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2006年6月30日 (金)

■千ひろ


1_432_443_394_375_296_267_238_229_1810_1511_1612_1613_1114_1115_916_917_818_619_620_4祇園の割烹「千ひろ」さんへ夏のお料理をいただきに参りました。新幹線を下りたその足でバタバタと駆けつけたのですが、店内に入るなり清々しい気が流れていて気持ちもすっきり、東京から約3時間でやっぱり違う世界へ来たことを実感したのでした。今日は18000円のお料理です。●じゅんさい、うに。ゴールデンキウイと ●アスパラと黄身酢 ●たことたこの子の炊いたん ●鱧の子 ●造りは鯛と鱧の焼霜、いつもの塩昆布と ●鱧と粟麩のお椀 ●時知らずの鮭といちじく梅酒漬 ●汲上げ湯葉 ●鮎の塩焼き ●焼き茄子(なぜこんなになめらかに皮が剥けてなおかつ焼き色まで美しいのか? という謎は教えていただきました。) ●かき揚げ 白海老ととうもろこし ●鮎ごはん ●冷たい味噌汁、豆腐とえのき(冷製で美味!) ●漬物 ●ジュース(オレンジ2種とりんご) ●夜のお料理を出し終えた永田裕道さん ●「勉強会」を一緒にしたのは「上賀茂 秋山」の秋山直浩さん。お料理もすばらしいし、明るくていいキャラしています。

Chihirosan2「千ひろ」 京都市東山区祇園町北側279-8 電話075-561-6790 12:00~13:00入店、18:00~20:30入店 日曜休み 昼夜共に12000円~。


Bic_camera_2名古屋まで来てうれしくてパチリ♪ 窓の外に見えるのがビックカメラなのがまたうれしい♪♪ 京都への往路はうれしくてしょうがなく、「名古屋まで来たああ!」と京都の友人たちにメール。これだけ往復しているのにバカか? みなさん毎度うるさくすみません<(_ _)>

2006年6月 30日, dans 京都 和食06前半 |

2006年6月22日 (木)

■祇園花霞


「祇園花霞」です。今京都で最高のお店の1軒です。お店自体は以前からありましたが、2004年の10月にリニューアルして今の末友久史さんが料理長になられました。オーナーの方は、一品料理がいろいろあってお酒が飲めて、というようなお店をイメージしていらしたようなのですが、末友さんは祇園の一流料亭のご出身。初めは一品も用意するフリをしながらだんだんお得意のコース料理に持って行ってしまったようです。そのコースがまたとてつもなく華やかで起承転結、オペラのような盛り上がりがあり非常に楽しめる。32歳の若い料理長が、こんなに一生懸命に京都の料理の世界を継承し日々新たな試みに挑み客を喜ばせるという姿勢に、わたしはメロメロに感激してしまうのです。お昼4500円のお得さも驚くべきものですが、夜のコースの手の込んだ美しさ、力のみなぎったおいしさも是非とも今味わっていただきたい。今回いただいたのは15000円の夜のコースで、カウンター割烹の料理というよりは、料亭料理がカウンター上に並んだという感じでした。
1_342_353_304_295_236_227_208_199_1510_1211_1312_1413_814_815_616_617_618_419_520_321_422_1Hortensia
●小皿に盛られた先付の皿がずらりと、氷の上にふたり分載せられてきます。あじさいがあしらわれて季節感の演出も見事です。●水無月。胡麻豆腐です。松葉にいわなし。●車海老をキウイソースで ●うすいえんどうのすり流し 生うに、梅肉、おかひじきの天ぷらをあしらいに。●蛸の柔らか煮、ジュレと ●じゅんさいと海藤花(海藻)●海老の頭をパリパリに揚げたもの ●お椀は牡丹のように開いた鱧と白うり、煮梅、実柚子。蝶の形はかぼちゃ。 ●造り:鯛、とろ、あおりいか。あしらいに透明の、おこのりという海藻と。手前のかぶらは大原でこの日の朝仕入れたもの。上の緑色のものはカリカリして非常に香りのいい大根の種。●手打ちとろろ蕎麦 ●はと(黒むつ)山椒焼き、やまぶきと ●山椒鍋。牛ロース肉、筍、クレソン、みょうが、花山椒。しんそこおいしかった! 絶妙な組み合わせ!! ●酒肴3種が青竹に載って、●大原のにんじんと新じゃがの揚げたのに黄身酢 ●飛魚の新海苔親子和え ●青梅甲州煮 ●水茄子など夏らしい漬物が供されて・・・●土鍋でご飯! ●生姜ご飯 ●さつま芋の味噌汁 ●楕円に作ったはちみつゼリーの中にキャラメルとアーモンドのアイスクリーム、わらび餅。
以上のコースにお酒を2種類1合ずついただいて18000円でした。わたしのミニ自慢は、このお店、誰よりも早く雑誌に掲載させていただいたということです。ある日「千ひろ」さんの取材の帰り、まだリニューアル工事中だったところを、何か違う輝きを感じたので勝手に入っていって「いつオープンなさるのですか? どんなお店になるのですか?」と忙しく開店準備をする末友さんにほとんど詰め寄って尋ねた(えらい迷惑やったろう、)というのが始まりです。出身のお店を伺ってこれは確か! と確信し、工事現場から「あまから手帖」編集部に電話をし、その時進行中だった京都特集号にぎりぎり間に合ってページを取っていただいたのでした。それからあれよあれよという間に有名人気店になり、わたしが取材しないでも絶対に有名になったお店だけれど、でもこれはジャーナリストとしてはめちゃくちゃにうれしい例です。ミニ自慢といいつつ、激しく自慢・・・すみません。それ以来時々お邪魔させていただきますが、伺うたびに間違いなく感動させてくれて、一緒に行く人も喜んでくれます。京都は都、京都の料理は絶対大丈夫と確信させてくれる、本当にいいお店です。
「祇園花霞」 京都市東山区祇園町北側279-13(14番路地、「千ひろ」さんの斜め前) 電話075-525-2726 11:30~14:00入店、17:30~22:00入店 不定休。要予約。

