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2006年6月30日 (金)
2006年6月22日 (木)
「祇園花霞」です。今京都で最高のお店の1軒です。お店自体は以前からありましたが、2004年の10月にリニューアルして今の末友久史さんが料理長になられました。オーナーの方は、一品料理がいろいろあってお酒が飲めて、というようなお店をイメージしていらしたようなのですが、末友さんは祇園の一流料亭のご出身。初めは一品も用意するフリをしながらだんだんお得意のコース料理に持って行ってしまったようです。そのコースがまたとてつもなく華やかで起承転結、オペラのような盛り上がりがあり非常に楽しめる。32歳の若い料理長が、こんなに一生懸命に京都の料理の世界を継承し日々新たな試みに挑み客を喜ばせるという姿勢に、わたしはメロメロに感激してしまうのです。お昼4500円のお得さも驚くべきものですが、夜のコースの手の込んだ美しさ、力のみなぎったおいしさも是非とも今味わっていただきたい。今回いただいたのは15000円の夜のコースで、カウンター割烹の料理というよりは、料亭料理がカウンター上に並んだという感じでした。
2006年6月 22日, dans 京都 和食06前半 | lien permanent
2006年6月21日 (水)
2006年6月17日 (土)

今まで3度紹介している「上賀茂 秋山」さん。今年2月にオープン、すでに予約が取りにくくなっています。感動は忘れ難く、またお昼をいただきに伺いました。コースにはメリハリがあり盛り上がりがあり、大阪出身の秋山さんのキャラも明るくて非常に楽しい!! ひと皿ひと皿が楽しみな上、出てきたものは決して期待を裏切りません。鄙な風情だけれど洗練された雰囲気に、優しいけれど手間と気合の入ったお料理。今回もまた幸せな時間が過ごせました。
2006年6月 17日, dans 京都 和食06前半 | lien permanent
2006年6月16日 (金)
2006年6月 2日 (金)
2006年6月 1日 (木)

発売中の「週刊文春」6月8日号、巻末グラビアの「東西食遊記」は、炭火割烹「祇をん ちんねん」です。祇園町南側の奥まった場所にある小さいお店なのですが、その小ささがたまらなく心地よい料理屋さんです。こちらに出かける時はすごく親しい人と一緒に行ってください。初めて食事をする人と打ち合わせがてらに、というような雰囲気では全くないからです。焼き物が得意といいつつ、お鍋で盛り上がれるし、非常にタイミングよく出してくれる酒肴の小鉢など、季節のおいしさが満載です。センスがいいなあと思います。そしてご主人の増田貴友さんは、いつもにこにこと、とても感じのいい方なのです。
「祇をん ちんねん」京都市東山区祇園町南側570-123 電話075-561-5288 18:00~21:30LO 日曜休み 要予約

焼き物のメイン写真は本を買ってご覧いただくとして、ここではお味噌の炭火焼きだけお見せします。この白味噌は宮川町の「山利商店」のものです。京都の割烹や料亭の多くがこちらのお味噌を使っていらっしゃいます。添加物なし、作りおきもしない、本当に家族だけで作っていらっしゃるいいお味噌です。こちらの店主の中村利子さんとは3年前に取材でお世話になって以来のお付き合いです。ひと回り以上年上の方で職種も暮らしも全く違うというのに、なぜか不思議に気が合います。誕生日が同じということも後から判明しました。宮川町のご自宅から歩いて祇園など歩き回っては写真を撮ることを趣味とされており、いつもごっそり紙焼き写真を持ち歩いておられる。ある日「利子さんデジカメにしたら? すごく楽よ」って言ったら、すぐにデジカメ買って首から提げてわたしの取材先の和食店に現れたから驚いた! とても若々しくて、行動的な方なのです。「山利商店」は通販もしていらっしゃいます。
「山利商店」 京都市東山区新宮川町通柿町下ル山田町 電話075-561-2396 8:00~16:00 日曜休み
2006年6月 1日, dans ●掲載誌京都 和食06前半 | lien permanent
2006年5月31日 (水)


「さて今晩は何でしょう?」とご飯の蓋を取る瞬間の佐々木さんの顔がだーい好きです。食事が始まる前に「今日のご飯はなーに?」と聞いても「それは言えん!」と絶対教えてくれません。さらに時間厳守で入店しないといけません。遅刻しようものなら「あんたは今日は白いご飯やからな!」とコワイ顔されちゃうからです。時間通りに行っても、いい子にしていないといけません。皆さんにご飯をよそって、次はわたし!と思ったら、「関谷江里さんにローソンのおにぎりを~!」って中の人に叫ぶからです。くるくるとおもしろいことを思いついてはようしゃべって、佐々木さんは本当に楽しい人です。カウンターでお客さんを沸かせる術はきっと生来のものなのでしょう。5席のカウンターで始まり、移転して4年半になるこの店も、秋には移転します。建仁寺通り、「祇園丸山」さんの近くに引っ越されます。席数も少し増やされるとのこと。カウンター内をローラースケートで端から端までぴゃーと移動して満遍なく客を笑わせる佐々木さんをイメージしてしまうのですが、どんなお店になるでしょう??

