う。なまいきにすみません<(_ _)>
(2009-05-08)
2009年5月 8日, dans 京都 和食09前半 | lien permanent

■ あ~いけません。わたしなんでこんなにバタバタしているのかしらん? 写真たまり過ぎて、全部アップするまで次のところへ食べに行くのやめようかと思ったり(-_-;) 和食を1軒ずつ出していきます。東京からいらした方と共に、少し久しぶり、4月の終わりに伺った「
割烹ふじ原」さんです。アラカルトで軽く、のつもりで注文したものです。けれどやっぱりコース風になっているし、軽くもなかったかも(笑)。●
葉わさび 胡麻かけ。アミューズという感じで。

●蒸しいなり寿司。おしのぎです。お揚げのお寿司でうれしい。

●
ごりの生姜煮。お酒飲むべきです。

●
鯛の子と一寸豆、焼き大根と。鯛の子じわじわと美味で、とろんとあんがかかって、和食食べに来たという気分になりました。


●
お造りは、とり貝、うに、めいたかれい。めいたかれいがとりわけおいしかったです。

●
野菜のソテ、はっきりガーリックも効いており、濃い味です。藤原さんらしい味付けです。

●鶏スープベースの、
新玉ねぎとキャベツ スープ煮。このスープがものすごくおいしかった。玉ねぎもキャベツに溶けるようにやわらかでうっとり。やっぱり人気の品だそうです。

●シャンパーニュを初めにいただきましたが、その後お酒飲まずでごめんなさい。
ペリエがあって大喜び。和食店でもミネラルウォーターを標準装備に! と思っています。

●
牛肉の炭火焼き。ひうち(フィレの後ろでいちぼに近いところ)。

●最後に
天ぷら。こごみ、たらの芽、ふきのとう、高麗人参、稚鮎、かれい。高麗人参の天ぷらは「ふじ原」さんのスペシャリテです。とても充実していたので以上でお腹いっぱいになりました。ご飯ものパスしちゃいましたが、みすじ肉をのせたご飯など、絶対おすすめです。「割烹ふじ原」は、お酒を飲む人が、おいしいお料理をゆったりといただくのに本当にいいお店だと思います。
今回教えていただいたのですが、ご主人の藤原一駿也さんはこんな写真サイトもされていました。まめに撮っていらっしゃいます。これを拝見していると、京都の四季の風情もわかるし、祇園の事情なんか教えていただけそうですね。
(2009-05-08)
2009年5月 8日, dans 京都 和食09前半 | lien permanent
2009年5月 5日 (火)
■ 端午の節句の先付@岩崎武夫さんの「室町和久傳」 |

■ 4月27日に「
室町和久傳」で行われた月例イヴェント、総料理長・
岩崎武夫さんのコースに伺いました。(
前回2月の記事。)「少し早いけれど端午の節句風の先付です」と出てきたこのお皿を、5月5日にアップいたしましょう~って、わたしは決めていました。「高台寺和久傳」は5月の連休に営業をなさらないそうで、実はこういう演出をしたのは初めてとのことでした。「和久傳」の料理人の方も「厨房でお仕事を見せてもらって勉強になる」というコースとは・・・


●まず煎茶でもてなされました。●その後青竹のお酒をひと口。

●笹の葉に包まれているのは鯛のちまき寿司、柏の葉には鱧寿司、酢取りの茗荷、器の中に鯛の白子の塩焼き。しょうぶの葉と花が雰囲気を作っています。

●お椀は薄葛仕立てで、あわび(薄くて食べやすい)、蓮芋、三つ葉。生姜の香りです。

●うにを海苔と共に。ゆるゆるお酒を飲むひと皿です。

●小皿で野菜です。うどときぬさや、胡麻和え。

●初かつおと素揚げした長茄子をさっとソテして、だしの地と醤油やみりんなど調味料をからめて、花山椒と木の芽をたっぷりあしらったもの。目の覚めるような花山椒と木の芽の香りが楽しめます。濃い目のお皿です。日本酒がよく合います。

●じゅんさいとわかめの酢の物。ちょっととろんとしています。葛きり入り。針生姜がしゃりしゃりと風味と食感を添えます。

●あぶらめを揚げたものに、大原野の朝掘りの筍。椎茸。とろんとしたあんは、あぶらめと椎茸からとっただしベース。大根おろし、たたきおくら。

●ご飯は白いご飯も選べますが、せっかくなので豆ご飯をいただきます。

●豆をちゃんと炊き込んであるからやわらかくて、豆の香りと甘味がご飯に移っていていい感じです。

●お漬物が初のパターンでした。きゅうりの上にもろみ味噌、その上に茗荷。炊いた昆布。

●アヴァンデセールに山形のさくらんぼ。もうそんな季節\(゜o゜)/

●そして、楽しみだった新作デセールです。「これが今日のメインです」と言われて出てきたものは・・・

●抹茶のジュレに、ほうじ茶のジュレを合わせたものだそうで、「透明です」って言われて・・・

●ガラスのお皿に盛るようにお願いして、即席偽ライティングをしてみました。ひゃ~、光りました! 透過光よ♪ 銘を「
笹ほたる」というそうです。秋の「月あかり」、春の「夜さくら」のような、季節のお菓子の夏ヴァージョンを考えるうち、お茶で濃淡ををつけることを思いつかれたのだそうです。これはほんとすてきだと思いました。見た目は涼やかだし、お茶のジュレですから食後に合うに決まっているし、見事です。紫野和久傳の夏のおもたせとしてデビューするとのことです。岩崎武夫さんは多くを語らない方ですが、新デセールすてきですねと申し上げたら、「うふふ、いいでしょ? これで社長に5億円もらうの♪」なんておっしゃっていて、その様子がめちゃくちゃかわいらしいと思ったのでした。目上の男の方にかわいらしいなんて失礼とは思うのだけど、それ以外言いようがないのです。★
岩崎武夫さんの日は月に一度「室町和久傳」で開かれます。和久傳の技術やエスプリ満載で、すべてはここに源流があるのだということが、いただけばわかります。以上のお料理で 13860円(12000円+税サ)でした。昼夜お値段は同じです。コースとしてものすごくバランスがよくて、時間を委ねて幸せと思いました。また伺います。
(2009-05-05)
2009年5月 5日, dans 京都 和食09前半 | lien permanent
2009年5月 4日 (月)
■ 和食です、いちばんわたしがちゃんと出していかねばならんものです。それがいちばん写真が溜まっちゃっています。いかん。<(_ _)>4月後半、本の色校~発送準備が落ち着いてから出かけた数軒について、やっと写真のセレクションをしました。でも献立を全然打ち込んでなかったわ。原則、その日のうちに打ち込むことにしているのに。ひー。メモと記憶をたどります。でも写真を見てるうちにおいしかったこと、楽しかったことを思い出すから大丈夫。とりわけ大好きな「
山玄茶」さん、前回から何か月も時間が空いていて、本当に行きたかったのです。美しいお料理とつやつやご飯を夢見て長い長い入稿時期、頑張ったんだから。以下、4月第3土曜日のお昼のコースです。

●コースの最初に、うに豆腐。その上にうにと一寸豆。口当たりよく優しく始まります。

●お椀は春全開モードで、筍、にゅうめん、ひろうす(桜海老入り)。この透明な吸い地の品よくしみじみおいしいこと。すべての憂さ(そんなにないけど)は吹っ飛び、幸せ100%状態になりました。

●お造りは、お昼はちょっとカジュアルです。洋ものを使われたりして。鮮やかなブルーのお皿にベビーリーフやアンディーヴやパプリカなんかが見えてるでしょ?

●このちり酢がまたものすごくおいしい。酸味鮮やかだけどまろやか、野菜にも魚介にもよく合って、おいしさを引き立てます。

●ほたて、よこわのたたき、クリームチーズと合わせた鯛を、春キャベツで巻いたもの。どれも非常にいい状態でした。写真ではお皿のブルーが素材に映ってしまっていますが~。いつも思うのは、食べる時は色とりどりで楽しいんだけど、写真のためには白のお皿がいちばんだということです。だから他でも、赤とか黒のお皿で出していただいたりした時は、時々焦ったりします。いやそれより自分が写す素材をマッカにしてしまわないように、服の色考える方が先かもしれない(-_-;)

●盛りだくさんの、楽しい八寸です。どうしたって毎回ここで、「お酒を少しいただきましょう」となります。お酒に合うものがこれだけ入っているから、やむを得ないですね~。


●鯛のすり身を入れたふわふわのケーキのような玉子焼き、ほうれん草胡麻よごし、炊いた鯛の子。●きゅうり、丁子麩、ほたるいかの辛子和え。


●鯛の茶巾寿司。いくら。●こごみの天ぷらと太刀魚のアーモンド揚げ。


●鯛の酒塩焼き、鯛の白子を裏ごししたものを上に。見えないけれど、わらびを炊いたものも。●しらすおろし。よもぎ麩の田楽。

●これを少しいただきました。ご主人、増田さんの地元のお酒です。お米ができるのと同じ場所のもの。

●鯖のきずし。これがまたお酒と合い過ぎるほど合います。黄身酢と。

●焚き合わせ。これはもう一生食べてたいほどおいしかったです。筍は揚げてあります。とろとろのわかめは口当たりよくて、海の香りのかたまりという感じ。おだしはとろっとあん地になっています。ふきや玉子豆腐の優しい味が伴奏して、絶妙な調和でした。

●ご飯の準備です。おじゃこやお漬物がきて、

●楽しみの瞬間。土鍋のご飯の蓋が取られます。

●それをプレゼンしてくださるご主人の増田伸彦さん。にこにこいつも優しくて、感じのよさがお料理に映っています。

●ご飯を一膳まずいただき、

●次はお焦げも入れていただきます。

●おじゃこやら鯛を炊いたのやら載せてまた一膳。

●最後にお茶漬けです。圧倒的に幸せです。

●デセールは6種オレンジのジュレです。いちご入り。

●こんなにやわらかです。液体がやっと形になってるかなってないかくらいのジュレ。食後に爽やか。

●デセールもう1品。小さなもなかですが、

●中はアイスクリームと小豆です。

●見たことあるお皿だわ! アルパカかしらんと言ったのは、建仁寺あたりのお店で、2月頃のこと・・・
★以上でなんと お料理が5500円、あり得ぬカリテプリだと思います。こちら未訪問の人はぜひいらしてみてください。お料理がおいしいだけでなくて、なんともほっこりなごめて、改めて、ほんとーーにおすすめです。
(2009-05-04)
2009年5月 4日, dans 京都 和食09前半 | lien permanent
2009年4月28日 (火)
■ 春の食材/明日は「京都ネーゼ」でお待ちしております! |

■ この頃書店巡りのことばかりアップしているので料理の画像が溜まり過ぎ状態です。春の素材を使ったものをささっと。まずは「
パティスリー オ・グルニエ・ドール」で
木の芽が使われていて仰天、
木の芽のミルリトンです。定番人気の地方菓子、空気をふわりとはらんだミルリトンが、木の芽の風味で登場です。外のあしらいだけでなく、中もちゃんと木の芽の風味です。味わってみてください! 1個220円です。

●「
室町和久傳」で、スペシャリテ・花山椒のお料理です。これはコース中の1品、4月27日に開催された岩崎武夫さんの月に一度のスペシャルコース中のものですが、初かつおをさっとソテして地をからめて、
花山椒と木の芽をたっぷりあしらったものです。濃い味のかつおに、目の覚めるような花山椒と木の芽の香り、圧倒的に爽やかで、感動深かったお皿です。コース全容のご紹介は改めて。今の時季、「室町和久傳」では花山椒が使われたお料理が織り込まれています。期間が短いから、食べたい人はすぐに予約しましょう!

●そして先週のある深夜にいただいた「
京都ネーゼ」のパスタ。
木の芽、花山椒、筍、春キャベツ・・・お皿の中はものすごく春でした!

●一応お皿全体はこんな。一皿で季節を感じさせてお味よくて、お見事でした☆☆☆
【お知らせ】 明日29日「京都ネーゼ」で「京都 美味案内」出版記念のイヴェントをしていただきます。15~16時の間はどなたでもおいでいただけます。(16時~と19時~は要予約の食事会です。16時の回が確か1席とか残空席みたい。詳しくはお店まで。)本の即売とサイン会です。美奈ちゃん=浦沢美奈さん@「フローリストショップ プーゼ」がお花をしてくださるのでわたしも楽しみ♪ お花がきれいだから皆さまいらしてください。ちなみにどなたもいらっしゃらないといけないから、わたしは3人の方にいらしていただけるようにお願いしているのでした<(_ _)>
(2009-04-28)
2009年4月 28日, dans 京都 スイーツ■ 「京都 美味案内」について京都 イタリアン09京都 和食09前半 | lien permanent
2009年4月 3日 (金)
■ 先日のある日のこと、東京から同業のフリーエディターでライターである礒崎西施ちゃんが取材で京都にやってきたので、しばし際限ない作業から抜け出して夕食です。西施ちゃんが「軽いめで」ということだったし、わたしの方も気持ち的にコースを食べる余裕がなく、できるだけ家から近いのが望ましく、でも絶対おいしくなくちゃ~! というわけで
「御幸町つばき」です。かろうじて空席があってラッキーでした。春らしいアミューズが、●うどとわらびとたらの芽に、おろした山芋。

●ここからが注文したもので、ほたるいか、酢味噌とだしのジュレ。時季のほたるいかを食べずにいられましょうか~?