2006年6月 22日, dans 京都 和食06前半 |

2006年6月21日 (水)

■祇園さヽ木 6月


1_352_363_314_305_246_237_218_209210211212_1213214215216217_418219_32026月の「祇園さヽ木」です。18時半の入店時間にびしっとカウンターに客全員が揃い、「食べるぞおお!」の気がみなぎっています。揃った頃合いを見はからって佐々木さんが今日も威勢よく登場、客はお互い見ず知らず同士なのに、すでに一体感を持ってコースが始まります。10席のカウンターに対して佐々木さん以外にも若い衆が数名見えます。奥の厨房を支えている別のメンバーもいますから、客の数=スタッフの数です。カウンターの上は夏のしつらえが目に涼やかでした。●羅臼のうにのピュレを、恐らく多量に入れただろう卵豆腐の上に、うにと大粒のじゅんさい、ジュレかけ。山芋ときゅうりがしゃきっとアクセントに。●たこと里芋の炊いたの。ひと皿目、どうだーっと来た印象に対して、ほっこりなごむお味。●お椀! 一見地味なようで欅製。●蓋を取って一斉に歓声が上がりました。蛍柄です。螺鈿というお手間入りです。美しい・・・。 ●新れんこんの饅頭、蒸しあわびの薄葛仕立て。●毎度盛り上がる向附はとり貝、鱧の焼霜(目の前でバーナーで炙るというパフォーマンス付き!)、いつものカマトロ寿司。●とり貝、とんでもなくおいしかった! ●カマトロ寿司、とろりと口の中で溶けるようでした。●トロのヅケ(赤身~中トロくらい)が出されて、●穴子寿司も。佐々木さん、お寿司屋さんをすべきです。●鮎焼きです。こんろごと出てきて、期待を盛り上げる仕掛けも万全。裏でこのタイミングのために焼いていたのは素晴らしい二番手、いつもしっかり佐々木さんを支えている木田康夫さんです。●周山の鮎。頭からバリバリ、よく焼けておいしかった♪ ●グラスに、白アスパラガスのアイスクリーム! 上から、白アスパラガスの皮からとっただしで作ったジュレ。熱いものの後に爽やか、意表も突いて、めちゃくちゃ粋な一品でした。●煮え立つスープに、鱧と翡翠茄子。だしは鱧からとったもの。おいしいおいしいおいしいと、皿まで食べそうになりました。●ご飯♪♪ ここに至るまでも、たたみかけるような美味の連続だというのに、ご飯の段でまたひと盛り上がり。今日は時知らずの鮭です。全員が見守るなかほぐしてよそってくださって、●まず一膳。お代わりもさせてくださいます。●漬物。水茄子が夏気分を盛り上げます。これもお代わりしちゃった。●高知の身の詰まった金時すいか。マンゴー、メロン、デラウエアにマンゴーソース。●おみやげのおにぎり。今月もまた本当に充実していました。連日移転工事の打ち合わせなどで大変なはずなのに・・・非常なクオリティの高さ、感動のおいしさでした。