「さヽ木」さんの後、同行者計3人で「カルバドール」へ。お腹パンパン状態だったので、「オレンジ系ですっと飲めるもの」です。しかしこの夜をもってわたしは200回以上は絶対に行ってる「カルバドール」に出入り禁止となってしまった?? 一緒に行った人がおもしろすぎたのです。真っ白で細面、すてきな料理を作る若い気鋭のシェフなのですが、しろーっとした顔をしながら
、●「荒神橋下のホームレスならぬ定住者=耐震設計までされた高床式住居におけるゴージャスな暮らし」●「御幸町御池上ルの「コムデギャルソン」における独自の服選び:ピンクのシャツを買った訳は?」●「今後狙いたいちょい悪スタイル:このカクテルを選んだ理由」をテーマにしゃべりまくられてしまい、そのマダムと共にお腹よじれ状態で高らかに延々笑い続けてしまいました。そしてふと顔を上げると店主の高山さんが。「お静かに願えますか?」 あわわわ、失礼いたしました。雰囲気こわしました、恥ずかしいです・・・。
2006年5月 31日, dans 京都 和食06前半 | lien permanent
2006年5月28日 (日)

先日取材でお邪魔した「日本料理 とくを」さんのお昼に編集の方と伺いました。すっきり清新な気がみなぎった店内、絵に描いたような京都の演出のために琴を流しているのも開店当初から変わりません。女将の小百合さんも初々しくて感じがいいのです。開店直後に初めて伺った時は、あまりの端正さと琴の音に「判で捺したような(=おもしろみのない)京料理やさんかしらん?」と疑いを一瞬持ったのですが、それは違いました。生真面目な料理ではあるけれど、2度、3度と訪れてお料理をいただくうちに徳尾さんの工夫、遊び心、季節感の繊細な表現、器への愛などがひしひしと伝わってきて、疑いから絶賛モードへと切り替わったのでした。コースを主流に据えつつ、地元の人たちも気軽に使えるようにと一品を多種揃えているのも立派です。
「日本料理 とくを」 京都市下京区木屋町通仏光寺上る天王町151 電話075-351-3906 11:30~14:00、17:00~22:00 日曜と、祝日の月曜休み 昼は要予約。
■カメラ人生が困難な局面を迎えています。大喜びだったエクシリムの最新型ですが、使ってみていくつかがっくりくることがありました。操作方法がわたしにとってはより不便になった部分が3点ほどありました。(カメラの用途によりますから便利になった人もいるのでしょうが。)何より失望のあまり天を仰いでしまったのが、画面サイズが2,8型といいながら、よく見ると横長ワイド画面で、再生時は比率調整のために左右に黒い幕部分がついて、実質2,5型とほぼ同じサイズなこと!!!!! これはないでしょう・・・。泣泣泣。それでいて、たとえばキャノンのIXYの3,0(本当のフルの3,0画面)よりもボディの幅があって、だから当然今までのエクシリムのケースに収めたら微妙にはみ出すって・・・おかしい。発売日の26日、とても買いにどこかへ出て行く時間がなかったので、ホテルに届くように手配していたのです。エクシリムなら間違いないという絶対信頼のもとに。店頭で見ていたら買わなかったかもしれない・・・。わたしライカのC-LUX1が欲しくなりました。飛躍しすぎ?
2006年5月 28日, dans 京都 和食06前半 | lien permanent
2006年5月 8日 (月)
「ビストロ割烹 Yaoya」 京都市上京区桝形通寺町東入ル上ル三栄町59 メゾン・セ・デリシウ1F 電話075-252-0108 11:00~14:30、17:30~24:00 木曜休み、他に不定の休みあり。昼の予約は不可、夜は要予約。
2006年5月 8日, dans 京都 和食06前半 | lien permanent
2006年4月29日 (土)
2006年4月24日 (月)
2006年4月21日 (金)