●のどぐろ焼いたの、筍も焼きで。つけ焼きで味染みています。どちらも旨みたっぷり。

●はまぐりのお椀。すごくいいおだし。吉野仕立てで、とろりとしています。

●稚鮎かもろこか? 東京でもろこは珍しいから、もろこを唐揚げにしていただきました。もろこは繊細な味で、おいし。焼きか揚げか一瞬迷ったけれど唐揚げにしていただいてよかった♪

●最後ににゅうめんです。絹糸のように細いお素麺に、品のいいおだしが張ってあって、すだちの輪切りがたっぷりと。すごくいい香りでした。

●以上をさささといただいて、ふたりでお酒1合だけ飲んで数千円。とても満足感がありました。一品たくさんの中から選べるのがいいし、おいしくて、気楽な雰囲気でおしゃべりを楽しめて、「御幸町つばき」はほんといいなと思います。お腹いっぱいになり過ぎることもなくてすぐに仕事に戻れて、何もかもよかった晩でした。この日も1階カウンター満席、2階も会合の宴席とかで、わんわんと人が入っていました。カリテプリがいいお店は、景気に関係なくはやっているというよい例です。良心的な営業、いつも偉いと思います。
(2009-04-03)
2009年4月 3日, dans 京都 和食09前半 | lien permanent
2009年3月29日 (日)
■ 「日本料理とくを」 2009年3月 お部屋でコース |

■ 週末、カウンターではなく初めて個室でいただいた、「とくを」さんの夜のおまかせコースです。東京からお仕事で京都の視察・試食にいらした方々おふたり、そして東京から通っていらしている熱狂的京都ファンの方(そう遠くない将来にわたしのような道をたどりそう。ガチャガチャと大変な方・笑)と共に。4人でお部屋が使えて、夜のお料理がひとり1万円くらいで収まって、掘りごたつ式で(わたしは脚がビリビリして絶望的に正座ができない)、禁煙で、場所便利で、もちろんおいしくて美しくて、という条件を全部クリアするお店って・・・そんなにないのです。今回は迷いなくこちらを選択。いつもの●先付3種類から出てきます。上から、筍の木の芽和え/ほたるいか酢味噌和え/ふぐの皮の煮こごり。シャンパーニュをいただきつつです。

●お造りが、鯛、赤貝、よこわ。お造りも春の感じ。

●若竹煮。今の季節これを食べなくちゃ、の予定調和のお皿でサイコー♪

●焼き物がのどぐろ、ししゃも。ふきの伽羅煮と。焼き魚の旨さ極まれりな感じ。

●おしのぎに鯖の小袖寿司。

●おぼろ昆布が巻かれているのです。昆布はふんわりと鯖にまとわりついて香りを与えていい感じ。

●えんどう豆のすり流し。玉子豆腐。上に車海老。これも春の定番のひとつです。彩り美しく香りよく、しみじみおいしい。

●そして再び、魚の旨みがどどーっと来ました。ぐじの唐揚げです。湯葉をパリパリに揚げたのと、小茄子とししとう。

●ぐじの唐揚げ、寄ったところ。表面パリ、中しっとりで、香りと旨みを堪能できました。

●最後に筍ご飯。つやつやおいしそうで、際限なく食べたいのだけど、

●わたしは胃に空きスペースがすでになく、ほんの少しです(涙)。気持ちはもっと食べたい!

●デセールが、豆乳パンナコッタ。キウイ、いちごと。
コースだからきっちりと、カウンターでいただく時よりも定型という感じでびしっと供されたと思います。(ちなみに好き勝手にいただいた
ある冬の日の例。)どのお皿も的確に決まって満足のおいしさでした。ごちそうさまでございました。わたしにとっては、初校を見るためにほぼ1週間立てこもった後の、久しぶりの割烹ご飯(とシャンパーニュ)だったから余計にうれしかったのでした。あちこちの都市をよくご存じの方々とのお話がまた楽しかったのです。どうぞまた京都視察・試食にいらしてくださいませ。かなりさぶかったけれど、木屋町の桜も少し咲き始めていて、ほんとすてきな食事でした。そしてこの後、夜はまだ続きます・・・
(2009-03-29)
2009年3月 29日, dans 京都 和食09前半 | lien permanent
2009年3月28日 (土)
■ 「はしたて」の新しいお鍋メニュー 「煖々(だんだん)」 |

■ 初校を全部戻した直後という絶妙なタイミングで東京から京都視察にいらしたお客さま方を迎えて、”ガチャガチャした人”と共に、和食やらイタリアンやらに伺ったりしています。けれど、その話は改めてのお楽しみとして、まず先週の話からです。 スバコ・ジェイアール京都伊勢丹にある「はしたて」の新メニューです。そもそもこれ食べに行ったんじゃないのよわたし。でも「新しいものがスタートしてて」って言われたらそれだけでそそられてしまって。だいたいこの半円形のお鍋は何だ? 気になるではないの!

●「
煖々(だんだん)」という新メニューです。半円形のお鍋がひとり分。おだしが張られて運ばれてきて、具材もたっぷりと。ここではほぼ全テーブルがヒーター埋め込み式=お鍋仕様です。

●ふたりだったらこうして2種類いただけるわけよ♪
鯛と若筍のお鍋に、
白味噌仕立てのおでんです。すごくお得感があります。さらにお鍋には、先付、お造り、和え物、おしのぎ、ごはんもの、お菓子がついて、セットになっているのです。1人前 3675円。「煖々」は17時から21時まで注文可能です。「煖々」の内容は4種類から選択可能で、なんと日替わりということです。この日は、この2種類以外に、
活穴子しゃぶしゃぶ、
豚角煮八丁味噌すき焼き がありました。

●湯気湯気の筍をいただく幸せ。鯛にお麩に、やわらかなわかめもたっぷりです。おだしのおいしさは「和久傳」だから安心ですね~。お鍋はスペシャリテのひとつです。こんな便利な場所で、クオリティよいものを気軽に味わえてやっぱりすてき♪ この時わたし、ビックカメラへ行く途上だったのよ実は。うはは。

●お持ち帰りにできる飯蒸しです。紐をほどいた瞬間は湯気ふかふかでした。
桜鯛と桜海老の飯蒸し1260円。フリットにした桜海老と鯛、香ばしいことです。店内でもいただけます。

●大好きなメニューのサンプルがずらりと並んで、内容がわかりやすいことです。場所が駅だから、みんなにわかりやすいようになっているのですね。
************************************************************
「はしたて」
11:00~21:30LO・22:00閉店
不定休(=ほぼ無休)
昼11:00~16:00 茶菓15:00~17:00 「煖々」17:00~21:00LO
他の一品料理は17:00~21:30LO
テーブル46席 全席禁煙◎
昼1,365円~、丼、煮麺1260円~
昼予約不可、夜は17時以降可能(席確保不可、優先案内のみ)
煖々、おしのぎ、ごはんもの、お菓子。
2008年2月開店
************************************************************
(2009-03-28)
2009年3月 28日, dans 京都 和食09前半 | lien permanent
2009年3月27日 (金)

■ もう10日もたっちゃいましたが、先週の初め、入稿明けに伺った「祇園にしむら」さんです。昨年11月から伺えていなくて、本当に早く訪れたかったお店のひとつです。(間が空いちゃっているお店は他にもまだまだあります。<(_ _)>) 美容院も行けてなくてひどいさまだったわたし、これでは失礼だな~、と思いつつ、西村さんに「許してね~」とあらかじめ電話でお断りをしての訪問。さらに友人・知人を誘う余裕もなくてひとりで伺ったから、なおさら申し訳なかったのだけど、でも食べたかったんだもん♪ ●黄色菱形の器に、いつもの先付の胡麻豆腐でスタートです。


●わらびの模様のお椀に、帆立しんじょう。このしんじょうのふわふわの食感は他にないもの。メレンゲとつくね芋でどうかするらしいです。ふわふわでありながら、すぐ溶けちゃうんじゃなくて、食感も保たれている絶妙な状態。

●マイセンのお皿に、お造り。鯛、とろ、さより。大根、にんじん、きゅうりの酢漬けと共に。3色なのは実はおひなさま仕様。(=菱餅と同じ色。)お皿が洋皿だったのに驚き、でも全体の色のトーンがまとまっていてきれいでした。さよりが、細かい包丁がきれいに入っていて、舌に心地よくて、とりわけおいしかったです。

●定番の鯖寿司。永楽妙全の桜のお皿で。

●扇形のお皿がすてきだったのです。千枚漬が載る冬仕様は3月でおしまい。

●八寸は、■赤貝とたいら貝とわけぎのてっぱい ■菜の花 ■ほたるいか ■一寸豆 ■子持ち昆布 ■春野菜のお浸し(せり、蕗、ふきのとう、わさびの芽) ほたるいかは富山の滑川のじゃなきゃダメという話。高橋道八のお皿。ほたるいか本当に好きだわ。

●天ぷらは信楽のお皿に、白魚とたらの芽と柴揚げ。柴揚げとは、柴刈りのイメージで、ごぼう、三つ葉、にんじん、椎茸、生姜の細切りをまとめて揚げたもの。春そのものの天ぷらと、しっかりした旨み強い天ぷらで満足します。

●祥平焼のお皿に、まなかつおの西京焼き。味しみて、脂たっぷりねっとりしっとりうま過ぎ。日本酒少しいただきつつです。

●お皿が空いたらまたかわいらしかったのです。水鳥です。

●焚き合わせ。筍、丸大根、れんこん。シンプルだけどしみじみじわじわと旨いです。引きながら押してくるみたいな感じかしらん。絶妙なのよ。春の筍と冬の大根です。季節が移るひと時の出会いです。

●お椀の蓋の裏側に筍が描かれていて、この季節専用の贅沢な器とわかります。

●からすみを炙ったの。食べながら、いいからすみ、特大のばちこなどを一瞬拝見。食材の、エルメスとかメルセデス級のものがどさどさ奥から出てくるみたいな感じでした。お店を始められた当初はコース全体が高級食材で押し押しだったと思うけれど、今ではひっそりと、しかしいいもの隠し持ってるのね~と再認識しました。

●お漬物が出てきたらご飯です。さてどんなご飯でしょう・・・?

●蓋を開けてきゃーと思いました。清水六兵衛5代目の器に、あんかけオムレツご飯です。

●ふわふわの卵の中に、

●蟹の身がびっしりです。卵のふわふわのおいしさは油やお酢使いに秘密ありですって。うるうるおいし~♪

●まだ見せます。ひつこくごめん<(_ _)> でもうま過ぎ~。感涙うるうる。言われて思い出したけれど、昔「串かんざし久」さんに同様のものがあったって。確かに!! わたしむかーしに、東京から通っていた時代に、2度いただいています。

●デセールが、あずき、白玉、いちご。ヨーグルトと生クリームのソース。満腹、満足いたしました。以上のお料理、お値段は15000円(+サ15%+消費税)のものでした。本当にしみじみ、静かにおいしかったコースでした。大人技。また伺います<(_ _)>
*****************************************************************************「祇園にしむら」
電話 075-525-2727
京都市東山区祇園町南側 570-160
(花見小路四条下ル東側2筋目東入ル2筋目を下ル東側)
17:00~21:00LO
日曜休み(4月は営業)
カウンター8席、1階座敷(掘りごたつ式)6席、2階座敷13席くらい
要予約
コース10000円(+サ15%+消費税)~
鯖寿司やちりめん山椒の持ち帰りあり
1994年9月開店
*****************************************************************************
(2009-03-27)
2009年3月 27日, dans 京都 和食09前半京都 祇園にしむら | lien permanent
2009年3月22日 (日)
■ まだまだ縮小版 「はしたて」 お持ち帰りがこんなに! |
■ まだまだ縮小版でごめんなさい<(_ _)> メラメラ燃え上がって仕事しています。仕事の嵐。こちらは先週うかがった京都駅スバコの「
はしたて」です。知らないうちに、こんなにテイクアウトメニューが増えていました。思わずきゃー♪ と言っちゃった。「はしたて」の持ち帰り丼のために開発されたこのパッケージ、保温性があり冷えてもこのまま電子レンジで温められて、手に持ってもころんと丸くて愛らしいのです。お丼のコレクションがたくさん・・・でも店頭に出ているこれらの丼は、もちろん精巧に作られたサンプルです。
●わたしこの、食品サンプルっていうのがたまらなく好きなのよ♪ 子供の頃、デパートの大食堂で、ガラスケースに食品サンプルがずらりと収まっているのを見るのが好きで、もうほんと30分でもずーっと見ていました。すごくお腹の空いた子供に見えたと思う。肉でも麺でもごはんでも、1本1本とかひと粒ひと粒とか、細部まで本物に近づけて作ってあって、食べられないのに食べられるものにすごく近い様子なのが、すごいなああああ~~\(゜o゜)/と思って見ていたのです。限りなく魅力的に見えました。手で触れられる時には絶対触ってみました。プリンの上のカラメル部分を撫でてみたりするの。プリンアラモードなんて、さくらんぼの柄がぴっと立ってたりして、生クリームもくるりんと巻いてて、なんか好きだったわ♪ スパゲティナポリタンなんかが空中に漂うフォークでびよ~んと巻き上げられているさまも好きで好きでしょうがなくて、あの頃からわたしは「持ち上げ」が好きだったのだわ。今気がついた。気がついたからどうというものでもないのだけど。無駄話ごめん<(_ _)>
●で、こんなこと言ってる場合じゃなくて、ほんとーーーに仕事しないといけないので、火がついている状態なので、皆さままたあしたああ~~! そうそう、「はしたて」では楽しい新コースが登場していたのです。その話も改めて。
2009年3月 22日, dans ★無駄話京都 和食09前半 | lien permanent
2009年3月21日 (土)
■ 引き続き縮小版 「京都吉兆グランヴィア店」のデセール |
■ せっせせっせせっせせっせせっせせっせせっせせっせせっせと仕事しています。もうやるしかないです。作業自体は嫌いじゃないのです。むしろ好きかも。熱中しちゃうくらい。喉が渇いたなと思って、水一杯を、ただ立ち上がって飲みに台所に行けばいいだけなのに、あまりに集中していて忘れてしまう。ある瞬間気がつくと、ほんとに口の中がビリビリになってたりするのです。バカです。でもまだしばらくこんな状態です。やればやるほど加速度がついてくるし、なんかこの集中状態が気持ちよくなってきたんだけど。やればできるじゃないのって。(-_-;)
●緑色鮮やかなお菓子は先日「
京都吉兆グランヴィア店」でいただいたものです。抹茶のジュレ。これが、忘れがたい爽やかさでした。お昼のデセールなどに出されるものだそうです。先日ちょっと急ぎの撮影をさせていただいて、その後ひととき試食、これもいただきました。喉が渇いたの話でこのデセールを思い出してしまった・・・ふるふるで、なめらかで、もう本当にお抹茶のいい香りがしました。余分な添え物や飾りもなく、ただピュアな香味となめらかな感触を味わうことができて、ほんとおいしいと思ったのです。御礼<(_ _)>
(2009-03-21)
2009年3月 21日, dans 京都 和食09前半 | lien permanent
2009年3月19日 (木)
■ 「たまりや」でほたるいか/「Kugel」でフロマージュ |
■ 今週の前半、撮影がてら出かけた縄手通で2軒、ズル旨いものを食べた記録です。まずは縄手通新橋の「たまりや」さんでほたるいかの天ぷら。ほたるいか+酢味噌も好きだけど、天ぷらはほたるいかの味と香りをより生かした食べ方だと思います。ほたるいかのきゅーっと迫り来るおいしさって何と似てるかしらん? と一瞬考えたのだけど、もういいやと天ぷらに集中。外かりっと、中しっとり香りもよくて、これはおいし~です。あっという間にこの籠をカラにしました。