2006年6月 21日, dans 京都 和食06前半 |

2006年6月17日 (土)

■上賀茂 秋山(3)


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今まで3度紹介している「上賀茂 秋山」さん。今年2月にオープン、すでに予約が取りにくくなっています。感動は忘れ難く、またお昼をいただきに伺いました。コースにはメリハリがあり盛り上がりがあり、大阪出身の秋山さんのキャラも明るくて非常に楽しい!! ひと皿ひと皿が楽しみな上、出てきたものは決して期待を裏切りません。鄙な風情だけれど洗練された雰囲気に、優しいけれど手間と気合の入ったお料理。今回もまた幸せな時間が過ごせました。
1_312_323_274_255_206_207_188_179_1310_1011_1212_1113_714_715_516_517_318_3●先付はトマト、スナップえんどう、いちじくのコンポートを豆腐クリームで ●うすいえんどうのしんじょうのお椀、じゅんさい、三度豆 ●鯛、いさきの焼霜。つぼつぼに飛魚を〆たものを土佐酢ジュレで ●あまりにも鯛がプリプリでおいしくて激寄り ●つぼつぼの飛魚も激寄り ●炊き合わせ冷製は鳥獣戯画の器に、しのだ巻き(中はぜんまい)、玉ねぎ、ししとう、みょうが ●こんろが出されて、熱々で賀茂茄子と粟麩、くるみ味噌と ●薪釜で炊きたてのご飯(おいし~♪)●おこげ ●漬物 ●しじみのお吸い物 ●黒葛餅 ●お茶(夜なら待合で抹茶) ●一緒に行ったのは「祇園さヽ木」の佐々木浩さん♪♪ ようしゃべって楽しかった~! お値段は以上でひとり3150円! よそではなかなかない質のよさとお得さです。
「上賀茂 秋山」 京都市北区上賀茂岡本町58 電話075-711-5136 12:00~14:00入店、18:00~20:00入店 要予約 水曜と月末の木曜休み 全席禁煙◎

2006年6月 17日, dans 京都 和食06前半 |

2006年6月16日 (金)

■室町和久傳


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昨年3月19日に堺町通に移転オープンした「室町和久傳」に行って参りました。東京からいらした編集者の方と共に、3人で会食です。左上から右に、●じゅんさい入りの梅酒でまずさっぱり ●きゅうりとあわびの葛煮 ●とり貝造り(鮮度よくお味◎) ●後で出される鮎がプレゼンされて、●お椀。椀種は鱧を餅で巻いたもの ●蓋は柄違いで3種。天地よくわからず・・・ ●赤ずいきと水前寺海苔、おくら、椎茸の胡麻酢和え ●鮎のバター焼き 木の芽醤油添え ●賀茂茄子の煮浸し、上にうに ●鱧と卵そば(穴子ごはんの選択もありました) ●ここで赤いトマトのコンポートがあったのですが・・・バッテリー切れで撮れておらず。●あじさいをイメージした和菓子 ●お薄。全体に初夏の軽やかさを表現したのか、非常にさらりとした夜のコースでした。昨冬、昨夏、昨春に食べたものとは印象が異なって、何か新しい試みへの予兆? とも思わせました。季節が巡ったらまた出かけてみましょう。
「室町和久傳」 京都市中京区御池通り堺町下ル丸木材木町679 電話075-223-3200 11:30~13:30LO、17:30~20:00LO 水曜休み 要予約

2006年6月 16日, dans 京都 和食06前半 |

2006年6月 2日 (金)