発売中の「週刊文春」4月27日号、巻末グラビアの「東西食遊記」は、2月にオープンした上賀茂の「秋山」さんです。ここのすばらしさったらありません。山ぎわに位置する一軒家は鄙な風情です。祇園などとは全く違う気分が楽しめて、なおかつお料理は洗練されています。お味も的確。土鍋炊きで、ぴかぴかに輝くご飯の旨さも抜群です。なのにお値段は非常に控えめ・・・偉い!! ご主人の秋山直浩さんは34歳。お仕事が丁寧な上に、漬物に味噌、果実酒は何種類もと、実にマメに手作りなさっています。お料理だけでなく壁を塗るとか貼るなどもほとんど自分でやってしまった模様。ごくおとなしい人のようでいて、親しくなるうちにお茶目で明るい人だということもわかります。街中からは少し遠いけれど、非常におすすめの一軒です。これから太田神社のかきつばたの季節だし、界隈のお散歩も楽しいです。本には、新玉ねぎと穴子のしゃぶしゃぶの、おいしそうで美しい写真がばーんと出ていますから、どうぞご購入(←大事!)の上、ご覧くださいませ。ついでに、こちらのお店の取材はいちばん乗りさせていただきました。うれし☆ だからこれ、いちばん速い情報です♪ 開店翌日にお店に案内してくださったのは、聖護院のフレンチの名店「レストランUSAGI」の店主である高松義史さん。高松さんは秋山さんとすごく親しいのです。ふたりがしゃべる様子を見ていたら、本当に仲がよさそうで微笑ましかったです。高松さんの「レストランUSAGI」の話はまた改めて。
「上賀茂 秋山」 京都市北区上賀茂岡本町58 電話075-711-5136 昼夜営業 水曜と月末の木曜休み 全席禁煙
2006年4月 21日, dans ●掲載誌京都 和食06前半 | lien permanent
2006年4月 2日 (日)


「上賀茂 秋山」は2月末にオープンしたばかりの割烹です。北山駅から歩けば1キロ弱、山肌がお店の裏手に迫っています。「吉兆」出身の秋山直浩さんによるおまかせコースは、端正な懐石にとどまるものではありません。素材使いに遊び心があり、コースにはぱーっと盛り上がりがあります。夜だけでなく、昼の3000円のコースでも、こんな鍋ものが〆に出てきます。写真(クリック拡大!)は鶏のすき焼き。地鶏ぶつ切りと、腕くらいの太さの、朝抜いてきたという鷹ケ峰のねぎをザクザクと入れてこんろにかけて待つことしばし。煮え立つほどにねぎはトロトロの甘さになりました。濃い卵をくぐらせて熱々を土鍋炊きのご飯にのせて食べたら・・・あああ幸せ。全体像とさらに詳しいことは、すでに取材をさせていただいたお店ですので、本が出た時にまた。
食後にはいちごを山盛り。花をあしらった粋な盛り付けでした。
「上賀茂 秋山」 京都市北区上賀茂岡本町58 昼夜営業、水曜と月末の木曜休み
2006年4月 2日, dans 京都 和食06前半 | lien permanent
2006年4月 1日 (土)

3月末の「祇園さヽ木」です。桜が咲き始めているというのに雪がちらちら舞う寒い寒い夜でした。お椀は簡素な漆黒。・・・しかし蓋を返せばこんなに華麗な夜桜が描かれていました。(クリック拡大!)はまぐりの濃厚な吸地に、はまぐり、帆立、車えびのしんじょうです。味わいと香りと美しさにうっとり、身体も温まる至福のお椀でした。
順番が前後しますが、左は先附、桜の皿に盛られた桜鯛の昆布〆。(クリック拡大!)旨みの強い鯛に、梅肉の香りが効いていました。軽やかにさっぱり、酸味を感じさせるひと皿めです。
お椀の後にまな板皿で供されたお造りは、今月は羅臼のうに、太刀魚の焼霜、熊本の馬刺し、そしていつものカマトロ寿司と、相変わらずこれでもかと「のけぞり旨い」盛り合わせでした。春を随所に品よく感じさせつつも、後半に再び干し貝柱やぐじベースの、他では味わったこともない熱々のスープがきて強烈な旨みに圧倒され、最後は氷魚(=鮎の稚魚)ご飯。あっという間にもう鮎の季節・・・! まだ寒い冬~春~その向うの夏と、3季節を感じさせた見事なコースでした。
2006年4月 1日, dans 京都 和食06前半 | lien permanent
2006年3月24日 (金)
「週刊文春」の巻末グラビアで「東西食遊記」という連載をさせていただいています。京都と東京のおいしい店を交互に紹介するページで、和食なら京都、東京ともに和食、フレンチならフレンチ、肉なら肉、「安い旨い」なら「安い旨い」・・・といった具合に、京都→東京で必ず何か通じるテーマがあります。昨日発売の最新号では京都の和食店、「乃し」さんに出ていただいています。昨年11月に大宮商店街から北山へ引越したばかりのきれいなお店で、優しい、おだやかなお料理がいただけます。高級素材を並べて「これでどうだ!」とは対極にある料理なのですが、ひと皿ひと皿の食感や味わいに驚きがあり、ただ小ぎれいに作られた「京都らしい」料理では全くないのだけれど、どこか愛らしい感じがあります。ご主人の、ていねいな仕事ぶりと優しさがお皿に表れているのですね。京都の中心部からは少し距離がありますが、北山駅から歩ける距離で、以前よりも便利。お値段も控えめで、とても価値のある一軒です。
「乃し」京都市上京区上賀茂岩ヶ垣内町32 電話075-702-7733 月曜休み
2006年3月 24日, dans 京都 和食06前半 | lien permanent