●前後するけれど最初に出てきた突き出しが筍。春です。

●あんかけオムレツが好きです。いつもいただいていると思う。だし巻きにせずだしは外側からあんにして覆っているのです。やわらかさもほどよく、ざくっと崩してあんをからめたのを大口で。これさえあれば幸せ~、みたいな気持ちになります。

●これも定番かも。鯛のだし茶漬けです。魚介が看板のお店だけど、だしがおいしいのもポイントが高いと思います。あんかけ、お茶漬けのだしと、だしの香りに包まれてすっかり幸せに。
*****************************************************************************
■同じ縄手通で今度はフロマージュです。飲み物ではなくて【ごめん<(_ _)>】チーズを目ざして出かけた「Kugel」です。目の前で溶かしてお皿に盛ってくださるラクレット。フロマージュが溶ける、たまらん香りが漂います。

●溶けて伸び~っと糸を引いて、おいしそうったらないの。中に仕込まれたマッシュポテトとともに熱いうちにいただくのです。あ、もちろんシャンパーニュと共に。しゅわしゅわの心地よさとフロマージュの塩気と香りで、もうクラクラ~。ラクレットは「Kugel」における唯一のフードメニューです。

●お皿にのったカーネーション、ではないのです。丸い筒状の山羊のハードタイプを、くるりと円を描いて回すカッターで上面を撫でるように薄く薄くスライス、ふわふわふわの食感を楽しみます。かそけき舌触りなのに、香味はじわーっと強くて、旨すぎ。

●で、階段上ったところの壁面がこんなになっていたのでびっくり。金子國義さんの壁画です。なぜこのようなことに? \(゜o゜)/ 皆さんぜひ「Kugel」にいらしてご覧になってみてください。
************************************************************
「Bar Kugel」 バー クーゲル
電話 075-525-2911
(会員制なので訪問前に一度電話を)
京都市東山区大和大路通四条上ル西側 161-3
20:00~28:00 月曜休み
カウンター11席 禁煙席なし
チャージ500円、シャンパーニュ1500円~
2004年9月開店
************************************************************
(2009-03-19)
2009年3月 19日, dans 京都 バー京都 和食09前半 | lien permanent
2009年3月 7日 (土)

■3月初旬の「じき 宮ざわ」さん、こちらも少し仕事っぽいお昼だったのです。せっかくなのでいただいたのは夜の12600円のコースです。まず、温かいにごり酒をひと口いただき、●八寸です。岩もずく、菜の花、蛍いか、一寸豆、白魚、車海老酒煮、酢取りしたみょうが。黄身酢かけ。お皿の上が春です♪

●お椀替わりに、鍋仕立てです。地はまぐり、筍、新わかめ、木の芽。はまぐりから出るだしとかつおだし半々くらいとのこと。筍もわかめも柔らかいです。徳島のわかめは塩もみして柔らかくするのだと。筍は今は九州のもの。

●向附です。お皿を見せようとするとこうなり、

●料理を見せようとするとこうなります。鯛の白子和えです。うるい。ぽん酢吉野、あさつき、一味。鯛おいし~。白子和えなんてズルいですよね。お皿は300年ほど前の中国のものと。

●焼き物はいつもの焼胡麻豆腐。大好き胡麻責めです。焼いた胡麻豆腐に、蜂蜜入りで
とろっと甘い胡麻ソース、そして切り胡麻がどばーっとかかっています。

●酒菜が3品続きます。お酒なしにいただくのはもったいないです。1品めが、花わさびと小鮎の塩煮、糸花かつお、木の芽。

●2品めが、赤貝と浜防風の辛子酢味噌、芽ねぎ。

●3品めが、 平貝と自家製のからすみ、焼海苔。サンドイッチにしていただきます。3品とも、お酒と共にゆるゆるいただくのにふさわしいお皿でした。

●桜のお椀が出てきて、

●焚き合せです。本ます、蕗、わらび、木の芽。よく言われる、「素材そのものの味」なんだろうけれど、これら全部の食材、生でかじっても、素材そのものはこんなにおいしいわけがないのです。「素材が多分ここまでおいしくなるだろう、これは多分こんなおいしさだろう」と推測される味(そして経験で知った味)を、手をかけて、最大限に実現(あるいは再現)したってことなんだよな~なんて理屈を考えつつ。


●ご飯でまた盛り上がります。土鍋炊きたて、まず煮えばなと、●蒸らされたものと。白ご飯ほんとおいしいです。どんどん進みます。お代わりを聞いてくださいます。

●水物の準備にかかられます。チェリモヤですね。不思議な果物。オーストラリアではこれが100円くらいでゴロゴロ売ってて普通に食べられているというお話。わたしはこの果物を数年前「京都和久傳」で知りました。それ以来何度か食べているのだけど、馴染んだ感じがしてこない。けれど嫌いっていうのでもないです。

●カットされたチェリモヤといちご。アンティークラリックに載せられて。

●もなかは皮に桜の葉を練り込んで焼いてあります。いい香りです。あんを詰めたてなので、外側サクッとしています。

●薄茶で締め。心から満足いたしました。ごちそうさまでございました<(_ _)>
本当にいいコースでした。大人らしい料理で程よく、おいしく。開店して1年と3か月ですが、すっかり「予約が取りにくいお店」のひとつになっています。
************************************************************
「じき 宮ざわ」 じきみやざわ
電話 075-213-1326
京都市中京区堺町通四条上ル東側 八百屋町553-1
12:00~13:30入店、17:30~20:00入店
木曜、第1水曜休み
カウンター10席
全席禁煙◎
要予約
昼3675円~、夜8085円~
2007年12月開店
************************************************************
(2009-03-07)
2009年3月 7日, dans 京都 和食09前半 | lien permanent
2009年3月 6日 (金)

■ 昨年初秋に伺ってから少しご無沙汰していた「岩さき」さんのお昼に伺いました。3月に入ってお皿の上はすっかり春モード。ヴィジュアル優先でとお願いをして、夜の8400円のお料理です。

●桜のお湯でまずはひと息ついて、

●先付が、筍、海老、うど、菜種。吉野醤油(葛でとろってしている)、木の芽、花かつお、酢取りみょうが。きれいで春そのものでうれしいです。

●お椀が、すっぽんのスープ。湯葉豆腐と白きくらげ。すっぽんスープ、まだ冷えるからじんわり暖まってうれし。

●お造りがぐじ、ひらめ、ひらめのえんがわ。うるいと水前寺海苔。醤油とぽん酢が添えられましたが、自家製というぽん酢、本当にまろやかで、香りがよかったです。飲めるくらいの感じで。

●穴子の白焼きと一寸豆。香ばしく焼けていました。

●お凌ぎに、飯蒸し。百合根と白魚です。

●うれしいお鍋の登場です。焚き合わせ替りです。さわらと花わさび、筍、せり、木の芽。さわらはさっと焼かれており、香ばしいのです。

●取り分けていただいたもの。さわら自体も美味だし、おだしがしみじみおいしくて、なんともいたわられるような優しい味です。そして野菜の味が鮮やか。ほんと身体においしさが染み込むという感じ。

●ご飯の前にもうひと皿、蟹と白ばい貝、わかめの土佐酢ジュレがけ。ぐいっと旨いものでお料理はこれで終わりです。

●土鍋で炊きたてのご飯がプレゼンされます。

●白ご飯がつやつやでおいしいと、これに勝る喜びなしっていうくらいうれしいものです。

●ご飯、お漬物、お味噌汁(中に里芋)。


●お漬物 ●女将の早江子さんの母上が炊いていらっしゃるすっぽんちりめん。すっぽんスープで炊かれたおじゃこよ! おみやげもあります。

●フルーツでおしまい。非常にいい食事でした。お料理はびしっと美しくて、しみじみおいしいかった。黙々と仕事なさる職人肌のご主人を支える女将の早江子さんのおしゃべりがまたポンポンと軽快で楽しいのです。まれに女将の方が、あまりにもお話好き過ぎて、食べる手を止めて聞かなあかん、みたいになっちゃうこともありますが(笑)、早江子さんは相当しゃべりながら、でもちゃんとおいしく食べさせてくれます。これは以前、ご自身でカフェをなさっていたからかしらん。何ともサーヴィス上手なのです。一緒に行ってくれた人も話の合う優しい人で、ほんと何重にもなごみました。ごちそうさまでございました<(_ _)>
************************************************************
「岩さき」
電話 075-212-7800
京都市中京区釜座通御池上ル東側 723
11:30~14:00、17:00~21:00
日曜休み
カウンター7席、個室(掘りごたつ式カウンター)5席
全席禁煙◎
要予約
昼3675円~、夜8400円~
2007年2月開店
************************************************************
(2009-03-06)
2009年3月 6日, dans 京都 和食09前半 | lien permanent
2009年2月28日 (土)


■ 「
室町和久傳」で先日2月22日(日曜)に行われた特別コースの記録です。「和久傳」の総料理長で、「和久傳」の料理を形作ってこられた岩崎武夫さんによるコースです。岩崎さんは現在主に「紫野和久傳」で種類豊富な「おもたせ」の開発に専念していらっしゃるとのことですが、厨房の若いスタッフの皆さんに原点を示すという意味も込めて、このコースが企画されたとのことです。わたし自身は昨年一度岩崎さんのお料理をいただく機会を得て、本当に優しい穏やかなお料理に感動したので、今回の企画をとても楽しみにしていました。以下は22日のお昼いただいたものです。この日は昼夜同じ内容、同じお値段(12000円)でした。●つくし湯をいただいてしばしなごみ、●「めぐりくる春」と筆跡も美しい八寸が供されます。

●開くと春の取肴が現れます。上から貝柱にふきのとう味噌、わらび、白魚に木の芽。春にいらっしゃいませと迎えられたようです。

●六角形の器が出されて・・・エグザゴンヌ=フランス好きはこんなんでもうれしい(笑)。

●うにと湯葉、温製です。柔らかいものどうしですが味わいが違うものを組み合わせて静かな旨みを楽しむお皿です。

●お造りは、わさびの葉の上に、とり貝、ひらめ。かぶらとみょうがの酢漬けと。とり貝で春だなあ~と。みょうがも彩を添えます。

●箸休め的なお皿で、ふきの胡麻和え。胡麻はばさっと。豊かな風味です。


●沸々と煮えるお鍋がプレゼンされます。スタートは一斉式ではなくて、それぞれ自由に式だから、客ひと組ごとにお鍋ひとつたっぷりと。なんだかうれしいです。●よそってくださったもの。お椀代わりですね。熱々です。

●ぐじと厚揚げ、うぐいす菜、梅肉。みぞれ仕立てです。おだしが品よく美味で、まだまだ寒かった日に、しみじみ幸せな優しい味でした。

●氷魚(鮎の稚魚)と浜防風の天ぷら。サクサクと天ぷらでお料理はおしまいです。氷魚大好き、浜防風の鮮やかな香りもよかったです。

●お抹茶で締め。なごやかな気持ちでいただけたコースでした。前に出ていらっしゃることがない岩崎さんは、結局「岩崎武夫の日」というイヴェント料理だったにもかかわらず、お昼はやっぱり一度もカウンターにお姿を現わされることはありませんでした。出ていらっしゃったらよかったのに・・・。わたしは、一緒に食べた方と共にゆったり最後までいたのでほんのひと時ご挨拶できましたが、それも、うぐいす葛焼きの後に、「京都御苑に、うぐいすの群れが40羽くらいいたのがすごかった」なんてにこにこお話だけされると「中で仕事あるから」ってすぐに引っ込んでしまわれました。あ~。お身体は量感があるのに、風情が何ともかわいらしい方なのです。