■草喰なかひがし


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「草喰なかひがし」さんに5月最後のお昼に伺いました。●八寸の籠にはオオガメの花が飾られています。●蓋を取ると、きぬさや、田中とうがらし、初鰹、一寸豆の醍醐まぶし、いたどりの炊いたの、その煮汁を固めたもの、にんじんの間引き菜の和えもの、ちまき寿司などが美しく詰められています。●白味噌汁。新玉ねぎとねぎの葉入り。●鯉の造り。煮こごりや皮も添えられます。●岩魚の塩焼き、たたいた木の芽入りの酢と。●やまぶき、いたどり、鮎を炊いたもの。●煮えばなのご飯。●鴨の塩焼き、大根おろし、レモンと。●こんにゃくとわらびの味噌和え。 ●漬物などご飯の共が並べられて、●「メインディッシュ」のめざし。●炊きたてのご飯。●おこげもいただきます。●おこげにはこの塩を。●よもぎ豆腐のソルベ。●八寸を飾っていた花は食事の間こうして飾られていました。今や何も説明も要らない人気のお店です。鄙びた風情を最高の洗練度とおいしさで楽しませてくださいます。いつも浮かれてあちこち食べ歩いていますが、やはりどこにもない、安らぎに満ちたお料理です。どこでどんなものを食べていても、「こんな本のこんな企画で掲載のお願いをできるかしらん?」などと頭で考えつつ食事をしていますが、たまに「あとは野となれ!」とすべてを忘れる瞬間があります。わたしにとって、こちらのお料理はそんな数少ない「あとは野となれ」料理です。非常に例外的にひと時仕事を忘れ、ただ穏やかに幸せな時間を過ごせるお店です。
Nakahigashisan「草喰なかひがし」 京都市左京区浄土寺石橋町32-3(銀閣寺道の交番前) 電話075-752-3500 昼・夜営業 月曜日休み 1か月前の1日の朝8時から予約受付。昼5250円~、夜10500円~。

2006年6月 2日, dans 京都 和食06前半 |

2006年6月 1日 (木)

■東西食遊記 京都「祇をん ちんねん」


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発売中の「週刊文春」6月8日号、巻末グラビアの「東西食遊記」は、炭火割烹「祇をん ちんねん」です。祇園町南側の奥まった場所にある小さいお店なのですが、その小ささがたまらなく心地よい料理屋さんです。こちらに出かける時はすごく親しい人と一緒に行ってください。初めて食事をする人と打ち合わせがてらに、というような雰囲気では全くないからです。焼き物が得意といいつつ、お鍋で盛り上がれるし、非常にタイミングよく出してくれる酒肴の小鉢など、季節のおいしさが満載です。センスがいいなあと思います。そしてご主人の増田貴友さんは、いつもにこにこと、とても感じのいい方なのです。
「祇をん ちんねん」京都市東山区祇園町南側570-123 電話075-561-5288 18:00~21:30LO 日曜休み 要予約

Shiromiso_1焼き物のメイン写真は本を買ってご覧いただくとして、ここではお味噌の炭火焼きだけお見せします。この白味噌は宮川町の「山利商店」のものです。京都の割烹や料亭の多くがこちらのお味噌を使っていらっしゃいます。添加物なし、作りおきもしない、本当に家族だけで作っていらっしゃるいいお味噌です。こちらの店主の中村利子さんとは3年前に取材でお世話になって以来のお付き合いです。ひと回り以上年上の方で職種も暮らしも全く違うというのに、なぜか不思議に気が合います。誕生日が同じということも後から判明しました。宮川町のご自宅から歩いて祇園など歩き回っては写真を撮ることを趣味とされており、いつもごっそり紙焼き写真を持ち歩いておられる。ある日「利子さんデジカメにしたら? すごく楽よ」って言ったら、すぐにデジカメ買って首から提げてわたしの取材先の和食店に現れたから驚いた! とても若々しくて、行動的な方なのです。「山利商店」は通販もしていらっしゃいます。
「山利商店」 京都市東山区新宮川町通柿町下ル山田町 電話075-561-2396 8:00~16:00 日曜休み

2006年6月 1日, dans ●掲載誌, 京都 和食06前半 |

2006年5月31日 (水)

■祇園さヽ木 5月


1_192_203_154_135_96_97_88_79_610_511_712_613_314_315_116_15月下旬、ある夜の「祇園さヽ木」さんです。●焼いたホワイトアスパラガスとみる貝を黄身酢で ●かつおのたたき 藁の香り 辛子と醤油で ●向附はとり貝、塩とすだちで/炊いた海苔をからめて食べるうに/いつものトロ寿司 ●ヅケにしたトロ寿司 ●穴子寿司 ●お椀は5月なので鯉のぼり&菖蒲。椀だねはあさりのしんじょう、上にばちこ。あさりのだしの効いた濃厚な吸い地 ●太刀魚を香ばしく焼いたもの、すだちをぎゅーっと絞って。つぼつぼの中はにんじんの葉の和えもの ●すだちの酸味が爽やかなジュレ仕立てで、車海老とじゅんさい、シャリシャリとしたキューブ状の粒は山芋 ●うすいえんどうのピュレの葛引きが煮え立った中に、柔らかく蒸したあわびと茄子 ●鱧とごぼうのご飯。カウンターの客全員注視の中、温泉卵を割ってよーく混ぜて、よそってくださいます ●漬物には今季初の水茄子も ●今季初のすいか! メロンと桃に、シャンパーニュのジュレ。またしても能無しにわたしは叫びます。あああ"~~おいしかったおいしかったおいしかった! すべてを忘れて、ただお料理に没頭&集中いたしました。
Avant_gohanAvant_gohan2「さて今晩は何でしょう?」とご飯の蓋を取る瞬間の佐々木さんの顔がだーい好きです。食事が始まる前に「今日のご飯はなーに?」と聞いても「それは言えん!」と絶対教えてくれません。さらに時間厳守で入店しないといけません。遅刻しようものなら「あんたは今日は白いご飯やからな!」とコワイ顔されちゃうからです。時間通りに行っても、いい子にしていないといけません。皆さんにご飯をよそって、次はわたし!と思ったら、「関谷江里さんにローソンのおにぎりを~!」って中の人に叫ぶからです。くるくるとおもしろいことを思いついてはようしゃべって、佐々木さんは本当に楽しい人です。カウンターでお客さんを沸かせる術はきっと生来のものなのでしょう。5席のカウンターで始まり、移転して4年半になるこの店も、秋には移転します。建仁寺通り、「祇園丸山」さんの近くに引っ越されます。席数も少し増やされるとのこと。カウンター内をローラースケートで端から端までぴゃーと移動して満遍なく客を笑わせる佐々木さんをイメージしてしまうのですが、どんなお店になるでしょう??
Orange「さヽ木」さんの後、同行者計3人で「カルバドール」へ。お腹パンパン状態だったので、「オレンジ系ですっと飲めるもの」です。しかしこの夜をもってわたしは200回以上は絶対に行ってる「カルバドール」に出入り禁止となってしまった?? 一緒に行った人がおもしろすぎたのです。真っ白で細面、すてきな料理を作る若い気鋭のシェフなのですが、しろーっとした顔をしながら、●「荒神橋下のホームレスならぬ定住者=耐震設計までされた高床式住居におけるゴージャスな暮らし」●「御幸町御池上ルの「コムデギャルソン」における独自の服選び:ピンクのシャツを買った訳は?」●「今後狙いたいちょい悪スタイル:このカクテルを選んだ理由」をテーマにしゃべりまくられてしまい、そのマダムと共にお腹よじれ状態で高らかに延々笑い続けてしまいました。そしてふと顔を上げると店主の高山さんが。「お静かに願えますか?」 あわわわ、失礼いたしました。雰囲気こわしました、恥ずかしいです・・・。

2006年5月 31日, dans 京都 和食06前半 |

2006年5月28日 (日)