●で、こちらはおまけ画像です♪ 夜のための仕込みがなされていて、みょうがとかぶらを整然と準備される様子が美しかったのです。

●カウンターにずっと出ていらしたのは岩崎さんと共に長年「和久傳」を支えていらした瀧村幸男さんで、この手もそう。多分皆さん瀧村さんを「この人がきっと岩崎さんだ」って思われたと思います(笑)。マジメ一徹だと思っていたのだけど、この方実はすごくおもしろいのがわかった、というのも今回の収穫・・・<(_ _)>
●今後も継続的に岩崎さんのコースをなさればいいなあと思いました。「和久傳」の他のお店の店長の皆さまも召し上がったとかで、こういう機会にわたしもいただけたことはラッキーでした。いい技術やエスプリが正しく継がれていくための努力をなさっているのだなと思い、おいしいお料理と共に、とてもいい余韻を味わったのでした。
*****************************************************************************「室町和久傳」 むろまちわくでん
電話 075-223-3200
京都市中京区御池通堺町下ル東側 丸木材木町679
11:30~13:30入店、17:30~20:00入店
水曜休み
全席禁煙◎
カウンター10席、テーブル55席(個室も入れて)
昼6300円~、夜13860円~
要予約
1990年三条室町に開店、2005年3月現在地に移転
*****************************************************************************
(2009-02-28)
2009年2月 28日, dans 京都 和食09前半 | lien permanent
2009年2月24日 (火)

■ 2月11日に開店した「祇園 末友」の夜のコースです。オープン翌週の週末に訪問しました。初日のお昼(記事11日と12日付であります)に伺った時は、ご主人の末友久史さん自身が緊張していて、客の反応を伺いつつのお仕事だったのだけど、10日ほどたって場にも馴染まれたのかしらん? カウンターのお客さま方も以前から知り合いの方々ばかりだったからか、くつろいで、とまではいかないでも、緊張は解けて随分自然にお仕事なさっているように感じられました。わたしも仕事の必要からとはいえ、立てこもり入稿仕事からひと時抜け出しての訪問。「後は野となろう」の気持ちで心置きなくおしゃべりできる女友達と一緒に、以下の食事、とても楽しんだのです。●葛湯でしばしゆったりしたら、●先付に、どーんと蓋付きの鉢が運ばれます。先付なのにえらい大層な~。何ごとぞ~\(゜o゜)/

●ふたを取ると湯気湯気です。そしてふわーっと柚子のいい香り。柚子の香り焼きです。そしてお湯の張られた鉢の中をよく見てください。あっ! と思うでしょ? 「花霞」時代もハデにくつくつやるのに使っていた熱い石を、今回はこんな風に使っているのです。


●上からと、●寄って。柚子釜に、鱈の白子 菜種、紅白梅形にんじんと大根。ふつふつに沸き立って温かさの演出としては最高。「湯気がごちそうですから」って。けれど、この石の仕掛けは2月中のみで、以前の「花霞」の時のように毎月出しはしない、ということです。今回の店では、月ごと、趣向をぐぐっと変えるとのことで。

●「立春大吉」、八寸です。この紙は、蓋がわりに載せられているのだけど、おみやげに持って帰るようにとのこと。

●市松の器に、ひらめの子造り/つぼつぼに、いくらと、長いもたたき/いわし/いなり寿司。そして、蓋付の器がありますね・・・

●蓋がされた器は、ふきのとうの形とのこと。(ということは、これまた期間限定の器ではないの!)蓋を取ると、中には貝柱とふきのとう味噌。

●お椀はどんなでしょう? 大根と蕪の蒔絵が施されて、これも寒い間にだけ楽しめる器というわけですね。

●若狭ぐじと蕪です。味があるかなきかというほどなのだけど、2口、3口といただくうちに舌が慣れて旨みがぱーっと感じられます。あの「マジカルアイ」みたいな感じ。じっと見てると見える瞬間があるでしょう? あれよりもっと簡単だけど、じわじわと旨みが舌の上に開けていく感じ。ぐじがまたしっとり旨みたっぷりで、ほんとーーーにおいしかった♪

●お造りが段取りよく出せるようにこんなに整然と準備されています。この器も作ってもらったと。

●お造りは、紀州のまぐろ。独自の包丁の入れ方で、しゅわっと口で溶けます。まぐろ味のエスプーマだったのか~?って思ったくらい。そしてひらめ、ひらめえんがわのたたき。えんがわ大きいです。

●何だかハデなものが出てきました。つんつんして、動いていることを示す末友さん。

●伊勢の伊勢海老です。まだ生きているの。ひとりで半身。これを、

●カウンター前で、客の目の前で炭火で焼くのです。

●見てよ~~、お部屋じゅういい香りでもうダメ♪

●こうしてひとりずつ供されて、熱々を無言でいただきます。もう、うんまーいの!!


●伊勢海老の後は野菜で、堀川ごぼうを焼いたの。●器はこんな。


●湯豆腐かしらん? というようなセットが供されて、●湯葉が見えています。

●みぞれ仕立てで、湯葉と蟹の身、粟麩です。温かいあんをからめつつ。海老の後で、おっとりゆったりとした味です。

●こんなお皿。うさぎ? 鹿?? アルパカ???

●さきほどの伊勢海老のガラで、伊勢海老のスープ。海老味噌たくさん、生姜がきいて、お酒も入ってると。また犯罪的に旨い。

●珍味3種。強肴っていうのかしら? もっと飲めよと。またこんな大きなハデな器で、

●ふたり分です。

●海老芋に白味噌/しびまぐろ ぽん酢/あおりいか、わかめ、水菜。お味噌とかぽん酢とか、いちいちおいしい。

●ご飯をいただく態勢に。18:30の一斉スタートで、この時点で20:40くらい。

●お漬物もめいめいにではなくて、お鉢取り分けスタイルで盛り込まれています。


●ご飯がプレゼンされて、●氷魚のごはんです。薄いピンク色のは生姜です。なめこの味噌汁がつきました。

●アヴァンデセールに、マンゴー、いちごのソルベ。パパイヤのソースはエスプーマでしゅわしゅわ仕立て!

●とにかく器を揃えた、建物と同じくらいにお金かけた、陶磁器だけではなくガラス器も、って言って見せてくださったもの。器のほとんどは特注もので、ありものを買ってきたのではないと。器も毎月変えて楽しんでいただきたいと。


●お抹茶に、●織部の(=緑色の)薯蕷饅頭。蒸したてほかほかです。

●こんな湯気湯気で、ほんと~にふわふわおいしかった! コースはこれでおしまい。ごちそうさまでございました<(_ _)>

●中を少しお見せすると・・・まず椅子が座り心地いいのです。たたみに合うように「浜野」さんに作ってもらったと。下鴨本通、すてきなカフェもあるところですね。末友さんはまず、「椅子とは何か?」とインテリアの本まで読んで勉強したと。

●エアコン隠し技は師匠の「丸山」さんと同じですね。

●天井はこんな風です。数寄屋造りでこういうの、初めて見たかもよ。他もみどころたくさんです。食材厳選、コースはメリハリ効いて、お料理おいしい、器が華やか、居心地もいい。さらに末友さんは以前と同じようにキャッキャ笑って愛想抜群で・・・2万円のお料理=2万5000円のお支払いだったけれど、3時間しんそこ楽しめて満足できました。これから毎月こんな風に、その月らしく楽しませるとのことで、リピートせずにいられない仕掛けを作っていくみたいです。今はまだ、ほとんどカウンターのみの営業で「料理屋」だけど、ゆくゆくは「料亭」にしてゆきたいんですって。今の段階でもよくこれだけやったと思うし、そしてきっともっとやっていくんだろうなあこの人は。熱気のかたまりみたい、とにかくハンパではないですから。全国100万人の読者の皆さま、どうぞ京都へ! こういう人が育っちゃうってやっぱり京都の和食はすごいのです。どうぞ京都の割烹に食べにいらしてください!
(2009-02-24)
2009年2月 24日, dans 京都 和食09前半 | lien permanent
2009年2月22日 (日)

■ 全国100万人の読者の皆さま、エリーどす<(_ _)> 先日11日オープンした「祇園 末友」の夜のお料理をいただきに、先週の週末、やっぱりわたしは出かけてしまったのです。スケジュール的に本当は到底無理だったんだけど、仕事上でどうしても必要になって。でも行って本当によかった、だって、「2万円で絶対に損はさせない」という末友さんの言葉が嘘ではなかったことを、自分で確かめることができたからです。それに2万円っていっても税金サーヴィス料、そして飲み物を入れたら2万5000円になるわけで、(じばらですよ~、)やっぱり半端ではないお値段なわけだけど、けれど訪れて納得。驚きに満ちた、心から満足できる食事でした。
●たくさんの写真から、なんとか40枚セレクトしましたが、ここでわたしは力尽きました。続きは明日以降に。(多分2回に分けて)ご紹介します<(_ _)>
●そして本日日曜日は、以前お知らせした「
室町和久傳」での特別コースの日。優しいお料理をいただいてきました。これもまた改めて<(_ _)>
●あ、その前に出かけた「祇園 末友」さんの斜め前というか、わりと近くの割烹もあるのよ。これもしばしお待ちを。ごめんなさいです。<(_ _)> 皆さままたあした~!
(2009-02-22)
2009年2月 22日, dans 京都 和食09前半 | lien permanent
2009年2月18日 (水)
■ ばーんと、5250円の折詰め@「
木乃婦」さんです。3代目の高橋拓児さんになって以来、斬新なお料理の試みで注目を浴びるようになりましたが、もともと70余年にわたって仕出しと宴会のお店として重用されてきたお店ですから、やっぱりお弁当はばしっと詰め慣れていらっしゃるという感じです。100とか200とか前日の注文でも楽勝でこなせるみたい。オペレーションがきちんとできているのです。●まず上の段です。車海老、鴨ロース、スモークサーモン、さわら味噌幽庵焼き、白魚揚げたの、わかさぎ炊いたの、湯葉、ひらめの子と菜の花、麩田楽、いいだこ、穴子の博多、高野豆腐、一寸豆、だし巻き卵、・・・などなどがびっしり無駄なく詰められています。

●下の段がこれです。ちらし寿司:穴子、海老、れんこん、いくら、椎茸、きぬさや。そしてかやくご飯を俵型にまとめたの。これは食べきれない量でした。お昼に夜コースをいただいてからこの折詰めをおみやげにして、夜いただいたのです。残ったかやくご飯は翌朝ばらしてお雑炊にしてちゃんといただきました<(_ _)> で、夜コースはもうすぐ↓こちらにアップいたします。しばしお待ちを。
2009年2月 18日, dans 京都 和食09前半 | lien permanent

■ 最後にお花見弁当を取材させていただいてから、ぴったり2年もご無沙汰してしまって、これはいけません~! というわけでお昼に伺って夜コースをお願いしました。まずは八寸で、●上の段にとろのにぎり寿司、●下の段にあれこれ取肴。鶏の松風、ひらめの子、いいだこ、一寸豆など。つぼつぼの中にはなまこ、このこ。お酒飲め~な感じで、付き合ってくれた人、昼に仕事抜けてきてくれたんだけど、「では日本酒を~」と根性すわってるの。頼もしかったわ♪
●お造りはたっぷりと、すごく質がよかったです。ひらめ(えんがわが大きかった)、車海老、その上に燻製にした地鶏の卵の黄身、もんごいか。みぞれぽん酢も添えられて、ほとんどそちらでいただきました。


●お椀代わりということでこんな風に。●すごいボリュームなのです。帆立のしんじょうに、からすみ、金時にんじん、畑しめじ、かぶら、うぐいす菜、柚子。おだしを掬い掬いいただき、たっぷりの量で温まりました。ポカポカの何日間かの後、急に寒が戻った日で雪が舞ってさぶかったのです。


●うにがびっしり、その上に薄くスライスしたあわび。旨だしのジュレ。●名物、胡麻豆腐とふかひれの鍋。ふかひれがこんな風に沈んじゃうので、撮影の時は大根などを下にしのばせて高さを確保するのです。きちんと撮影すれば、これはとてもきれいに見えます。ただし神業が必要だけどね(-_-;)


●ご飯です。●焼いたまながつおにごぼうご飯です。まながつおにお味噌の味がしみていてご飯によく合います。ここまで、すべて大ボリュームでした。お腹いっぱい。

●デセールは、フランス語みたいな名前の柑橘・晩白柚(ばんぺいゆ)。皮をカラメリゼしたのも。ココナッツアイスクリームと。

●そして拓児さんが登場! 弁舌爽やか、頭いい、話おもしろい! お店のファサードを美しく改装、まだ続くという話、調理場もなおされる話、調理場の「効率化」の話、科学技術の進歩が料理を支え進歩させるという話(わたしこういう話好きだわ♪) フランス人シェフたちが食べにきてなんだかかなりすっ飛んだ料理(←褒め言葉!)を作って絶賛されたという話・・・などなど伺いました。しばし楽しかった~。ありがとう<(_ _)>