■日本料理 とくを


Tokuwo先日取材でお邪魔した「日本料理 とくを」さんのお昼に編集の方と伺いました。すっきり清新な気がみなぎった店内、絵に描いたような京都の演出のために琴を流しているのも開店当初から変わりません。女将の小百合さんも初々しくて感じがいいのです。開店直後に初めて伺った時は、あまりの端正さと琴の音に「判で捺したような(=おもしろみのない)京料理やさんかしらん?」と疑いを一瞬持ったのですが、それは違いました。生真面目な料理ではあるけれど、2度、3度と訪れてお料理をいただくうちに徳尾さんの工夫、遊び心、季節感の繊細な表現、器への愛などがひしひしと伝わってきて、疑いから絶賛モードへと切り替わったのでした。コースを主流に据えつつ、地元の人たちも気軽に使えるようにと一品を多種揃えているのも立派です。
1_162_163_114_105_66_77_68_59_410_311_512_4新しいカメラでの撮影で慣れておらず、かなり見苦しい写真もありますがお許しを~。(慣れてないせいにしちゃった!)左上から●酒肴3品 湯葉クリーム/鯛の子/ずいきの胡麻和え ●鰹の焼き霜とさより ●賀茂茄子と、海老、小芋、しめじ、おくらのみぞれ煮 ●すずきと帆立の焼物 ●沢煮椀 お椀の柄は、金閣寺と二条城 ●とうもろこし、貝柱のかき揚げ ●ご飯 ●じゅんさいの味噌汁 ●漬物 ●白味噌のアイスクリーム。以上で5000円です。熱いものは熱々状態で供されます。すごく大事ですが、白ご飯もおいしい。取材の合間のお昼にほっこり、本当に幸せな時間でした。若い料理人がこんなに一生懸命にお店を続ける姿じたいにわたしは感激してしまうのです。こういう人たちが京都の料理界を支えているのだなあと。頑張れ頑張れ! そしてわたしも見習って頑張ろう! ・・・と思うのですが、相変わらずあちこち右往左往かけずりまわっては「おいしいいい!」なんてただ騒ぐばかりで、こんな人生でいいのだろうか??
「日本料理 とくを」 京都市下京区木屋町通仏光寺上る天王町151 電話075-351-3906 11:30~14:00、17:00~22:00 日曜と、祝日の月曜休み 昼は要予約。

Leicaカメラ人生が困難な局面を迎えています。大喜びだったエクシリムの最新型ですが、使ってみていくつかがっくりくることがありました。操作方法がわたしにとってはより不便になった部分が3点ほどありました。(カメラの用途によりますから便利になった人もいるのでしょうが。)何より失望のあまり天を仰いでしまったのが、画面サイズが2,8型といいながら、よく見ると横長ワイド画面で、再生時は比率調整のために左右に黒い幕部分がついて、実質2,5型とほぼ同じサイズなこと!!!!! これはないでしょう・・・。泣泣泣。それでいて、たとえばキャノンのIXYの3,0(本当のフルの3,0画面)よりもボディの幅があって、だから当然今までのエクシリムのケースに収めたら微妙にはみ出すって・・・おかしい。発売日の26日、とても買いにどこかへ出て行く時間がなかったので、ホテルに届くように手配していたのです。エクシリムなら間違いないという絶対信頼のもとに。店頭で見ていたら買わなかったかもしれない・・・。わたしライカのC-LUX1が欲しくなりました。飛躍しすぎ?

2006年5月 28日, dans 京都 和食06前半 |

2006年5月 8日 (月)

■ビストロ割烹 Yaoya


11_221_231_1出町柳から近く、桝形商店街から上ってすぐにある「やおや」という名前の割烹です。とんでもなく魚がおいしいお店です。お酒も品揃え多数。威勢のいいご主人は、ご自分でも食べること、飲むことが本当にお好きなのでしょう。夜のうまいもの尽くしもすてきですが、お昼のお得さがまたすごい。その日仕入れた、夜に使う食材がそのままランチでも使われています。なので、何があるかはその日によるし、お値段も「時価」ということで、おまかせ感覚でいただきます。といってもだいたいが千円台です。これは先週お伺いして、ふたりで造り定食、ぐじ焼き定食といただいた時のものです。鯛の昆布締めとしび(まぐろ)が盛られて、しんそこおいしいものでした。写真がよくないですがぐじ焼きも香りよくほっこり、しみじみ旨くて、沈黙&没頭状態でいただきました。一緒に行ったのが料理人の方だったから、「とにかくおいしいものはおいしい状態で食べる!」ということで暗黙の了解があり、(って、そんなに何度もご一緒していないのだけど、やっぱりわかる)まったく余分な気遣いなく食べることに熱中できたのです。
4_35_26_37_2添えられた小鉢が、冷や奴、だし巻き、青菜とお揚げ、筍木の芽和え。(1定食に2小鉢です。ふたり分だから4種類。)これにご飯と味噌汁がつきます。「これお昼の定食で、あり得ないおいしさ!」と感激しつつ食べ終えました。お値段はひとり2千円でした。
「ビストロ割烹 Yaoya」 京都市上京区桝形通寺町東入ル上ル三栄町59 メゾン・セ・デリシウ1F 電話075-252-0108 11:00~14:30、17:30~24:00 木曜休み、他に不定の休みあり。昼の予約は不可、夜は要予約。

2006年5月 8日, dans 京都 和食06前半 |

2006年4月29日 (土)

祇園さヽ木 4月


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「さヽ木」さんで4月のお料理です。お料理は左上から、①みる貝、車海老にすだちジュレ ②お椀の蓋、今月は「ふた山」 ③お椀。あぶらめ、よもぎ豆腐、うど。木の芽の香り ④あじのなめろう ⑤まな板皿でどーんと向附。とり貝(これがバカ旨)、うに、太刀魚たたき、トロ寿司。この後またトロのヅケ寿司一貫 ⑥鯛のだしのにゅうめん。魚醤が効いて粋な味 ⑦焼き物はなんと鮎! まだ小さいけれど、もう鮎の季節です。このあともう1尾続きました ⑧柔らかい蒸しあわびの酢の物、海ぶどうと ⑨めばるのから揚げと春野菜あんかけ。たけのこやこごみがたっぷりと ⑩お漬物 ⑪桜海老ご飯 ⑫宮崎のマンゴーといちごとメロンに、マンゴーのピュレ ⑬おみやげのおにぎり。しみじみほっこり、しんそこおいしいコースでした。ああ幸せ、これでまた頑張れる!
「祇園さヽ木」 075-533-3003 昼夜営業。夜のお料理で2万円前後。

2006年4月 29日, dans 京都 和食06前半 |

2006年4月24日 (月)

上賀茂 秋山(2)


Akiyama1_2Akiyama2_2Akiyama3_1Akiyama4_1Akiyama5_1Akiyama6_1Akiyama7_1すでに4月2日と21日にお伝えしていますが、「上賀茂 秋山」さんがあまりにもすばらしいので、先週末またお邪魔してしまいました。夜のコースより一部の抜粋です。①こごみのすり流し(ほうぼうの葛打ち、焼きアスパラ、かぶらの花、うど)②酒肴5種盛りから、ほたるいか ③筍の塩昆布炒め 空豆と ④作り立ての寄せ豆腐 ⑤穴子と新玉ねぎ(玉ねぎに火を通した後、穴子をしゃぶしゃぶにして食べる) ⑥薪窯炊きの土鍋ご飯のお代わりのおこげ ⑦自家製・泡盛で漬けた梅酒。コースはこの他に以下のようなお料理で構成されていました。●水菜の花のこのこ和えと山ぶどう ●たいらぎ貝のわら焼き(生姜醤油で) ●造り(鯛、鯵、しび) ●黒米のお粥 ●いちご ●お薄と桜餅。 街中から15分ほどなのに、山里の風情の中で心尽くしのお料理を満喫できます。最近の新店の中でもとりわけおすすめのお店です。
★「上賀茂 秋山」のデータは4月21日をご覧ください。

2006年4月 24日, dans 京都 和食06前半 |

2006年4月21日 (金)

東西食遊記 京都「上賀茂 秋山」


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発売中の「週刊文春」4月27日号、巻末グラビアの「東西食遊記」は、2月にオープンした上賀茂の「秋山」さんです。ここのすばらしさったらありません。山ぎわに位置する一軒家は鄙な風情です。祇園などとは全く違う気分が楽しめて、なおかつお料理は洗練されています。お味も的確。土鍋炊きで、ぴかぴかに輝くご飯の旨さも抜群です。なのにお値段は非常に控えめ・・・偉い!! ご主人の秋山直浩さんは34歳。お仕事が丁寧な上に、漬物に味噌、果実酒は何種類もと、実にマメに手作りなさっています。お料理だけでなく壁を塗るとか貼るなどもほとんど自分でやってしまった模様。ごくおとなしい人のようでいて、親しくなるうちにお茶目で明るい人だということもわかります。街中からは少し遠いけれど、非常におすすめの一軒です。これから太田神社のかきつばたの季節だし、界隈のお散歩も楽しいです。本には、新玉ねぎと穴子のしゃぶしゃぶの、おいしそうで美しい写真がばーんと出ていますから、どうぞご購入(←大事!)の上、ご覧くださいませ。ついでに、こちらのお店の取材はいちばん乗りさせていただきました。うれし☆ だからこれ、いちばん速い情報です♪ 開店翌日にお店に案内してくださったのは、聖護院のフレンチの名店「レストランUSAGI」の店主である高松義史さん。高松さんは秋山さんとすごく親しいのです。ふたりがしゃべる様子を見ていたら、本当に仲がよさそうで微笑ましかったです。高松さんの「レストランUSAGI」の話はまた改めて。