●これがおみやげ用にお願いした折詰めの全体像です。詳細は次の↑記事にあります。5250円。前日までに要予約です。
「木乃婦」 きのぶ
電話 075-352-0001
京都市下京区新町通仏光寺下ル西側 岩戸山町416
11:30~13:30LO、17:00~19:30LO
不定休
座敷13室(約220席)
要予約
昼コース平日6037円~、土日12075円~、夜コース12075円~(各サ15%+税込値段)
折詰め3150円~各種応相談
1935年4月開店
2009年2月 18日, dans 京都 和食09前半 | lien permanent
2009年2月14日 (土)
■ 京都ホテルオークラ「京料理 入舟」で、朝のすっぽん鍋! |
■ このくつくつの煮え煮え、何ごとかというと、すっぽん鍋なのです。それも朝の光の中でいただいたのです! 朝方に寝たのに頭がかーっとしていてすぐに起きてしまった先日のある日、「そうだすっぽん鍋行こう!」となって
京都ホテルオークラの「京料理 入舟」へ。先日、朝食にすっぽん鍋がいただけるコースがあると聞いて、楽しそう! と気になっていたのです。撮影食事しか出られずたてこもり仕事の昨今だけど、ちょっとお出かけしちゃいましょう~。いい朝ごはん食べたら1日はかどるってもんよ♪


●正式には「すっぽん小鍋のこだわり朝食」。税サ込みで5775円です。昨年12月から始まったものだそうです。朝からすごくゴージャス・・・さらに、お部屋料なしで個室を使わせていただけるのです。それも、お座敷だけどテーブルでした♪ まずは、小鉢2種類(とり貝や帆立、いいだこ、わけぎの酢味噌/汲み上げ湯葉と一寸豆 割醤油)と、じゃこ山椒煮です。●焼き魚もぐじです。一品ずつ供されるのです。


●炊き合せ。ひろうす、焼目大根、筍、ふき、菜種、木の芽。●出し巻き玉子。たまごは朝食でマストですよね。ほわほわで幸せな味です。

●そしてこういう状態ですっぽんの小鍋が供されるのです。

●スープがおいしい、熱々でたまらんです。ねぎに、胡麻豆腐もふるふるしています。本当に朝からこんなんいただいて~♪ という驚きがあって楽しいです。身体がしんそこぽかぽかになりました。

●中川一辺陶さんの土鍋で炊かれた魚沼産コシヒカリ。土鍋でプレゼンされて、目の前でよそってくださるのです。これは価値あります!

●ぴかぴかの白ご飯、ほんとすばらしい! ずっと食べていたいおいしさ。


●お漬物もこんなにたっぷりと。●これも楽しい! 炭火で自分で海苔を炙って焼き海苔にしてご飯といただくのです。楽しくなるように考えられたのですね~、盛りだくさんで、お見事です。


●そして、お味噌汁は赤だし、田舎味噌、白味噌の中から選べます。これは白味噌です。せっかく京都だから~♪ ●水物も付きます。フルーツ:はっさく、メロン、いちご。白ワインのジュレと。

●「入舟」料理長の臼井大輔さんです。「入舟」に勤められて10年になるベテランでいらっしゃいます。「入舟」以前は名古屋の料亭や東京でも修業をされたとのことです。このすっぽん鍋の朝食に関しては、他で食べられないユニークなものをと考えられたのだそうです。贅沢なイメージのすっぽんをあえて朝にもってきて、ゴージャス感を演出。個室でゆったり。5組限定。(ひとりでもOKだそう。)12月にスタートして、少しずつ広まって、今では年配の方もゆったりとこのすっぽん小鍋コースを楽しまれるようになり、皆さんペロッとコース全部召し上がると。リピーターも続々出てきていると。わたしも朝食にすっぽんは初めてのことでしたが、ほんと長らく身体のぽかぽか感は持続したし、2時間しか寝てなかったのに、また翌朝の4時までぶっ通しで起きていられたしで、恐るべきパワーを実感しました。5775円のすっぽん朝食はさすがのお値打ちだったのです!
「京料理 入舟」
京都ホテルオークラ6F
「入舟」 直通電話 075-254-2537すっぽん小鍋のこだわり朝食 5775円 7:00~9:00LO・10:00まで。
1日5組限定、原則として3日前までに要予約。
「京料理 入舟」HPはこちら↓
2009年2月 14日, dans 京都 ホテル京都 和食09前半 | lien permanent
2009年2月12日 (木)

■ 昨日の続きです。初日のお昼コース5500円をご覧に入れます。コースは1本でこの日はカウンター8名一斉スタートでした。●みかん風味の葛湯でまずほっとひと息。●ひと口食前酒で始まります。


●先付は乾山写しの小さな器で・・・●くみ上げ湯葉のふくさ仕立て。温製です。蟹の身、菜種、百合根、わさび。

●お椀はどんなでしょう・・・

●真冬にうれしい粕汁。揚げた粟麩、金時にんじん、大根、お揚げ。

●お造りにかかっています。

●祝賀ということで鯛を用意されたそうです。おめでたい! おめでとう! ねっとりした鯛、おごのりの風味がよく合っていました。

●どかんと供されたこれ・・・蓋は重いです。

●これぞ末友っちです! ☆☆ハデハデキラキラ☆☆ いわしのお寿司、さわらの幽庵焼き、つぼつぼの中にほうれん草のからし和え、黒豆、スモークサーモン大根巻き。

●炊き合せ。海老芋、水菜、椎茸に、玉味噌。


●炊けたご飯。新しい土鍋、馴れてくれるまで大変だったとか。●お味噌汁とお漬物。


●白ご飯サイコーです♪ ●おこげもサイコー♪♪

●アヴァンデセールにいちご、カスタードアイスクリーム、小豆あん・・・ではなくて、いちごをつぶしたのをバターソテしたものだと。

●自家製薯蕷饅頭。蒸したてで、これは本当においしかったです!


●お抹茶をいただき、●最後に塩入りの番茶でしばし寛ぎました。

●コースの間ずっと「不安なんですよ~、大丈夫ですか?」と繰り返し言ってたけれど、コースが終わってほっとして、ちゃんと昔通り大笑いしてました。大丈夫だよ~!

●というわけで、5500円のお昼、華麗で、大変お値打ちでした。早く夜をいただきたいけれど、わたし今は毎日1分も無駄にできずひたすら仕事の日々です・・・入稿や校正が一段落したら再訪しますね♪ 他も行けてなくて・・・①毎日の緑茶を必ずいただいているお店、ごめんなさい~。②また別の一軒は、「せめてこれを食べて」とお米を送ってきてくださいました。めちゃくちゃ恐縮しました。ありがとうございます<(_ _)>
(2009-02-12)
2009年2月 12日, dans 京都 和食09前半 | lien permanent
2009年2月11日 (水)
■ 「祇園 末友」ついに本日オープンしました! おめでとう! おめでとう! つい先日(
1月26日の記事)まったく工事中状態だったのに、ぴしーっときれいなお店になっていました。先日と同じ場所に立ってもらっての写真です。よかったね、この日が来て!

●初日のお昼、カウンター8席は満席でした。劇場一斉スタート方式でした。初日だしね、ゆっくりやっていいからね。客の方もはじめはわりとしーんとしていたし、何よりご主人の末友さんがえらい緊張してるのです。早く呵呵大笑してくれなくちゃ♪

●お座敷はまだ使わずですが、こんなです。8畳と伺いましたがいやもっと広いよ。


●カウンターに立って包丁を持つのは1年ぶりという末友さん。●特注の土鍋で炊きたてご飯をよそっています。またすごいお鍋なのよ。うれしいだろうな。

●出た~! 輝く黄金色のお皿に盛り込まれたおしのぎ八寸の登場で安心しました。このハデ料理を見てわかりました。末友っち、元気だったんだ!
★お料理おいしかったです! 「大丈夫ですかね? 緊張しているんですよ」と始終心配を口にしていた末友さん、まったく大丈夫! 5500円でこのお昼、じゅう~~ぶんお得で価値のあるコースだと思いました。★写真を全部セレクトして画像処理していたら、アップする前に力尽きちゃうと思うので、とりあえずのご紹介です<(_ _)>改めてお料理、コース全部お見せします! って、昨日の「シトロン サレ」も仮アップ状態なんだけど、待っててください、今ほんと非常事態の詰まり方で。やってもやってもやることがあって。これがおよそあとひと月続きます。(叫) ★本当によかったので、夜に伺うことに決めました。ただし3月後半に。華麗なお料理みたいですよ♪ 週末以外の日なら、まだお席が残っている日もあるようです。
「祇園 末友」 ぎおんすえとも
京都市東山区大和大路四条下ル4丁目小松町151-73
電話 075-496-8799
12:00~12:30入店、
18:00~18:30入店(カウンター)、18:00~19:30入店(座敷)
水曜昼夜と木曜の昼休み
カウンター8席、座敷8~10名
全席禁煙◎
要予約
昼5500円、夜カウンター2万円、座敷2万円と2万5千円(いずれも+税サ)
2009年2月11日開店
(2009-02-11)
2009年2月 11日, dans 京都 和食09前半 | lien permanent
2009年2月 8日 (日)
■ いかんです。いぞがじ過ぎ、詰まり過ぎ。前回フレンチ続きますと予告しましたが、3軒控えていますが、写真の整理がこれからなんで待っていてください。●メールをくださる読者の皆さま、いただくメールはすべてありがたく拝見しています。でも、お返事が全然できていません。許して~<(_ _)> たてこもって仕事をするばかりではなく、いくつか外でも仕事があり、それが1日がかりだったりしてサイトの世話に着手できず、お返事もできる量を上回ってしまって・・・感謝&お詫びです<(_ _)> ●しばしばいただく質問に、「それだけ毎日食べていて体型維持はどうしていますか?」「体調管理は大丈夫ですか?」というのがあります。これらの言葉が、メール全体の8割くらいの冒頭に、挨拶定型文? というくらい入っていたりします(苦笑)。まとめてお答えします。何もしておりません<(_ _)> 幸いたくさん食べる割にはひどく太っている方でもなく・・・けれどだいぶ重くなったし、このままでいいはずはないです。何とかしないと~! で、時間もないし軽やかにおいしいものを、ということで、冒頭の写真、スバコ・ジェイアール京都伊勢丹「はしたて」で、●蕪と鯛のみぞれ煮麺 1260円です。おかき揚げにした鯛、おろしにしたのと炊いたのと、蕪がやさしい味わいのトーンを作ります。温かいおだしにおそうめんです。おいし♪

●京赤地鶏のすき焼き丼 1365円。これはわたしと一緒に来てくれた人のものです。買い物助けてくれたの。ありがと<(_ _)> さてその買い物とは・・・

●ふふふ、ビックカメラ京都駅前店です。京都最強カメラ軍団、天才ハリー中西せんせの門下ふたりの助言のもと、わたしは撮影用の新機材を購入! うはは、これで物撮りが上手にならなければかっちょ悪いわ~。左がシゲさん=鈴木誠一さん、右がチャンプ=現アシスタント君です。シゲさんにはばったり会ったわけ。

●で、これが師匠のハリー中西せんせです。ちょっとコワい顔してますが、やっぱり確かにかなりコワいです。なんてことはないです!すばらしい方です~~<(_ _)> いやとにかく仮にイケズとしても、すべてのイケズを帳消しにするくらい圧倒的に写真がきれ~なの。神がかりなの。しょうがないわ・・・(-_-;)


●発売中の「
料理通信」最新号です。連載ページ「安くて旨くて何が悪い!」で「たちばな」さんをご紹介しています。お好み焼き5枚重ねのお店ね。どうぞ皆さま(ぜひともお買い上げの上)ご覧いただきますようお願い申し上げます<(_ _)>

●冒頭のはしたてのデータです。オープンしてもうすぐ1年です!
「はしたて」
京都市下京区烏丸通塩小路下ル東塩小路町 スバコ・ジェイアール京都伊勢丹3F
電話075-343-4440
11:00~21:30LO・22:00閉店
不定休
昼11:00~16:00
茶菓15:00~17:00
コース17:00~21:00LO
一品料理17:00~21:30LO
テーブル46席
昼予約不可、夜は17時以降可能(席の確保はなしで、優先案内のみ)
2008年2月13日開店(←もうすぐ1年!)
(2009-02-08)
2009年2月 8日, dans ●掲載誌★カメラ・電気製品・メカ話京都 和食09前半 | lien permanent
2009年2月 6日 (金)
「たまりや」
電話 075-541-5670
京都市東山区祇園縄手新橋西側 SPACEしんばし2F
18:00~23:00LO
日曜、祝日休み
カウンター10席、小上がり8席
禁煙席なし・・・だけど、お願いしておけば楽な席に。
予約が望ましい
ひとりおよそ数千円
2005年1月開店
(2009-02-06)
2009年2月 6日, dans 京都 和食09前半 | lien permanent
2009年1月27日 (火)
■「室町和久傳」のすてきな企画/ショコラ、ショコラ! |
■ 本日お知らせヴァージョンです。堺町御池下ルの「
室町和久傳」の催しです。以前、
この記事でお話しした和久傳総料理長・岩崎武夫さん、今はもっぱら「紫野和久傳」のおもたせにかかっていらっしゃいますが、2月22日(日曜日)の昼と夜、特別に「室町和久傳」の厨房に立たれ、、コースを披露なさいます。●記事でも書いた通り、昨年11月の上旬、わたしはたまたま試食にお誘いいただく幸運に恵まれたのです。岩崎さんのお名前は以前より伺っていましたが、初めてお目にかかり、その穏やかなお人柄と、優しさを映したお料理をいただいて深く感動<(_ _)> なんとか岩崎さんのコースが実現しないかしらと思っていたのです。この知らせをいただいて、もちろん即座に予約いたしました。2月いっぱいくらい、わたし本の入稿で絶体絶命状態のはずなんだけど、でも逃しちゃいけないことって人生にあるから、スズキさん(←扶桑社の担当編集者でいらっしゃいます)も許してね♪
2009年2月22日(日曜日) 昼12:00~ 夜17:30~
「室町和久傳」にて 昼夜共に12000円(税・サ別) 予約は:075-223-3200
夜の開始が少し早い(17:30~)のは、遠方からおいでの方も新幹線で帰れる時間設定をしたため、とのことです。