「上賀茂 秋山」 京都市北区上賀茂岡本町58 電話075-711-5136 昼夜営業 水曜と月末の木曜休み 全席禁煙

2006年4月 21日, dans ●掲載誌, 京都 和食06前半 |

2006年4月 2日 (日)

上賀茂 秋山


PreparationSukiyaki_umasoSukiyaki 「上賀茂 秋山」は2月末にオープンしたばかりの割烹です。北山駅から歩けば1キロ弱、山肌がお店の裏手に迫っています。「吉兆」出身の秋山直浩さんによるおまかせコースは、端正な懐石にとどまるものではありません。素材使いに遊び心があり、コースにはぱーっと盛り上がりがあります。夜だけでなく、昼の3000円のコースでも、こんな鍋ものが〆に出てきます。写真(クリック拡大!)は鶏のすき焼き。地鶏ぶつ切りと、腕くらいの太さの、朝抜いてきたという鷹ケ峰のねぎをザクザクと入れてこんろにかけて待つことしばし。煮え立つほどにねぎはトロトロの甘さになりました。濃い卵をくぐらせて熱々を土鍋炊きのご飯にのせて食べたら・・・あああ幸せ。全体像とさらに詳しいことは、すでに取材をさせていただいたお店ですので、本が出た時にまた。

Fraises 食後にはいちごを山盛り。花をあしらった粋な盛り付けでした。

「上賀茂 秋山」 京都市北区上賀茂岡本町58 昼夜営業、水曜と月末の木曜休み

2006年4月 2日, dans 京都 和食06前半 |

2006年4月 1日 (土)

祇園さヽ木


Owanfuta_5Owan_3 3月末の「祇園さヽ木」です。桜が咲き始めているというのに雪がちらちら舞う寒い寒い夜でした。お椀は簡素な漆黒。・・・しかし蓋を返せばこんなに華麗な夜桜が描かれていました。(クリック拡大!)はまぐりの濃厚な吸地に、はまぐり、帆立、車えびのしんじょうです。味わいと香りと美しさにうっとり、身体も温まる至福のお椀でした。Sakuradai

順番が前後しますが、左は先附、桜の皿に盛られた桜鯛の昆布〆。(クリック拡大!)旨みの強い鯛に、梅肉の香りが効いていました。軽やかにさっぱり、酸味を感じさせるひと皿めです。

お椀の後にまな板皿で供されたお造りは、今月は羅臼のうに、太刀魚の焼霜、熊本の馬刺し、そしていつものカマトロ寿司と、相変わらずこれでもかと「のけぞり旨い」盛り合わせでした。春を随所に品よく感じさせつつも、後半に再び干し貝柱やぐじベースの、他では味わったこともない熱々のスープがきて強烈な旨みに圧倒され、最後は氷魚(=鮎の稚魚)ご飯。あっという間にもう鮎の季節・・・! まだ寒い冬~春~その向うの夏と、3季節を感じさせた見事なコースでした。

2006年4月 1日, dans 京都 和食06前半 |

2006年3月24日 (金)

東西食遊記 京都「乃し」


shukanbunshun060330 「週刊文春」の巻末グラビアで「東西食遊記」という連載をさせていただいています。京都と東京のおいしい店を交互に紹介するページで、和食なら京都、東京ともに和食、フレンチならフレンチ、肉なら肉、「安い旨い」なら「安い旨い」・・・といった具合に、京都→東京で必ず何か通じるテーマがあります。昨日発売の最新号では京都の和食店、「乃し」さんに出ていただいています。昨年11月に大宮商店街から北山へ引越したばかりのきれいなお店で、優しい、おだやかなお料理がいただけます。高級素材を並べて「これでどうだ!」とは対極にある料理なのですが、ひと皿ひと皿の食感や味わいに驚きがあり、ただ小ぎれいに作られた「京都らしい」料理では全くないのだけれど、どこか愛らしい感じがあります。ご主人の、ていねいな仕事ぶりと優しさがお皿に表れているのですね。京都の中心部からは少し距離がありますが、北山駅から歩ける距離で、以前よりも便利。お値段も控えめで、とても価値のある一軒です。

「乃し」京都市上京区上賀茂岩ヶ垣内町32 電話075-702-7733 月曜休み

2006年3月 24日, dans 京都 和食06前半 |