■ こちらは「
紫野和久傳」のおもたせのショコラ、「柚香」(ゆうか)です。この写真は自分で撮ったものではなく、「紫野和久傳」さまのサイトから使わせていただいているものです<(_ _)>即食べてしまって画像がないのです。(ショコラに限ってのみ、よくそういうことがあるの(-_-;))12月中旬~2月中旬の期間限定の柚子ピールショコラです。いい香りです~。40g入りで1890円。またたく間に食べちゃったから、今度は90g入り3990円を買いましょ♪
*****************************************************************************

●そしてこちらはいつものショコラです。わーい、「
パティスリー オ・グルニエ・ドール」よ♪

●正確にはクレームのショコラと、胡椒風味のショコラのムース。これで十分幸せなんだけど、

●お店の中がショコラの芳香で満たされていて、それはこのショコラのオブジェのせいです。

●2月1日発売の今年のキンゾさんのショコラ・・・なんとこちらも柚子です。柚子ショコラ流行ですね。パッケージも今回のために作られたようです。柚子以外にもいつものプラリーヌ・オ・ショコラもあります。今年は東京のサロン・デュ・ショコラに行ってないけれど、でもすてきな季節ね♪
*****************************************************************************
■ 全然違う話。K6のハイボール祭、1937杯達成! それどころか2009杯まで行ったとのこと・・・
しのちゃんの
この記録です。これ見てわたしものすごく感動! おめでとう西田さん! 冷たくなっちゃったらしいけれど、無事生き返ったかしらん? しのちゃん本人も非常な協力態勢で、この日のために結成したチームで100杯以上飲んだと聞いて仰天。他のK6ファンのお客さまもみんなで盛り上げたんですね・・・いい話です♪ わたしは、たとえばショコラ食べるの目標2009gとか、そんなんなら簡単に頑張れるかも~うははは。
(2009-01-27)
2009年1月 27日, dans 京都 バー京都 スイーツ京都 和食09前半 | lien permanent
2009年1月26日 (月)
■ 応援しましょう!「祇園 末友」、順調のようです! |
■ 建仁寺正門のどまん前に建設中! まだまだ工事真っ最中の模様。右端に見えているのは誰だ?

●見覚えがありますね? 久しぶりです!! 「祇園 花霞」料理長だった末友久史さんです。2月11日ついにご自分のお店を開店! 進行状況を見せてくださるとのことで、さぶーい日だったけれど、喜んで拝見に出かけました。

●末友さんは「祇園 花霞」を辞められてからもすぐには物件が見つからず、見つかってからも周到な準備で時間がかかり、1年の時間が流れました。今こうして形になってきて、ほんとよかったです! これはカウンタースペースです。

●カウンターの中に入ったところです。大きな流し、ここでお造りを引くわけね。


●厨房の中です。かなり広いです。火口がたーくさんあります。これは仕事しやすいだろうなあ。


●これはエントランス。待合いになっています。「数寄屋造り」を目ざしたとのこと。京都で数奇屋造りといえばすなわち某有名「そとじ~」さま、になるわけだけど、予算的に厳し過ぎてそれはあきらめ、福井の工務店に施工をしてもらったいうことです。

●お座敷になるお部屋です。脚立が見えている部分がお庭になると。トイレからもお庭が見えるんだけど、女性用トイレは男性用よりも倍も広さがあって、末友さんの優しさを再発見(笑)!

●お庭側からお部屋を見たところ。ここで、ものの何週間か後においしいものいただくって、ちょっとこの現状から想像できないんだけど、でも突貫工事をするみたい。


●「これ、更地にして一から建てたわけ?」と思ったけれど、違うと。ちゃんと古い枠組みを生かして、けれど補強に補強を重ねて、ほぼ新築状態? みたいです。●わたしは建材のことなど全くわからないけれど、でもいい木なんだろうなあって思いました。触ってみたらさわさわしてるの。いい感じ。

●小一時間ほど話を聞かせてもらいました。「2万円もいただくけれど、絶対に損はさせない」と明言、ものすごい意気込みです。と言いつつ、準備期間をたっぷりかけたけれど、その間包丁を持てなかったことへの焦りもあるし(現場を離れてつらかったでしょう)、えらいお金をかけて、何とかこれから払っていかねばならんという重圧もあるし、すべての彼の言葉、痛いほど響いてきました。2月11日オープンに向けて、すべて順調にいくようにね、とわたしもお祈りの気持ちになりました。場所はまさに師匠・「祇園丸山」さんの建仁寺店の並び、「祇園さヽ木」さんのごく近くでもあります。師匠の丸山さんと佐々木さんにはもちろん一番にご挨拶に伺ったとのこと。そして、以前の祇園の四条から上る、細い路地の中の「祇園 花霞」の、その斜め前にあった「千ひろ」さんにもご挨拶にいらしたとのことで、礼儀正しいことです。●「最後ににっこり笑ってみて!」って言ったら、ちゃんと呵呵大笑してた頃の笑顔で応えてくれてわたしも安心。こんなご時勢だけど、時勢なんか関係なく、絶対にいいお店を作ろう、いいものを食べていただこうという熱心な気持ちは、きっと本物をわかる人に理解されると思ったのです。●立ち話をしている間もいくつも予約の電話がかかってきていました。データは以下の通りです。わたし自身は、まずは自然光で撮れるようにお昼に伺うつもりです。それからまた落ち着いた頃に、2万円の夜もいただこうと思います。末友さん頑張れ! こういう真摯な料理人がいることを京都の誇りとして、みんなで応援してあげましょう!
「祇園 末友」 ぎおんすえとも
京都市東山区大和大路四条下ル4丁目小松町151-73
電話 075-496-8799
12:00~12:30入店、
18:00~18:30入店(カウンター)、18:00~19:30入店(座敷)
水曜昼夜と木曜の昼休み
カウンター8席、座敷8~10名
全席禁煙
要予約
昼5500円、夜カウンター2万円、座敷2万円と2万5千円(いずれも+税サ)
2009年2月11日開店
(2009-01-26)
2009年1月 26日, dans 京都 和食09前半 | lien permanent
2009年1月25日 (日)
■ すっぽんスープでうどん! @「祇をん ちんねん」 |
■ とろっと柔らかそうなうどん、もっちりしていて、熱くて熱くて、そしてスープがおいし~い。ずずず、ずずずと何も考えず、ひたすらうどん食べに集中です。

●銅鍋で熱々、すっぽんスープでぐらぐらに煮えるうどんは、1週間前に伺った「祇をん ちんねん」のコースの最後に出てきたものです。


●最初からいきます。「祇をん ちんねん」さん、2008年1月に記事があるので、ほぼ1年ぶりです。ごぶさたお詫び<(_ _)> 今はコース8000円~となっており、まずアミューズにこれです。温かい炊き合せ。さぶい夜、まずは温まってねという気持ちが伝わってうれしかったです。●アミューズ2品めはうに、下に湯葉。

●ふぐの白子の焼いたの。塩でシンプルに。中は熱々です。そうですここでは焼物がメイン、「炭火割烹」なのです。ふぐはいかが? とおすすめいただいたけれど、ふぐの白子をまずいただき・・・

●焼物その2、ぜひにと所望した稀少な村沢牛。肉質やわらか~で、口の中でふわりと溶けるようです。


●椎茸、香りいいです。●とり貝で少しクールダウン。

●甘海老はほんと甘い。ねっとり。

●終盤、盛り上がるお鍋。豆腐に注がれているのはすっぽんスープです。やわやわのお豆腐をくずしつついただいて温まり、

●最後にうどんが投入されます。これが煮え煮えになったのが冒頭の写真です。初めから最後までしゅわしゅわのスパークリングワインといただきました。季節の素材をそのまま生かせるシンプルな焼物にお鍋という絶対に飽きないコースは、ご主人の増田貴友さん、上手に考えられたなと思います。コースといいつつ、「コース仕立て」であるだけで、その日の素材を見ながら好みで決めることができて、かなり自由です。すっぽんスープ分のプラス料金などがありますが、これで料理はひとり1万円と少しくらいです。一緒に食べた木戸っちもありがと~!
「祇をん ちんねん」
電話075-561-5288
京都市東山区祇園町南側570-123
(花見小路四条下ル1筋目西入ル南側)
18:00~21:30LO
日曜休み(4名以上の予約があれば応相談)
カウンター6席、小上がり(掘りごたつ式)4席
一応禁煙!
要予約
コース8000円~
2003年11月開店
(2009-01-25)
2009年1月 25日, dans 京都 和食09前半 | lien permanent
2009年1月23日 (金)


■ おめでとうございます! 1月22日、西川正芳さんのお店「祇園にしかわ」がオープンしました。(
少し前の告知記事。)下河原通に面して、「阿吽坊」さんに隣接してお店はあります。路地をつたって、奥まったところに一軒家。以前「昌庵」だったところです。初日のお昼にお伺いしました。


●まずは「おしるし」。ひと口日本酒、と思ったら違って、柚子シロップです。●お祝いスペシャルでお赤飯。「自分で祝っちゃいます」なんておっしゃりつつ。これは母上が炊いて朝届けてくださったそうな。ご子息が若くして(33歳!)立派なお店持たれて、お母さまもそれはうれしいことでしょう。おいしいお赤飯でした。


●蟹しんじょうの煮物椀。蟹のかたまり状態です。師匠と似てますね。●食べごたえのあった焼物八寸。まながつおの西京焼き、鯖寿司、あわび、花丸きゅうり、車海老、海老芋の揚げたの、つぼつぼの中はうるいの胡麻和え。


●「自分でお祝いする」シリーズで鯛。焼きあがったらまずは姿でプレゼンされて、●取り分けてカウンター6名にふるまわれました。


●よこわまぐろのたたき。上に大根おろし。●さきほどの鯛のあらのだしスープ。ものすごくおだし出てます。


●かぶら蒸し。中にぐじ。あんの中に雲子ピュレ入り。●ご飯となって、穴子ご飯。


●お漬物と、●お味噌汁。

●デセールにいよかんソルベ。上にいちご、刻んだキウイ、そして向かって左側、くねりんと折りたたまれているものは、生八橋です。以上、お赤飯と鯛と鯛のスープは特別のふるまいとして、お昼は5000円で税サ込み。カリテプリいいです。靴を脱いで上がりますが、全部掘りごたつ式か、お座敷でもテーブル+椅子なので楽です。
★ちなみにわたしは常々、(料亭は推測がつくとして、)割烹に関しては靴を脱ぐか脱がないかをデータ中に記載すべきなんじゃないかと本気で思っているのです。女性は特にブーツを履く/履かないということがあると思うし(わたしは脱ぐとわかっている時はブーツは履かない)、それから「脱いでかっちょ悪くない靴」を履いて行かねばならんということもあります(笑)。わたし自身はできるだけ靴を脱ぎたくないし、脱ぐとしても掘りごたつ式かテーブルじゃないと絶対ダメなの。正座が絶望的にできないからです。ごめん<(_ _)> でも
ホテルの
有能コンシエルジュも同様のことを言っていました。お客さまの中に、「脚がつらいから必ずテーブル席あるいは掘りごたつ式のお店を」と希望される方がしばしばいらっしゃるのだと。だから食事に出かけたら必ずお座敷の様子もチェックしておくって。
★そんなことで、「祇園にしかわ」さんは、奥まった場所もすてきだし、脚も楽でリラックスできるし、食べたぞーという気になれる充実のコースだし、何よりピカピカに全部新しいのがいいし、というわけで、東山散策の折にはとてもいいと思いました。一緒に食べたフミエさんありがとう♪
「祇園にしかわ」
電話 075-525-1776
京都市東山区下河原通八坂鳥居前下ル下河原町473
11:30~14:00入店、17:30~21:00入店
09年4月末までは無休(その後は要問い合わせ)
カウンター禁煙
カウンター7席、座敷(ほりごたつ式)6席、座敷(テーブル式)8席(20席まで可能)
要予約
昼5000円(税サ込)、夜10000円、15000円、20000円(+税サ)。 (2009-01-23)
2009年1月 23日, dans 京都 和食09前半 | lien permanent
2009年1月21日 (水)
■ 蒸したてでほわほわ、ふわーっと湯気といい香りが立ちのぼって、あったか~い飯蒸しです。蟹の身がたっぷり混ぜ込まれて贅沢です。生姜の香りも効いています。

●「
紫野和久傳 堺町店」の2階の茶菓席にいるのです。
1月2日付でアップしたれんこん饅頭をいただきながら、(それは本当においしいものだったのに、)「蟹の飯むし」とお品書きにあるのを見つめつつ「食べたい・・・」。いじましいですね~(-_-;) よほど即いただこうか? と思いつつも、その直後に食事に行く予定もあったし・・・と言いながら、この時はさらに「できたて本わらび餅」も食べちゃったのよ(-_-;)

●その後、ある日出直していただいた「蟹の飯むし」は、こんな風に朴葉をふた代わりに供されました。素朴な風情だけど粋なことです。

●陶ばこ・・・お弁当で見たことのある陶製の箱です。これに、デセールがついて1365円。飯むしは昨年始まったもので、季節によって鯛や鮎や鱧を使ってきたと伺いました。ほんとおしのぎというか、ごく軽食なのだけど、さすが料理屋さんならではの丁寧さと素材の良さで、「少しでいいけど、いいものが食べたい」という時にぴったりです。何よりこのスペースでいただけるのがいいわ♪

●デセールに、デギュスタシオンサイズのわらび餅です。ふるふると口当たりいいです。きな粉いい香り。これだけまた本格的に食べたくなって・・・

●けれどわたし、「よもぎと百合根の葛焼」をいただきました。「せっかくだから」の気持ちになってしまって。季節限定と言われたら弱いのだ。よもぎが練り込まれた葛焼きに、アクセントにほくほくの百合根。熱々なのです。抹茶付で892円です。

●下のおもたせ販売コーナーではこんな包みで売ってました。秋の栗もおいしかったし、簡単に温められてほかほかでいただけて、このシリーズわたし好きだわ♪

●そして季節限定といえばこちらもです。わたしはこれ季節中常備・・・「寒柚」です。かんゆう。柚子のコンフィチュールですね。このままでも、お湯で割って飲んでも。
*****************************************************************************

■ こちらは月替わりのお鍋シリーズ「京のひめ苞」(きょうのひめつと)です。取材の合間にお願いして見せていただいた3月発売の「
花見鍋」のサンプルです。花冷えの頃にこれを囲めばどんなにうれしいでしょう。内容は、よもぎ餅、椎茸、はまぐりしんじょう、穴子、ふき、引き上げ湯葉、れんこん、結んだかぼちゃ麩、蛸の子、みょうが、桜にんじん、桜大根、三つ葉、木の芽。以下揚げたもので:筍、海老、ふきのとう。袋状のものが、大根おろし(長芋で少しねっとりさせたもの)に、桜漬入り。おだしが別添えになっています。いや~ん、このセット、何だか夢みたいじゃない? 2人前で6000円。クール便で全国発送してくださいます。日持ちは製造日を含めて2日間。紫野和久傳の本店や堺町店のほか、承り営業部075-495-5588で注文ができます。

●さらに、人気の「春のにがみ」の後に、4月に販売されるものがこれとのことで拝見。筍、うど、みょうが、蕨。美しいですね。銘を、「
初夏採菜」(しょかさいさい)といいます。
(2009-01-21)
2009年1月 21日, dans 京都 取り寄せ京都 サロン・ド・テ京都 和食09前半 | lien permanent
2009年1月20日 (火)
■ 「日本料理 とくを」 で美味な一品あれこれ 2009年1月 |
■ 木屋町仏光寺の「日本料理 とくを」さん、あっという間に1週間たってしまいました。3連休中にいただいた、感動深かった夕食です。まずはいつものアミューズ=先付3点セット。白ワインと共に、●黒豆の湯葉 ●のれそれ ●ふぐの煮凝り。

●若竹煮。もう筍です。どこ産のものにせよ、なんだかうれし♪ まっ白ですべすべで柔らかでそれでいてちゃんとおだしの味を含んで、しみじみ幸せな味です。わかめも柔らかで、黄金の組み合わせです。

●ぐじ塩焼き。「頭? 身?」と尋ねられたら・・・そりゃあ「頭」です! 「ヴィジュアル的にもいいと思うので」なんて言い訳みたいなことを言いつつ頭を注文♪

●せっかく頭だから、うれしくていろいろ撮ります。ほんと脂の具合、外パリパリ中しっとりの焼け具合、塩加減も味も香りも抜群のぐじでした。サイコー♪

●のどぐろ煮付け。のどぐろと見たら食べないではいられません。煮付けがおすすめとご主人の徳尾真次さん。ねっとり海老芋としゃきしゃきれんこんと。

●かぶら蒸し。かぶら蒸しも、見たら食べないではいられませーん。京都に暮らしてよかった。

●2つに分けていただいたもの。ふわふわと柔らかでいい香りで甘くてあんがとろりんとしていて、こんなにおいしいかなあ~と思う。こういうものを食べたくて、いてもたってもいられず東京から通って通って、こうなっちゃったわたしの人生です。

●なんだかとてもすてきなお椀です。古いものだそうです。

●白味噌のお椀 中は野菜です。一緒にいただいたスガノさんは「京都のお雑煮の感じで」ってお餅を入れてもらっていました。この方も東京から通いの方。見事に京都に魂を奪われてしまった組なのです。

●ふぐの白子焼き。ふぐの白子を、わたしは圧倒的にたらの白子より好きで、これも見たら注文せずにいられなーい。焼いて塩をしたもの。中は熱々で、ヤバ旨いです。どうしましょ~\(゜o゜)/

●「次のお皿を待つ間どうぞ」と、おしのぎ的に。自家製の千枚漬のお寿司でした! 上手に薄くスライスして漬かった蕪がきれ~なお寿司になっていて感激。

●わさびで食べる和風ステーキ。これはここで必食かも。京都は近江でも但馬でも松坂でも入り放題の牛肉ワールドだけど、あえて脂の少ない群馬の肉を使うとのことで、なるほどと賛同します。

●わたしはシンプルに白いご飯、お漬物、お味噌汁。ここでお箸を新しくしてくださってうれしいです。

●スガノさんは大根ご飯。

●このお店でこれも必食です。白味噌のソルベをデセールに。「山利商店」さんの白味噌ですね。どのお皿も見事に決まってしみじみおいしかったです。一品料理であれこれ好きにお願いできるのも価値があります。菅野聡之さん、一緒の夕食ありがとう<(_ _)> 京都に魂を奪われて幽体離脱することなく、正気で東京に戻ってください!
「日本料理 とくを」
電話 075-351-3906
京都市下京区木屋町通仏光寺上ル(東側)天王町151
11:30~14:00、17:00~22:00
日曜休み(月曜日が祝日の時は日月休み)
カウンター10席、座敷(掘りごたつ式)6席
全席禁煙◎
昼は要予約、夜は予約が望ましい
昼コース5250円、 夜一品料理1500円~、コース7875円、10500円、15750円。
2005年2月開店
(2009-01-20)
2009年1月 20日, dans 京都 和食09前半 | lien permanent
2009年1月17日 (土)
■ ホテルグランヴィア京都 「吉兆」お弁当と桐箱入ロールケーキ |
■ わーい、今日はがらりと変わってお弁当よ♪ それもゴージャスお弁当、「吉兆 グランヴィア店」のお持ち帰り弁当5250円です。これ持ってばーんとわたし新幹線に乗っちゃったの。いつも通り、のぞみの8号車、グリーン車よ♪ っていうのは嘘で、撮影に伺ったのです。前回掲載のお弁当、この画像で本の掲載も決まり! と思っていたのに、ホテルグランヴィア京都さまのご指導により生魚はやめて他に差し替え~! で、新ヴァージョンとなったですって。撮り直しに行かねば~!


●いずれにしてもこんな感じで「いますぐお召し上がり下さい」と添えられているし、買って即いただく分にはお造り入っていてもまったくOK! とわたしは思うんだけど、念を入れて、ということですね。以下、1区分ずつデタイユ見せます。これ上右→左 下右→左の順で、ちゃんと①向付 ②八寸 ③焚き合せ ④紅白御飯・香の物 ⑤季節の釜飯 ⑥デセール と食事する順番で詰められているのです。ものすごく充実、非常においしかった!のです。
①向付:菜の花、赤蕪、湯葉、椎茸、長芋、芹、ちょろぎ、あわび柔らか煮、生姜、スポイドで土佐酢。
②八寸:(カップに)卯の花と木の芽、金柑酒煮、天上昆布 金包み、鱒西京焼き、焼き通し蒲鉾、厚焼玉子、ちしゃとう、車海老御前寿司
③焚き合せ:海老芋、粟麩の蒲焼、丸こんにゃくの辛煮、ほうれん草、金時人参、黄柚子
④紅白飯:松の実赤飯、こしひかり白飯、しば漬け、塩昆布
⑤季節の釜飯:下仁田葱とお揚げ御飯、三つ葉
⑥デセール:いちご、マンゴー、グレープフルーツ、ブルーベリーのジュレ寄せ、ソースアングレーズ。

●要予約です。
「吉兆 グランヴィア店」 075-342-0808へ。ジェイアール京都伊勢丹地下2階老舗弁当売り場でも、3月4日お渡し分より販売を再開、前日までに要予約です。(予約時、「すぎ~店長のお顔見ました~」といったら、内容が増えるとかいいことあるかも。かどうかはわからんです<(_ _)>)

●で、わたしが撮影している間も、このおふたりは何やら楽しそうな様子なのです。向かって右が「吉兆 グランヴィア店」店長にして常務取締役というえらーい方であられるすぎ~ちゃん=杉井啓吾さん。そして左側が、出たー! 今日も元気でカラダを張ってゆく、
ホテルグランヴィア京都・有名広報のたっちゃん=石田達也さんです。なんでこういう場面になっているかというと、「撮影には自然光が必要よ~(泣)」とすぎ~ちゃん改め杉井店長に申し上げたところ、激即ものの2分後にはたっちゃんによって、全面南向きガラス窓の会議室の手配がされたのです・・・ありがとう<(_ _)>


●せっかくだから記念撮影しましょう♪ ●もっと寄り添いましょう♪♪


●「おかしいですやん!」だって。あはは。 ●「せっかくだから何かフリしましょうよ」

●「こんなんとか?」

●「こんなん世の中に出たら、社長に呼び出されますわあ!」大丈夫、どんなにマジメに広報活動しているか、今からちゃんと述べます!


●ただ今ホテルグランヴィア京都では全館あげて北海道フェアを開催中! カジュアルな「ル・タン」からレストランまで、ルームサーヴィスも(ってことないか)蟹やら魚やら、北海道の食材で溢れています! 「カフェレストラン ル・タン」のペストリー&ベーカリーショップにも北海道の小麦を使ったパンがあります。これはもっちりとお餅のような、ちょっとユニークな食感でした。朝トーストしてみるわ♪ きっとまた違う食感になると思います。

●みたらし風味のロールケーキ、「京みたらしろーる」というものです。1日限定5本のみで、この桐箱入りで2000円。これが、いただいてみるとなかなかの名作でした。お米の粉を使ってふわふわの食感をうまく出し、真ん中にはみたらし餡ですが、これが「澤井醤油」の醤油に上質な黒砂糖を合わせて作ったものだとか・・・それに、買って包みを開けば金箔ピカピカというびっくりもあります! ひと切れまたひと切れと軽やかにいただける、新鮮な驚きのお菓子でした。

●「京みたらしろーる」は、「カフェレストラン ル・タン」のペストリー&ベーカリーショップで扱っています。予約は
ホテルグランヴィア京都075-344-8888(大代表)へどうぞ! 予約時、「たっちゃんの顔見ました~!」といったらいいことがあります。かどうかはわからんです<(_ _)>
(2009-01-17)
2009年1月 17日, dans 京都 スイーツ京都 ホテル京都 和食09前半 | lien permanent
2009年1月10日 (土)
■ 祇園新店情報/移転後半年「啐啄つか本」/OKUの新年 |
■ 「祇園 末友」2月11日にオープンです! 本日は文字情報だらけの回になりますが、でも最新情報満載よ♪ 読者の方々からもお問い合わせメールをいただいてた「末友」さん、ついに9日情報解禁! とのことで、ばーんとお知らせします。末友久史さんが満を持して独立開店されます。名料亭で修業されたのち、「祇園花霞」料理長としていいお仕事をされました。「花霞」を一気に人気店に引き上げた功績は大きいと思います。(本サイト内にも何度か掲載記事あります。)1年ほどの準備期間をおいての開店・・・わたしも折々進捗状況を伺ってきましたが、いまどき何だかとてもすごいお店ができるみたいです。詳細データ↓以下の通りです。もうしばらく、楽しみに待ちましょう! 予約受付はすでに開始されています。
「祇園 末友」 ぎおんすえとも
京都市東山区大和大路四条下ル4丁目小松町151-73
電話 075-496-8799
12:00~12:30入店、
18:00~18:30入店(カウンター)、18:00~19:30入店(座敷)
水曜昼夜と木曜の昼休み
カウンター8席、座敷8~10名
全席禁煙
要予約
昼5500円、夜カウンター2万円、座敷2万円と2万5千円(いずれも+税サ)
2009年2月11日開店
*****************************************************************************
■ 「祇園 にしかわ」 1月22日にオープンです! 上の末友久史さんの後を継いで「祇園花霞」の料理長をつとめたられた西川正芳さんも独立開店されます。末友さんより少し早くて1月22日だから、もうすぐです。以前は「祇園さヽ木」さんにもいらした方で、わたしは「花霞」時代に一度いただいただいていますがとてもいいコースでした。新店は値段設定もお手頃なお店のようです。楽しみにしています。こちらも予約を開始されています。
「祇園 にしかわ」
電話 075-525-1776
京都市東山区下河原通八坂鳥居前下ル下河原町473
11:30~14:00入店、17:30~21:00入店
不定休
カウンター禁煙
カウンター7席、
座敷(ほりごたつ式)6席、座敷(テーブル式)8席(20席まで可能)
要予約
昼3500円、5000円(税込)、夜10000円(+税サ)。一品料理もあり。
2009年1月22日開店
*****************************************************************************
■ 祇園町南側に移転して半年と少しになる「啐啄つか本」さんへ伺いました。いやもう本当にお見事なお料理で、写真を載せたくてうずうずしますが、載せたらダメみたい。(移転後にいただいたものは今まで一度も載せていません。)わたしのサイトで全部わかっちゃうから、とおっしゃるお客さまがいらっしゃるとかで、(なら、見ないで~と思うんだけど~)とにかく塚本さんにご迷惑がかかってはいかんので、大感動の嵐に包まれたとだけひっそり言っておきます。わたしが何をいただいたかは多分述べてもいいと思うので、備忘録として載せちゃうわよ♪
●白子豆腐 柚子釜焼き ぽん酢あん
●ひらめの子の炊いたの うどとちしゃとう
●ごま豆腐+ぐじのお椀 (標準仕様は+あわび)
●ひらめ、こしびまぐろ、ひらめの肝を炊いたの
●からすみ餅の揚げだし からみ大根のおろしを上から
●ひと塩ぐじの寿司。軽くヅケにしたものをのせてある。ごまの香り
●もろこの炭火焼
●ぶりしゃぶ、卓上に小さい炭火こんろで
●鯛ご飯
●洋梨、スイーティーにいちごのソースと練乳
これにお酒1合足らず(わたしは)飲んで、15000円。価値あります。以前は先斗町の雑居ビルで「うそ~!?」みたいな上質のお料理を出されていましたが、やっと料理のクオリティと箱のレヴェルが違和感なく合って、よかったなあと思います。そして、お店が広くなったことで、以前ならできなかったこともできるようになったみたい。卓上こんろのぶりのしゃぶしゃぶなんかも初めてのものでした。静かにしかしじわじわ盛り上がるお料理。予約がますます取れなくなっているのもよくわかります。この日の予約だって、昨年の、だいーぶ前からお願いしていたのです・・・。
*****************************************************************************
■ 祇園のギャラリー&カフェの「
OKU」の定休日が変わりました。木曜から
毎週火曜日がお休みに! 昨秋のハイシーズン以来の初営業日の木曜、すいているかも、と伺ってみました。「美山荘のおばんざい」がお正月ヴァージョンだったので食べちゃったじゃないの♪

●食後は笹茶をいただきました。いい香りです。ふわんとすてきな余韻に包まれました。
2009年1月 10日, dans 京都 カフェ京都 和食09前半 | lien permanent
2009年1月 7日 (水)
■ 「千ひろ」 で優しいお正月料理 2009年1月 |
■ お正月2日から営業なさった「千ひろ」さんへ、3日の晩に。永田さんに、「もう顔忘れてるかと思ったわー」と言われてしまって、確かに10月末以来だけど、そう怒らないでくださいませ~ <(_ _)> Canon G10にしてから、仕事の必要からもお久しぶりシリーズに突入してて昼夜いっぱいいっぱいで・・・。あとStephanも怒ってるかもなあと気にしているんだけど、ちょっと待っててね。お正月ヴァージョンの「千ひろ」さんはいつもと違いました。びしっと改まった料理・・・の逆で、むしろリラックスした感じで、すごーくよかったのです。●粕汁。菊姫大吟醸の酒粕を使用。にんじん、大根、ごぼうのささがき、豚肉、薄あげ、こんにゃく。上から芹。フルーツ+魚介の先付ではなくて、なんとぽかぽかに温まる粕汁でスタートよ♪

●秋からずっと「千ひろさん行こうね」と約束していたこういうメンバー。手前のにこにこはカレー屋有紀ちゃん=「
プティ・ムッシュー」のいつもかっちょいい女主人・佐藤有紀さんが着物姿で。その向こうは・・・どちらの女将さまでしょう・・・(笑)。楚々として見えていて実はばしばし仕事する人、けれどいつも笑いくずれているという稀有な人です。

●お造り 伊根のとろを焼霜にしたの、鯛の皮目だけ炙ったもの。醤油と塩昆布が添えられます。永楽のお皿で。

●とろの焼霜が口に入れるなりしゅわっと溶けるようで、はやりのエスプーマか? っていうような食感。食べながらあっけにとられる感じ。

●華麗なお椀が登場して、

●白味噌仕立てのお椀。お雑煮風で、見えないけれど中に焼いたお餅に海老芋。

●まぐろの幽庵焼き。肉に見えるけれどまぐろです。これがしっかり濃い味です。

●おぼろ豆腐に湯葉すり流しをかけたもの。濃いもの続きの後にお豆腐でほっと。

●今の時季だけのおせち風盛り込み。おめでたい鶴の形のお皿で。(これを白鳥! といった人があって笑いました・・・)

●菜の花、ぎんなん、にんじん、百合根の茶巾、からすみ、数の子の粕漬け、たらこ、だし巻き、京都地鶏の蒸し鶏。「千ひろ」さんのだし巻きなんてこれが初めてかも。からすみ、数の子、たらこ・・・お酒飲めという酒肴です。「立山」をすーすーと。お着物のマダムたち、いつもより控えめとか言いながらやっぱり飲みっぷりよかった。

●かき揚げ:ふきのとう、たらの芽、こごみ、小海老。サクサクして、春を先取りできてうれし。

●あんしか見えないけれど、かぶら蒸し。

●かぶらの香味を感じるためのかぶら蒸しとのことで、ほんと味も香りもストレートに伝わってきます。焼き穴子、銀杏、百合根、きくらげ。優しい味で温まって幸せ。


●まぐろのそぼろ入りのだし茶漬け。海苔をばさっとかけてざざざといただくんだけど、おだし美味だしあったかいしで、これもひどく幸せ。

●ジュースでごちそうさま。満席の上、2回転目のお客さまもいらしたりして、やっぱり人気の「千ひろ」さんでした。前回と同じ18900円だけど全然様子が違って、おつゆものが多く、思わぬおいしいリラックス料理に気持ちがなごみました。松の内はこのヴァージョンとのことでしたから、だいたい同じお料理があとまだ1週間いただけます!
「千ひろ」
京都市東山区祇園町北側279-8
電話 075-561-6790
12:00~13:00入店(前日までに要予約)、17:00~20:30入店
日曜休み(祝は営業。日月と祝日で連休の時も営業、火曜休み。)
カウンター8席、座敷(2~10人)
カウンター禁煙
要予約
コースのみ。昼夜共に12,600、15,750、18,900円。
2009年1月 7日, dans 京都 和食09前半 | lien permanent
2009年1月 5日 (月)
■ 「じき 宮ざわ」さん、年末のお昼の訪問です。お昼の7350円のコースです。もう何度も載せてるので、いろいろは以前のを見てくださいませ。忘れがたいお皿がいくつかあったので、ささっとご紹介します。●雲子の蓮蒸し 加賀れんこんを使って。下にやまと芋。寒い日、熱い蒸し物でスタートです。いきなり雲子で精がつく感じ。(きゃー)

●ふぐの潮汁 あぶったひれ、白子。ふぐだけのおだし。柚子の香り。ふぐをこんな風に使ったお椀て初めてです。おだしは「ふぐだけ」と。香ばしいひれ、ひれ酒の時に使うみたいにお椀に!強いアクセントになっています。


●かわはぎのお造りはかわはぎの肝醤油で。おいし過ぎ。美しい水の流れのようなお造り。

●小浜の岩もずく、酢加減いい感じです。

●飯蒸し 自家製からすみと。このもち米、ほんともっちりと旨過ぎ。

●いつもの胡麻責め、スペシャリテの胡麻豆腐♪


●炊きたてのご飯です! 宮澤さんのこのにこにこ見てよ。わたしたちもうれしい♪


●煮えばな、 ●蒸らしたの。3段階くらい食べさせてくださって、まだお代わりもしてしまいます。


●お漬物 梅干以外は全部自家製で漬けているとのことです。●お味噌汁もおいし。

●シンプルな美しさに目が釘付けになったデセールです。このいちごのざくっとした切り方。ちょっと聞いちゃったら「和久傳時代に岩崎さんから教えていただいたものです」と。総料理長、穏やかでみんな大好き、わたしも大好きな岩崎武夫さんですね。「紅マドンナ」というオレンジと、熊本いちご「日のしずく」。

●そしていつものマカロンです。違う、もなかです。粒あんを好きじゃないわたしが、これだけは立場が揺らぐのだよ~。

●お抹茶で締めです。本当に大人な料理です。人気沸騰になったでしょ、やっぱり? データは前のを見てね。わたし仕事に戻ります・・・
2009年1月 5日, dans 京都 和食09前半 | lien permanent
2009年1月 4日 (日)
■ 「
御幸町つばき」も少し久しぶりの訪問です。ちょっと前に伺ったと思っていたけれど、前の記事見直したら9月の初めだったのよ。まる4か月たってた。\(゜o゜)/時間の流れが極端に早いです。夜のアラカルトが楽しいお店ですが、今回はお正月2日の夜にいただいた新春限定コースです。仕入れの都合から、1月2日~5日の間は夜のみの営業でコース1本のみ。これがなかなかよかったのです。7350円で、普段のコースのいちばんお手軽なものと同じ価格に設定されているのも感じがいいことです。(昔はよくお正月料金というのが普通にあったでしょ?)初春コース「あけぼの」より、●熱々の柚子釜の先附です。中に蒸し赤飯、寿司酢。車海老をフリットにしたのが風味を添えています。からすみ、とびこ、いくらがあしらわれて、おいしいし、宝石みたいにキラキラきれいです。

●向附に、鯛、ひらめ、締め鯖。今は元日から新鮮な魚を持ってきてもらえるとかで、いつも通りのお造りが出てきます。昔はどこもかしこも1週間ほども閉まって、すべてがストップするのがお正月だったのに、このごろは祭日1日だけで、あとはごく普通の日々の感覚になってきて、ほんとよかった。普通に機能している都市生活、毎日のいつもの暮らしがしんそこいいと思います。


●一緒に食べた人たちの中にお酒飲みさんがいらして、少しいただきました。「冨玲・・・ フレー!」ってお酒です。おもしろ! と思ってネット検索してみたら出てきました。「冨玲」という名があってフレー!とふざけたわけではなくて、「フレー!」と名づけたくて「冨玲」にしたのだと。この話なんか好きだわ。鳥取の
梅津酒造というのです。

●器が大人趣味だなといつも思います。きれいなお椀の蓋を取ると・・・

●祝餅とさわらの白味噌仕立て。うぐいす菜 辛子。お正月仕様のお椀で白味噌です。うれし♪ さわらで、しっかり旨みもあるお椀になっています。

●和えものとして、鯛の子とふきと蛸のやわらか煮。わたしは蛸を省いていただいています。むにむには要らんの。食べられるけれどわざわざ要らないし、胃のスペースは限りあるしで、ごめん<(_ _)>

●焼物が、まなかつお味噌漬焼き。予定調和な焼物という感じで、静かにいただきます。「フレー!」とよく合うし。

●おしのぎ: ます炙り、かぶらおろし、 しめり海苔、土佐酢。日本酒が合うものが続きます。ますは香ばしく、かぶらのおろしとしめり海苔が優しい香りや違う食感を添えて、シンプルながらよかったなあ、と思えるお皿でした。

●焚き合わせは、地鶏、丸大根、ごぼう、黄身あん、芽ねぎ。これもすてきなひと皿でした。おだしで炊かれた根菜はそれだけでもおいしかったのに、卵の黄身風味のあんが新たに旨みを与えて、上品ながらちょっと忘れがたいお皿でした。

●ご飯ものは、本来、蟹と牡蠣の釜めしだったところを、オプションでお願いして、焼きおにぎりのだし茶漬けです。どうしてもこれをと所望される方と一緒だったので。先日はからすみと牡蠣がのった一品だったそうですが、この日はからすみとうに。香ばしく焼かれたおにぎりをざくざくくずしつついただくの、とても温まって満足感がありました。


●ぴっと四角い小皿にお漬物。●デセールが出てきます。いつもオリジナルで楽しみ。

●黒豆のソルベと小豆。黒豆ソルベにはきな粉がかかっています。わーお、お麩にクレームアングレーズじゃなかった(笑)。黒豆ソルベは食後にさっぱり、でも黒豆の香味が生きててとてもよかったです。わたしたちには小豆までは要らんかもね、なんて一緒に食べた人と話し合ったのですが、でも「たくさん食べさせてあげよう!」というサーヴィスの気持ちはやっぱりうれしいねっていう結論。

●これだけのお料理で7350円(焼きおにぎりお茶漬け分はプラス料金です)て、良心的です。(赤い写り込みごめん<(_ _)>)若いパワーに満ちて、そこはかとなく瀟洒で、何をとってもなかなかに美味。普段の夜はアラカルト50品ほど。というわけで、景気なんて関係ないお店だと思います。
「御幸町つばき」
電話 075-211-3938
京都市中京区御幸町三条上ル(東側)丸屋町318-3
12:00~13:00LO・14:00閉店、18:00~21:00LO
昼夜ともに予約が望ましい
カウンター10席、2階テーブル18席、座敷6席
昼はコースのみ、2630円、3890円。夜は一品料理が多種。コースは前日までの予約で7350円~。
(2005年10月開店)
1月2日から5日までの間は夜営業のみで、初春コース 7350円のみ。
2009年1月 4日, dans 京都 和食09前半 | lien permanent